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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

30.1 リモートデータベースのシングル構成

システム構成

リモートデータベースのシングル構成でのシステム構成について説明します。

図30.1 リモートデータベースのシングル構成(TRO)

シングル構成では、格納側システムがDBサーバとDBクライアントに分かれており、DBサーバが1台で構成されます。

DBサーバ

データベース製品をインストールし、データベースの実体を構築します。詳細はデータベース製品のマニュアルを参照してください。

DBクライアント

ローカル接続と比較した場合、データベースの実体がDBサーバに移動した形になります。本製品、本製品の必須製品、および、データベース製品のクライアントソフトウェアをインストールし、DBサーバに接続するための設定を行います。
JournalTransferおよびTRMの設定は、TROの運用形態(ローカル接続/リモート接続)には影響されません。
TROの設定については、ローカル接続とは一部異なります。詳細は"30.1.1 Symfoware/RDB"、"30.1.2 Oracle"または"30.1.3 SQL Server"を参照してください。
データベース製品のクライアントソフトウェアについては、データベース製品のマニュアルを参照してください。

グローバルサーバ(抽出側システム)

グローバルサーバ("図30.1 リモートデータベースのシングル構成(TRO)"における"GS")では、TJNLによりデータベースの更新差分データを抽出します。抽出した更新差分データは、JournalTransferを通してDBクライアントに配付します。グローバルサーバ側の構成は、格納側システムのデータベースの運用形態(ローカル接続/リモート接続)には影響されません。

構築作業

シングル構成の環境を構築するためには、以下の作業を行ってください。

表30.1 リモートデータベースのシングル構成の環境構築に必要な作業

サーバ

作業

概要

DBサーバ

データベースの設定

データベースを構築します。詳細は各データベース製品のマニュアルを参照してください。

DBクライアント

DBクライアントの設定

データベース製品のクライアントソフトウェアをインストールし、DBサーバに接続するための設定を行います。
詳細は各データベース製品のマニュアルを参照してください。

TRMの設定

TRMの環境を構築します。
詳細は"第4部 TRM"を参照してください。

JournalTransferの設定

JournalTransferの環境を構築します。
詳細は"第5部 JournalTransfer"を参照してください。

環境変数の設定

TROに必要な環境変数を設定します。

DB動作環境定義の作成

TROのDB動作環境定義を作成します。

DBサービス定義の作成

TROのDBサービス定義を作成します。

Symfoware/RDBのリモートデータベースを使用したTROの構築については、"30.1.1 Symfoware/RDB"を参照してください。
Oracleのリモートデータベースを使用したTROの構築については、"30.1.2 Oracle"を参照してください。
SQL Serverのリモートデータベースを使用したTROの構築については、"30.1.3 SQL Server"を参照してください。