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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能コマンドリファレンス(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.1.25 lvsetenvコマンド

サーバ動作環境ファイルを登録するコマンドです。スーパーユーザだけが実行することができます。

サーバ動作環境ファイルの内容に従い、リスト管理サーバの動作環境が設定されます。設定が正常に終了すると、List Worksシステムディレクトリに、サーバ動作環境ファイルのバックアップファイル(lvsvenv.BAK)を作成します。

 サーバ動作環境ファイルの形式やひな型の場所など、作成については、“セットアップガイド”を参照してください。

サーバ動作環境ファイルの内容を確認したい場合は、lvlstenvコマンドを使用します。

 lvlstenvコマンドについては、“3.1.15 lvlstenvコマンド”を参照してください。

形式

lvsetenv  [-ifile]
          [-p]
          [-t] 

1つ以上のオプションの指定が必要です。

オプション名と指定値の間に空白をあけないでください。

空白または記号文字を含むパスを指定する場合は、半角のシングルクォーテーション「' '」で囲みます。「' '」は長さに含みません。


説明

-i

サーバ動作環境ファイル(リスト管理サーバの動作環境を設定したテキストファイル)のファイル名を、fileに半角256文字以内の物理パスで指定します。

注意

サーバ動作環境ファイルのファイル名に、半角英数字以外の文字を指定した場合、動作は保証されません。

-p

データベースへの接続パスワードを変更したい場合に指定します。パスワードの入力を促すプロンプトが表示され、入力したパスワードがリスト管理サーバの動作環境に設定されます。

注意

  • List Works組込データベース以外のデータベースを使用しており、かつ、以下のどちらかの場合、-pオプションの指定がなくても、データベースへの接続パスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。

    • 本コマンドによる初回設定時

    • データベースに関する設定変更時

  • Symfowareの接続パスワードを誤って設定した場合、データベースの利用者制限がかかり、接続できない場合があります。

     Symfowareの利用者制限の確認と対処方法については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

-t

データベースへの接続確認をしたい場合に指定します。リスト管理サーバの環境設定内容に従ってデータベースの接続確認を行います。

-iオプションまたは-pオプションと同時に指定した場合、指定した内容を設定した後の情報で、データベースの接続確認を行います。

複数オプション指定時の動作について

複数のオプションを指定して本コマンドを実行した場合の動作は、以下のようになります。

パターン

オプション

動作

-i

-p

-t

1 (注1)

×

×

-iオプションで指定した内容を反映

2

×

[-pオプションでOKと判断(注2)された場合]

-iオプションで指定した内容とパスワードを反映

[-pオプションでNGと判断された場合]

-iオプションで指定した内容・パスワードとも反映しない

3 (注3)

×

-iオプションで指定した内容を反映後、反映した内容でデータベースへの接続確認を実施

4

[-pオプションでOKと判断(注2)された場合]

-iオプションで指定した内容とパスワードを反映後、反映した内容でデータベースへの接続確認を実施

[-pオプションでNGと判断された場合]

-iオプションで指定した内容・パスワードとも反映せず、データベースへの接続確認も実施しない

5

×

[-pオプションでOKと判断(注2)された場合]

パスワードを反映後、データベースへの接続確認を実施

[-pオプションでNGと判断された場合]

パスワードは反映せず、データベースへの接続確認も実施しない

6

×

×

[-pオプションでOKと判断(注2)された場合]

パスワードを反映

[-pオプションでNGと判断された場合]

パスワードは反映しない

7

×

×

既存の内容をもとに、データベースへの接続確認を実施

○:指定あり
×:指定なし

注1:データベースに関する内容が変更された場合、パターン2と同様の動作となります。

注2:データベースのパスワードが一回目、二回目と正しく入力されたことを意味します。

注3:データベースに関する内容が変更された場合、パターン4と同様の動作となります。


注意

  • 本コマンドは、List Worksサービスを停止してから実行します。実行後は、List Worksサービスを起動してください。

     List Worksサービスの起動/停止については、“3.1.32 lwserverコマンド”を参照してください。
  • サーバ動作環境ファイルで指定する各ディレクトリは、本コマンドを実行しても作成されません。事前に作成しておく必要があります。その際、各ディレクトリをNFSのファイルシステムには作成しないでください。

  • サーバ動作環境ファイルに、未サポートとなったキーワードが指定された場合、そのキーワードは無視され、キーワードごとに警告メッセージが出力されます。

  • サーバ動作環境ファイルのキーワードの値に、未サポートとなった値を指定した場合、エラーメッセージが出力され、サーバ動作環境ファイルは登録されません。

  • サーバ動作環境ファイルのキーワード、キーワードの値に誤った指定がある場合は、エラーメッセージが出力され、サーバ動作環境ファイルは登録されません。

  • サーバ動作環境ファイルへのデータベースに関するキーワードの指定は必須です。指定されていない場合は、エラーメッセージが出力され、サーバ動作環境ファイルは登録されません。

  • サーバ動作環境ファイルに、DB-KIND=0(Symfoware)を指定した場合、以下の指定は無視されます。

    • DB-ORA-NETSERV

  • サーバ動作環境ファイルに、DB-KIND=1(Oracle)を指定した場合、以下の指定は無視されます。

    • DB-RDBNAME

    • DB-HOSTNAME

    • DB-PORT

  • サーバ動作環境ファイルに、DB-KIND=2(List Works組込データベース)を指定した場合、以下の指定は無視されます。

    • DB-RDBNAME

    • DB-UID

    • DB-HOSTNAME

    • DB-PORT

    • DB-JDBCDRV

    • DB-ORA-NETSERV

    • DB-HOME

  • サーバ動作環境ファイルで MAX-CLIENTの値を変更した場合、合わせてカーネルパラメタの値を調整してください。


復帰値

0

正常

1

警告

3

オプションエラー

255

その他のエラー


使用例

以下の内容でリスト管理サーバの動作環境を設定する例を示します。

情報名

キーワード

設定値

意味

接続種別

DB-KIND

0

Symfoware

RDB名

DB-RDBNAME

LWDB

データベースの接続ユーザID

DB-UID

LW

データベースの接続ホスト名

DB-HOSTNAME

localhost

データベースの接続ポート番号

DB-PORT

26551

JDBCドライバ名

DB-JDBCDRV

/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar

データベースのパス

DB-HOME

/opt/FJSVrdb2b


サーバ動作環境ファイルを作成します(テキストファイル「LWSV-env.txt」に以下のように動作環境を記述して「/export/home/m0001/」に格納します)。

#DB環境設定
DB-KIND=0
DB-RDBNAME=LWDB
DB-UID=LW
DB-HOSTNAME=localhost
DB-PORT=26551
DB-JDBCDRV=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar
DB-HOME=/opt/FJSVrdb2b 

作成したサーバ動作環境ファイルの内容で、リスト管理サーバの動作環境を設定します。

# lvsetenv -i/export/home/m0001/LWSV-env.txt