リモートデータベースのシングル構成でのシステム構成について説明します。
シングル構成では、格納側システムがDBサーバとDBクライアントに分かれており、DBサーバが1台で構成されます。
ローカル接続と比較した場合、データベースの実体がDBサーバに移動した形になります。本製品、本製品の必須製品、および、データベース製品のクライアントソフトウェアをインストールし、DBサーバに接続するための設定を行います。
JournalTransferおよびTRMの設定は、TROの運用形態(ローカル接続/リモート接続)には影響されません。
TROの設定については、ローカル接続とは一部異なります。詳細は"30.1.1 Symfoware/RDB"、"30.1.2 Oracle"または"30.1.3 SQL Server"を参照してください。
データベース製品のクライアントソフトウェアについては、データベース製品のマニュアルを参照してください。
グローバルサーバ("図30.1 リモートデータベースのシングル構成(TRO)"における"GS")では、TJNLによりデータベースの更新差分データを抽出します。抽出した更新差分データは、JournalTransferを通してDBクライアントに配付します。グローバルサーバ側の構成は、格納側システムのデータベースの運用形態(ローカル接続/リモート接続)には影響されません。
シングル構成の環境を構築するためには、以下の作業を行ってください。
サーバ | 作業 | 概要 |
---|---|---|
DBサーバ | データベースの設定 | データベースを構築します。詳細は各データベース製品のマニュアルを参照してください。 |
DBクライアント | DBクライアントの設定 | データベース製品のクライアントソフトウェアをインストールし、DBサーバに接続するための設定を行います。 |
TRMの設定 | TRMの環境を構築します。 | |
JournalTransferの設定 | JournalTransferの環境を構築します。 | |
環境変数の設定 | TROに必要な環境変数を設定します。 | |
DB動作環境定義の作成 | TROのDB動作環境定義を作成します。 | |
DBサービス定義の作成 | TROのDBサービス定義を作成します。 |
Symfoware/RDBのリモートデータベースを使用したTROの構築については、"30.1.1 Symfoware/RDB"を参照してください。
Oracleのリモートデータベースを使用したTROの構築については、"30.1.2 Oracle"を参照してください。
SQL Serverのリモートデータベースを使用したTROの構築については、"30.1.3 SQL Server"を参照してください。