管理サーバの場合のInterstage資源のバックアップ手順について説明します。
管理サーバの資源をバックアップする場合、以下の資源をバックアップします。
Interstage管理コンソール
Interstage JMXサービスの資源
業務構成管理の資源
Interstage ディレクトリサービスの資源
注意
Interstage ディレクトリサービスはログイン認証にディレクトリサービスを使用している場合のみバックアップしてください。
ポイント
ここでは、バックアップ資源格納用ディレクトリを以下のディレクトリとして説明しています。
X:\Backup
/backup
注意
バックアップは、以下を確認した上で操作を開始してください。
バックアップ用ディレクトリに、バックアップ資源格納に必要な空きディスク容量があること。バックアップ資源の格納に必要なディスク量は、「4.1 バックアップ・リストア対象資源」に示すバックアップ対象資源の合計量となります。
管理サーバのバックアップと管理対象サーバのバックアップは必ず両方取得してください。
管理サーバのバックアップと管理対象サーバのバックアップの定義情報が異なる場合、サイト環境の復旧は困難になります。
操作手順
バックアップは以下の手順で行います。
1. サービスの停止
以下の方法で各サービスを停止します。
以下のどちらかの方法で停止してください。
Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]で停止します。
Windows(R)のサービス「Interstage Directory Service(%s1)」を停止します。
%s1はリポジトリ名です。
以下のどちらかの方法で停止してください。
Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]で停止します。
irepstopコマンドで停止します。-R オプションで停止するリポジトリ名を指定します。
例) /opt/FJSVirep/bin/irepstop -R rep001
Windows(R)のサービス「Interstage Operation Tool」を停止します。
ismngconsolestopコマンドで停止します。
Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバを同一マシンにインストールしている場合は、SystemwalkerおよびObjectDirectorを停止します。停止方法はSystemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
2. バックアップ対象資源の確認
バックアップ対象とするサービス資源を確認します。
バックアップ対象のサービス資源の確認方法については、「バックアップ対象資源の確認」を参照してください。
なお、管理サーバでは、以下のサービス資源のバックアップは必須となります。
3. バックアップ資源格納用ディレクトリの作成
Interstageのバックアップ資源を格納するディレクトリを1つ作成します。このディレクトリ配下に、Interstageの各バックアップ資源を格納します。
mkdir X:\Backup
mkdir /backup
注意
バックアップ資源格納用ディレクトリを作成するディスクに、十分な空き容量があることを確認してください。バックアップ資源の格納に必要なディスク量は、「4.1 バックアップ・リストア対象資源」に示すバックアップ対象資源の合計量となります。
4. 資源のバックアップ
資源のバックアップ方法は、管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合と同じです。
「4.4 バックアップ手順詳細」に記載されている各サービス資源のバックアップ手順を参照してください。
5. Interstageのインストールディレクトリに設定されている8.3形式(ショートネーム)の確認
Interstageでは、バックアップ資源に8.3形式(ショートネーム)のファイル名を保持する場合があります。このバックアップ資源のリストア/移入を行う場合、リストア環境の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリを、バックアップ資源の8.3形式(ショートネーム)のインストールディレクトリと一致させる必要があります。
以下の手順で、Interstageのインストールディレクトリに設定されている8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名を採取してください。
例
本製品のインストールディレクトリが「C:\Interstage」の場合
Interstageのインストールディレクトリに移動します。
cd C:\Interstage cd ..
dirコマンドを使用して、8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名を確認します。
dir /x XXXX/XX/XX XX:XX <DIR> INTERS~1 Interstage
上記の例の場合、Interstageのインストールディレクトリに設定されている8.3形式(ショートネーム)のディレクトリ名は、dirコマンドの実行結果から「C:\INTERS~1」となります。
6. サービスの起動
処理前に停止したサービスを起動します。