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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.1 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

F.2.1 環境作成

運用管理サーバ

運用側装置と待機側/バックアップ側装置を管理する運用管理サーバを配置します。運用管理サーバには、運用側装置および待機側/バックアップ側装置を登録します。

REC先の装置

REC先の装置を待機側の装置として利用する場合、運用側の装置と同様にNAS管理を導入する必要があります。NAS運用を行うための事前設定および導入手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」を参照してください。

ボリュームの作成

運用側装置と待機側/バックアップ側装置には、以下のボリュームを作成します。

装置

ボリューム

運用側装置

  • NASボリューム

  • NASバックアップボリューム

待機側装置

  • NASボリューム(注)

  • NASバックアップボリューム

  • REC先ボリューム(バックアップ時に使用する一時ボリューム)

バックアップ側装置

  • バックアップボリューム

  • REC先ボリューム(バックアップ時に使用する一時ボリューム)

注: 作成するNASボリュームの論理ボリューム番号は、運用側の対応するNASボリュームの論理ボリューム番号と一致させる必要があります。

[運用側装置]

  1. NAS運用を行うための導入手順に従い、NASボリュームを作成します。

  2. NASバックアップ設定を実施し、NASバックアップボリュームを作成します。

[待機側/バックアップ側装置]

  • 待機側装置に切り替えて運用を継続する場合

    1. NAS運用を行うための導入手順に従い、NASボリュームを作成します。作成するNASボリュームの論理ボリューム番号は、運用側の対応するNASボリュームの論理ボリューム番号と一致させる必要があります。

    2. NASバックアップ設定を実施し、NASバックアップボリュームを作成します。

    3. 筐体間バックアップのREC先ボリュームとなる論理ボリュームを作成します。

  • REC先の装置をバックアップ専用装置として運用する場合

    1. 筐体間バックアップのREC先ボリュームとなる論理ボリュームを作成します。

    2. 筐体間バックアップのバックアップボリュームとなる論理ボリュームを作成します。

参照

  • NAS運用を行うための導入手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」を参照してください。

  • NASバックアップボリュームの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップボリュームの作成」を参照してください。

注意

  • REC先ボリュームは、REC元のNASバックアップボリュームと同じ容量の論理ボリュームを割り当てる必要があります。シン・プロビジョニングボリュームとすることを推奨します。

  • 待機側/バックアップ側装置で最低1世代のバックアップデータを確保しておくため、バックアップボリュームとは別にREC先ボリュームの配置が必要です。

コピーグループ/コピーペアの登録

筐体間バックアップには、以下に示す3つのコピーグループを作成します。

コピーグループ/コピーペア

作成方法

コピー種別

NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーグループ

NASバックアップ設定

QuickOPC

NASバックアップボリュームとREC先ボリュームのコピーグループ

acgroup createコマンド実行

REC

REC先ボリュームとバックアップボリュームのコピーグループ

acgroup createコマンド実行

QuickOPC

ポイント

  • 異なるサイト間で筐体間バックアップを行う場合、各サイトで運用管理サーバを配置します。各運用管理サーバでは、すべてのバックアップ/リストア手順を実行可能にするため、すべてのコピーグループ/コピーペアを登録してください。

  • 異なるサイトにおいて、それぞれ認証サーバを配置する場合は、それらの認証サーバを使って冗長化を行ってください。認証サーバの冗長化は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「認証サーバに対する事前設定」を参照してください。

  • RECのデータ転送方式は、Stackモードを使用してください。

  • RECの初期コピースキップ機能を使用するためにテープへバックアップする場合、NASボリュームおよびNASバックアップボリュームから直接テープへバックアップすることはできません。2次バックアップした別ボリュームからテープへバックアップしてください。NASボリュームの2次バックアップは、「3.10.5 NASボリュームの2次バックアップ、および別のストレージ装置でのデータ利用について」を参照してください。

待機側装置上でのNASボリュームのバックアップ

REC先の装置を待機側の装置として利用する場合は、運用側装置でNASボリュームのバックアップを実施する前に、待機側装置上で、以下の手順でNASボリュームをバックアップしてください。

  1. Webコンソールまたはacnas backupコマンドから、待機側装置のNASボリュームをバックアップします。Webコンソールによるバックアップは、「3.10.1.2 バックアップの実行方法」を、acnas backupコマンドによるバックアップは、「3.10.2.2 バックアップコマンドの実行方法」を参照してください。

  2. 待機側装置のNASボリュームからNASバックアップボリュームへのQuickOPCを停止(物理コピーとトラッキング処理の停止)します。

注意

待機側装置でバックアップ運用を開始する前に、待機側装置のNASボリュームをバックアップする必要があります。バックアップ状態は、Webコンソールの共有フォルダの一覧表示画面で確認できます。