保管フォルダを作成、および保管フォルダのプロパティ情報を変更するコマンドです。スーパーユーザだけが実行することができます。
形式
lvsetfol -udir [-ttitle] [-nname] [-Fproperty] [-r]
空白または記号文字を含むパスおよび文字列を指定する場合は、半角のシングルクォーテーション「' '」で囲みます。「' '」は長さに含みません。
説明
保管フォルダのディレクトリを、dirに指定します。必須項目です。
dirは、第一階層の保管フォルダを作成する場合は半角185文字以内の物理パスで指定し、第二階層以降の保管フォルダの場合は、半角185文字以内(全角92文字以内)の論理パスで指定します。第二階層以下の保管フォルダを作成する場合、dirに指定したディレクトリの最下層の名前が保管フォルダ名となります。最下層の名前は、半角40文字以内(全角20文字以内)で指定します。
保管フォルダの論理パスの指定方法については、“保管フォルダの論理パスについて”を参照してください。
保管フォルダ名を、titleに半角40文字以内(全角20文字以内)で指定します。
保管フォルダの作成者名を、nameに半角16文字以内(全角8文字以内)で指定します。
省略した場合は、コマンドの実行者名(root)が設定されます。
保管フォルダの情報を格納した「保管フォルダ情報ファイル名」を、propertyに半角256文字以内の物理パスで指定します。保管フォルダ情報ファイルの文字はUTF-8コードです。
省略した場合は、保管フォルダ情報ファイルに指定する各定義の省略値が、保管フォルダの情報として設定されます。
各定義の省略値については、“保管フォルダ情報ファイルの説明”を参照してください。
注意
保管フォルダ情報ファイルのファイル名に、半角英数字以外の文字を指定した場合、動作は保証されません。
作成済の保管フォルダの保管フォルダ名(-t)、作成者名(-n)、またはプロパティ情報(-F)を変更する場合に指定します。
-rオプションを指定した場合は、-t、-n、-Fオプションのいずれかは必ず指定しなければなりません。
-tオプションと-rオプション指定時の組合せによる動作について
-tオプションと-rオプション指定時の組合せによって、本コマンドを実行した場合の動作は、以下のようになります。
パターン | オプション | 動作 | |
---|---|---|---|
-t | -r | ||
1 | ○ | × |
|
2 | × | × |
|
3 | ○ | ○ |
|
4 | × | ○ |
|
○:指定あり
×:指定なし
注意
保管フォルダはNFSのファイルシステムには作成しないでください。
保管フォルダのディレクトリの名前部分と保管フォルダ名には、以下の半角文字は使用できません。
\ , . : ; ? / < > * | " ^ '
また、以下の全角文字も使用できません。
~ - ∥ ¢ £ ¬ \ ¦ ―  ̄
保管フォルダ名の大文字、小文字は区別されます。
復帰値
正常
オプションエラー
異常
使用例
保管フォルダ情報ファイル(/home/property.txt)を指定して、第一階層の保管フォルダを作成します。
# lvsetfol -u/chohyo/eigyo -t営業部 -F/home/property.txt
第一階層の保管フォルダの情報を引き継いで、第二階層の保管フォルダを作成します。
# lvsetfol -u/chohyo/eigyo/営業一課
保管フォルダのプロパティ情報を、保管フォルダ情報ファイル(/home/property2.txt)の内容に変更します。
# lvsetfol -u/chohyo/eigyo/営業一課 -F/home/property2.txt -r
保管フォルダ情報ファイルは、以下のセクションで構成されています。
[FolderProperty]セクション(保管フォルダのプロパティセクション)
注意
保管フォルダ情報ファイルは、UTF-8コードで記述してください。
1カラム目から記述してください。
空白やタブは使用できません。
定義名 | 説 明 |
---|---|
Attribute.PeriodValidity | 【帳票の有効期限の指定】 保管フォルダに登録する帳票の有効期限の日数を「1」から「9999」までの数値で指定します。 省略した場合は、「1」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.DeleteObject | 【帳票の削除対象の指定】 有効期間の過ぎた帳票を、一括して削除するときの対象とするかどうかを「0」または「1」の数値で指定します。 0:有効期限を過ぎても削除対象にしない 1:有効期限を過ぎたら削除対象にする 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateDeleteTop | 【セパレータページ(先頭部分)の削除についての指定】 帳票の先頭部分のセパレータページを削除するかどうかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:先頭ページを削除しない 1:先頭ページを削除する 「1」を指定した場合、「Attribute.SeparateTopPage」が有効になります。 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateTopPage | 【セパレータページ(先頭部分)削除時の指定】 (Attribute.SeparateDeleteTop関連項目) 帳票の先頭部分のセパレータページを、何ページ削除するかを「1」から「9999」までの数値で指定します。 「Attribute.SeparateDeleteTop」に「1」を指定した場合、有効になります。 省略した場合は、「1」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateDeleteEnd | 【セパレータページ(末尾部分)の削除についての指定】 帳票の末尾部分のセパレータページを削除するかどうかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:末尾ページを削除しない 1:末尾ページを削除する 「1」を指定した場合、「Attribute.SeparateEndPage」が有効になります。 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateEndPage | 【セパレータページ(末尾部分)削除時の指定】 (Attribute.SeparateDeleteEnd関連項目) 帳票の末尾部分のセパレータページを、何ページ削除するかを「1」から「9999」までの数値で指定します。 「Attribute.SeparateDeleteEnd」に「1」を指定した場合、有効になります。 省略した場合は、「1」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.Width | 【連続紙の幅の指定】 連続紙の幅を、「6.5」から「20.0」までの数値で指定します。富士通ホスト帳票のみ有効となります。 数値はインチ単位です。小数点第二位以下は切り捨てます。 省略した場合は、「15」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.PickOutSearch | 【抜き出し検索の扱いについての指定】 抜き出し検索を無効にするかどうかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:抜き出し検索を有効にする 1:抜き出し検索を無効にする 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
[FolderProperty] Attribute.PeriodValidity=10 Attribute.DeleteObject=1 Attribute.SeparateDeleteTop=1 Attribute.SeparateTopPage=1 Attribute.SeparateDeleteEnd=1 Attribute.SeparateEndPage=1 Attribute.Width=15 Attribute.PickOutSearch=1