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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド
FUJITSU Software

9.2 Webサーバ運用時の異常

Webサーバ運用時に異常が発生した場合の対処方法について説明します。


参照

Webアプリケーション運用時の異常については、「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「トラブルシューティング」-「Webアプリケーションの開発・運用時の異常」を参照してください。


Webサーバから応答がないWebサーバからのレスポンスが遅延する

本現象が発生した場合、以下ので問題がないかを確認し、それぞれのを行ってください。


手順

トレースログを参照し、本現象が発生した時間帯のトレース情報の出力内容から問題がないかを確認します。トレースログの詳細については、「4.2.3 トレースログ」を参照してください。


  1. トレースログのイベント(conn、recv、call、rtn、send、disc)出力を以下の方法で抽出します。イベントの出力の流れについては、以下の図を参考にしてください。

    トレース情報を、同一のプロセスIDとスレッドIDの組合せで抽出します。本現象発生時のクライアントのIPアドレスがわかる場合は、そのクライアントIPアドレスが出力されているconnイベントのスレッドID単位で抽出してください。



  2. 1.で抽出したトレース情報の出力内容について、以下の図を参考にしてそれぞれの対処を行います。


対処1

Webサーバにリクエストが届いていない可能性があります。
クライアントからリクエストデータが送信されているかを確認してください。


対処2

リクエスト送信元のクライアントと送信先のWebサーバ間のネットワーク機器(ルータ、負荷分散装置など)で遅延が発生している可能性があります。
クライアントとWebサーバ間のネットワーク機器(ルータ、負荷分散装置など)が正常に動作しているかを確認してください。


対処3

ログのローテーション機能により、問題が発生した時間帯のトレースログが削除された可能性があります。
トレースログのファイルサイズおよびファイル数の上限値を確認してください。トレースログの設定については、「3.6 トレースログの設定」を参照してください。


対処4

トレース情報の出力内容が以下の状態の場合、Servletサービスのアプリケーションの処理が遅延している可能性があります。
Webサーバコネクタおよびアプリケーションに問題が発生していないかを確認してください。

対処5

POSTリクエストの場合、クライアントからボディデータが届いていない可能性があります。
クライアントからPOSTリクエストのボディデータが送信されているかを確認してください。


対処6

SSL通信においてSSLハンドシェイクに失敗した可能性があります。
エラーログが出力されていないかを確認してください。エラーログが出力されている場合は、そのメッセージの異常の原因を取り除いてください。エラーログのメッセージの内容と対処については、「8.10 エラーログ」を参照してください。


対処7

iscollectinfoコマンドを使用して調査情報を採取した後、技術員に連絡してください。資料採取の詳細については、「8.1.2 技術員連絡の前に」の「一括情報採取ツールによる資料採取」を参照してください。


ログファイルが出力されなくなった

本現象が発生した場合、最新のログファイルを誤って操作した可能性があります。Webサーバ運用中は、最新のログファイルの編集/削除などの操作を行うことはできません。最新のログファイルを誤って操作してしまった場合は、Webサーバを再起動してください。


■Webブラウザからアクセスすると、意図しないページが表示される

本現象が発生した場合、Interstage HTTP Server 2.2のポート番号(省略値:80)と他のWebサーバ(基本ソフトウェアにバンドルされるApache HTTP Serverなど)のポート番号が重複している可能性があります。

Webサーバを共存して運用する場合は、すべてのWebサーバに異なるポート番号を設定する必要があります。

他のWebサーバが同一のポート番号で起動されている場合は、Interstage HTTP Server 2.2のポート番号を変更して、Webサーバを再起動してください。Interstage HTTP Server 2.2のポート番号の設定方法については、「3.3 ポート番号とIPアドレスの設定」を参照してください。