逐次差分反映を行うためには、各種システムを起動する必要があります。システムの起動手順は、"図5.2 システムの起動手順"に示すとおりです。
逐次差分反映を行うためには、逐次差分反映デーモンを起動してシステムに常駐している必要があります。
逐次差分反映デーモンを起動しシステムに常駐させるには、以下のコマンドを実行します。
lxrtmstr -s |
なお、逐次差分反映デーモンの起動を行う利用者は、スーパユーザである必要があります。
lxrtmstrコマンドの詳細については、"7.3.3 lxrtmstrコマンド "を参照してください。
システムの起動時に、逐次差分反映デーモンを自動的に起動する方法については、"5.1.5 起動および停止の自動化"を参照してください。
逐次差分反映を行うためには、逐次差分反映サービスが起動している必要があります。
逐次差分反映サービスの起動を行う利用者は、Administratorsグループに所属するユーザ、またはローカル システム アカウントである必要があります。
なお、lxrtmdbコマンドにて-uオプションを省略する場合、データベースアクセスユーザ名は逐次差分反映サービスの起動を行う利用者によって異なります。詳細は"7.3.4 lxrtmdbコマンド"を参照してください。
逐次差分反映サービスの起動は以下の手順で行います。
[サービス]画面を開きます。
サービスの一覧から以下を選択し、[プロパティ]のダイアログを開きます。
Linkexpress Transactional Replication option |
[ログオン]タブでサービスを起動するアカウントを入力したあと、[適用]を押します。
この操作は初回のみ必要です。
アカウントに指定する利用者はAdministratorsグループに所属するユーザ、またはローカル システム アカウントである必要があります。
[全般]タブの[開始]を押します。
システムの起動時に逐次差分反映サービスを自動的に起動する方法については、"5.1.5 起動および停止の自動化"を参照してください。
サービスの起動時にエラーが発生した場合、Windowsのシステムがエラー発生を示すダイアログなどを出力することがあります。イベントログに出力されている本製品のエラーメッセージの内容に従って対処してください。
データベースシステムの起動
逐次差分反映でデータを格納するデータベースシステムを起動します。
データベースシステムの操作の詳細については、データベース製品のマニュアルを参照してください。
TRMシステムの起動
逐次差分反映では、TRMのメッセージキューからジャーナルを読み込むため、TRMシステムを起動する必要があります。なお、ここでのTRMシステムの起動とは、JournalTransferの起動操作を含みます。
逐次差分反映で使用するメッセージキューはあらかじめ作成しておく必要があります。
TRMシステムの起動の詳細については、"18.1.1 TRMの起動"および"24.1.1 起動手順"を参照してください。
起動手順の変更について
逐次差分反映デーモン/逐次差分反映サービスの起動手順は、変更することもできます。
ただし、以下の条件を満たす必要があります。
逐次差分反映の開始を行っていないこと