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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

F.2 Oracle 10g R2/11g R1のASMを使用する場合

  1. PRIMECLUSTERのインストール・設定
    PRIMECLUSTERのソフトウェア説明書およびPRIMECLUSTERのマニュアルに従って、PRIMECLUSTERのインストール、クラスタの設定を行ってください。

  2. PRIMECLUSTER Wizard for Oracleのインストール
    PRIMECLUSTER Wizard for Oracleをインストールします。PRIMECLUSTER Wizard for Oracleのソフトウェア説明書に従って、インストールを行ってください。

  3. Oracleソフトウェアのインストール
    "2.2.2 Oracle ソフトウェアのインストール・設定"を参照して、カーネルパラメータの設定、Oracleユーザーの作成・設定、Oracleソフトウェアのインストールを行ってください。

    注意

    Oracle Solarisゾーン環境でASMを使用する場合には、Oracle Databaseの仕様により、ノングローバルゾーンに対して、事前にproc_priocntl特権を加えておく必要があります。
    Oracleソフトウェアをインストールする前に、以下のコマンドをグローバルゾーンで実行してください。

    # zonecfg -z <ゾーン名> set limitpriv=default,proc_priocntl
  4. Oracleリソースを含まないuserApplicationの作成
    以下の章を参照して、Oracleリソースを含まないuserApplicationの作成、動作確認を行ってください。

    シングルノードクラスタ運用におけるuserApplicationの属性は以下の設定をしてください。下記以外の属性については、PRIMECLUSTERのマニュアルを確認してください。

    属性

    説明

    AutoSwitchOver

    値を設定しないでください。

    PersistentFault

    1

    HaltFlag

    no

    ShutdownPriority

    値を設定しないでください。

    OnlinePriority

    値を設定しないでください。

  5. データベースの作成・設定

    • シングルノードクラスタ運用におけるデータベースの作成と設定

      Oracleのマニュアルに従って、データベースとリスナーの作成を行ってください。

    • SYSTEMユーザーのパスワード
      "4.3 clorapass - 監視用パスワードの登録"を参照して、SYSTEMユーザーのパスワードを登録してください。

    • ログファイルのフルパス定義
      "4.5 clgetoralog - Oracle 調査資料採取"を参照して、PRIMECLUSTER Wizard for Oracleの調査資料採取コマンドで採取するログファイルのフルパスを定義してください。

    • Oracleの動作確認
      Oracleインスタンス、Oracleリスナーを手動で起動・停止し、正しく動作することを確認してください。

  6. userApplicationの編集
    手順4.で作成したuserApplicationにOracle関連のリソースを登録します。
    "2.4.2.1 環境構築時の注意(Oracle 10g R2/11g R1の場合)"を参照してuserApplicationにOracleインスタンスリソース、ASMインスタンスリソース、Oracle リスナーリソースを登録してください。
    Oracleインスタンスリソース、Oracleリスナーリソースのフラグ設定値ではAutoRecover属性を有効にすることを推奨します。AutoRecover属性を有効にしたリソースで故障が発生した場合、自動的に再起動して復旧を試みることで、可用性を向上させることができます。

    設定項目

    説明

    フラグ設定値
    (Flags)

    AutoRecover(A)

  7. userApplicationの動作確認
    "2.2.8 userApplication の動作確認"を参照して、Oracleリソースを含むuserApplicationの動作確認を行ってください。