運用側装置と待機側/バックアップ側装置を管理する運用管理サーバを配置します。運用管理サーバには、運用側装置および待機側/バックアップ側装置を登録します。
REC先の装置を待機側の装置として利用する場合、運用側の装置と同様にNAS管理を導入する必要があります。NAS運用を行うための事前設定および導入手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」を参照してください。
運用側装置と待機側/バックアップ側装置には、以下のボリュームを作成します。
装置 | ボリューム |
---|---|
運用側装置 |
|
待機側装置 |
|
バックアップ側装置 |
|
注: 作成するNASボリュームの論理ボリューム番号は、運用側の対応するNASボリュームの論理ボリューム番号と一致させる必要があります。
[運用側装置]
NAS運用を行うための導入手順に従い、NASボリュームを作成します。
NASバックアップ設定を実施し、NASバックアップボリュームを作成します。
[待機側/バックアップ側装置]
待機側装置に切り替えて運用を継続する場合
NAS運用を行うための導入手順に従い、NASボリュームを作成します。作成するNASボリュームの論理ボリューム番号は、運用側の対応するNASボリュームの論理ボリューム番号と一致させる必要があります。
NASバックアップ設定を実施し、NASバックアップボリュームを作成します。
筐体間バックアップのREC先ボリュームとなる論理ボリュームを作成します。
REC先の装置をバックアップ専用装置として運用する場合
筐体間バックアップのREC先ボリュームとなる論理ボリュームを作成します。
筐体間バックアップのバックアップボリュームとなる論理ボリュームを作成します。
参照
NAS運用を行うための導入手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」を参照してください。
NASバックアップボリュームの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップボリュームの作成」を参照してください。
注意
REC先ボリュームは、REC元のNASバックアップボリュームと同じ容量の論理ボリュームを割り当てる必要があります。シン・プロビジョニングボリュームとすることを推奨します。
待機側/バックアップ側装置で最低1世代のバックアップデータを確保しておくため、バックアップボリュームとは別にREC先ボリュームの配置が必要です。
筐体間バックアップには、以下に示す3つのコピーグループを作成します。
コピーグループ/コピーペア | 作成方法 | コピー種別 |
---|---|---|
NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーグループ | NASバックアップ設定 | QuickOPC |
NASバックアップボリュームとREC先ボリュームのコピーグループ | REC | |
REC先ボリュームとバックアップボリュームのコピーグループ | QuickOPC |
ポイント
異なるサイト間で筐体間バックアップを行う場合、各サイトで運用管理サーバを配置します。各運用管理サーバでは、すべてのバックアップ/リストア手順を実行可能にするため、すべてのコピーグループ/コピーペアを登録してください。
異なるサイトにおいて、それぞれ認証サーバを配置する場合は、それらの認証サーバを使って冗長化を行ってください。認証サーバの冗長化は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「認証サーバに対する事前設定」を参照してください。
RECのデータ転送方式は、Stackモードを使用してください。
RECの初期コピースキップ機能を使用するためにテープへバックアップする場合、NASボリュームおよびNASバックアップボリュームから直接テープへバックアップすることはできません。2次バックアップした別ボリュームからテープへバックアップしてください。NASボリュームの2次バックアップは、「3.10.5 NASボリュームの2次バックアップ、および別のストレージ装置でのデータ利用について」を参照してください。
REC先の装置を待機側の装置として利用する場合は、運用側装置でNASボリュームのバックアップを実施する前に、待機側装置上で、以下の手順でNASボリュームをバックアップしてください。
Webコンソールまたはacnas backupコマンドから、待機側装置のNASボリュームをバックアップします。Webコンソールによるバックアップは、「3.10.1.2 バックアップの実行方法」を、acnas backupコマンドによるバックアップは、「3.10.2.2 バックアップコマンドの実行方法」を参照してください。
待機側装置のNASボリュームからNASバックアップボリュームへのQuickOPCを停止(物理コピーとトラッキング処理の停止)します。
注意
待機側装置でバックアップ運用を開始する前に、待機側装置のNASボリュームをバックアップする必要があります。バックアップ状態は、Webコンソールの共有フォルダの一覧表示画面で確認できます。