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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.1 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

3.10.2 コマンドによるバックアップ

Webコンソールで作成したNASボリュームは、コマンドでバックアップすることもできます。

コマンドは、NASボリュームのバックアップを自動スケジュールする場合などに利用します。

3.10.2.1 バックアップコマンドの実行準備

WebコンソールでNASバックアップ設定を事前に行ってください。

コマンドでNASボリュームをバックアップするには、NASバックアップ設定のコピーグループ名が必要です。WebコンソールでNASバックアップ設定のコピーグループ名を確認してください。

3.10.2.2 バックアップコマンドの実行方法

運用管理サーバでacnas backupコマンドを実行します。-gオプションには、事前に確認したNASバックアップ設定のコピーグループ名を指定します。

[実行例]

acnas backup -g NAS_QuickOPC_NAS_Vol_0_0

ポイント

コマンドでNASボリュームをバックアップした場合も、NASボリュームのリストアはWebコンソールから実行する必要があります。

参考

NASバックアップボリュームのマウントを実行した場合、NASバックアップボリューム内の共有フォルダの設定値(共有状態やアクセス設定など)は、バックアップ実施時点のNASボリュームの設定値になります。

3.10.2.3 バックアップのコピー状況確認/停止

NASボリュームのバックアップは、NASボリュームからNASバックアップボリュームに対してQuickOPCを利用してデータをコピーします。

NASボリュームのアドバンスト・コピーの状況確認や停止は、以下のコマンドで行うことができます。

バックアップ状況確認

NASボリュームからNASバックアップボリュームへのコピー状況は、acopc queryコマンドで確認できます。

[実行例]

acopc query -g NAS_QuickOPC_NAS_Vol_0_0

注意

acopc queryコマンドで確認できるコピー状況と、NASボリュームのバックアップ成否とは一致しないことがあります。バックアップの成否は、バックアップコマンドの結果から判断してください。

バックアップ停止

NASボリュームからNASバックアップボリュームへのQuickOPCによるコピーを停止する場合は、acopc cancelコマンを実行します。

[実行例]

acopc cancel -g NAS_QuickOPC_NAS_Vol_0_0

注意

  • NASボリュームからNASバックアップボリュームへのコピー停止は、NASボリュームの2次バックアップを行う手順で実施します。

  • 物理コピー中にコピーを停止した場合、acnas backupコマンドが正常終了していても、バックアップデータは保証されません。