資源移入は以下の手順で行います。
サービスの停止
リストアコマンドの実行
Java EE 6資源の移入後の作業
「8.1.2.1 サービスの停止」を参照して、サービスを停止します。
Java EE 6資源の移入は、以下の手順で行います。
Java EE 6資源
Java EE 6資源の移入は、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\ij6restore |
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/ij6restore |
なお、移入元と移入先でマシンのホスト名やIPアドレスが異なる場合は、-hオプションで移入先のホスト名を、-fオプションでIPアドレス・ホスト名設定ファイルのパス名を指定します。ij6restoreコマンドの詳細は、「9.11 ij6restore」を参照してください。
バックアップ先パスがX:\Backup、移入先のホスト名がhost、IPアドレス・ホスト名設定ファイルがX:\ipaddress.txtの場合の操作例を以下に示します。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\ij6restore -d X:\Backup -h host -f X:\ipaddress.txt |
バックアップ先パスが/backup、移入先のホスト名がhost、IPアドレス・ホスト名設定ファイルが/ipaddress.txtの場合の操作例を以下に示します。
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/ij6restore -d /backup -h host -f /ipaddress.txt |
注意
isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資産を移入してください。
HTTPリスナーのネットワークアドレスにIPアドレスを指定している場合、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源にこのIPアドレスが反映されます。Webサーバコネクタ資源の移入時に-hオプションを指定して、IPアドレス変換をするようにしてください。
ij6restoreコマンドでJava EE 6の資源を移入するには、移出元と移入先のマシンで以下の項目が同じである必要があります。
Interstageのインストールディレクトリ、インストールドライブ(Windowsの場合)
移入対象とならないすべての資源(アプリケーションなど)
移入先にJava EE 6の資源が存在する場合は、Java EE 6の資源を削除したあとに移入が行われます。そのため、移出対象外のログファイルなどは移入を行うと削除されます。
[Java EE 6共通ディレクトリ]配下以外の場所にJava EE 6の資源を配置していた場合、ij6restoreコマンドによる移入の対象となりません。移出時と同じパスに別途移入してください。
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源の移入手順は、同一マシン上でのリストア手順と同じです。「8.1.3 リストア手順」を参照してください。
ただし、以下の場合は、IPアドレスを変換する必要があります。
WebサーバとIJServerクラスタを同一のマシンで運用する場合、かつ
Java EE 6資源のリストア時にHTTPリスナーのネットワークアドレスを変更した場合
WebサーバとIJServerクラスタを別のマシンで運用する場合、かつ
移入元と移入先で、WebコンテナのIPアドレスが異なる場合
以下の作業を行い、IPアドレスを移入先の環境に合わせてください。
wscrestoreコマンド実行時に、-hオプションを指定してIPアドレスを変換
詳細は、「9.16 wscrestore」を参照してください。
資源移入後に必要に応じて以下の順序で作業を行ってください。
Java EE 6 のサービスの起動前に実施する作業
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動後に実施する作業
リポジトリの同期化処理
Java EE 6 のサービスの起動前に実施する作業
issetsecuritymodeコマンドを実行してセキュリティ権限設定を行ってください。また、ij6setoperatoridコマンドを実行してサービス運用ユーザーを設定してください。issetsecuritymodeコマンドについては「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「Interstage統合コマンド」-「issetsecuritymode」を、ij6setoperatoridコマンドについては「9.4 ij6setoperatorid」を参照してください。
ホスト名を変更した場合、運用管理で使用する以下の証明書について、証明書のCNを移入先のホスト名に変更する作業が必要です。
s1as
glassfish-instance
変更方法については、「5.2.9 運用管理操作の暗号化通信」を参照してください。
同様に、認証局証明書を使用している場合、証明書のCNを移入先のホスト名に変更する作業が必要です。
変更方法については、「5.3.3.4 認証局が署名した証明書の設定」を参照してください。
証明書の再発行後は、「2.1.4 リポジトリの同期化処理」の「注意」を参照し、リポジトリの同期化処理が行われるようにdomain.xmlの更新日時を現在時刻に更新してください。
移出元とは異なるマシンに移入した場合、管理ユーザーの移行が必要な場合があります。移出元の環境でasadmin loginサブコマンドを実行し、ログイン情報を.asadminpassファイルに保存していた場合、以下を実施して管理ユーザーを移行してください。管理ユーザーについては、「5.2.6 管理ユーザーの登録」、「5.2.7 管理ユーザーの指定」、「9.1.3.1 loginサブコマンド」を参照してください。
asadmin loginサブコマンドの実行
Java EEアプリケーションクライアントを使用して接続するサーバマシンのIPアドレス・ホスト名を変更した場合は、sun-acc.xmlのtarget-server要素に定義したサーバマシンの情報を変更します。
Java EE アプリケーションクライアントの環境設定については、「4.9.1 Java EEアプリケーションクライアントの環境設定」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動後に実施する作業
Java EE 6が接続するマシン(DBサーバマシンなど)のIPアドレス・ホスト名を変更した場合は、以下の手順でJava EE 6の環境設定を変更してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
asadmin start-domainコマンドを使用して、Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。
Java EE 6の環境設定
asadminコマンドを使用して、Java EE 6の環境設定を変更します。
Interstage HTTP Server 2.2の移入の際にバーチャルホストのIPアドレスまたはホスト名を変更した場合は、以下の手順で要求を受け付けるWebサーバのバーチャルホストを再設定する必要があります。
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源を移入したあとに、以下の手順で実施してください。
WebサーバとWebコンテナを同一マシン上で運用する場合
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
asadmin start-domainコマンドを使用して、Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。
要求を受け付けるWebサーバのバーチャルホストの再設定
asadminコマンドのdelete-virtual-host-ref、create-virtual-host-refサブコマンドを使用して、以下のように再設定を行います。各コマンドの詳細については、「9.1.10.5 delete-virtual-host-refサブコマンド」、「9.1.10.4 create-virtual-host-refサブコマンド」を参照してください。
例:IJServerクラスタがIJServer001、Webサーバがweb001、バーチャルホストが以下の場合
変更前のバーチャルホスト:IPアドレス=192.0.2.1、ポート番号=80、ホスト名=virtualhost1
変更後のバーチャルホスト:IPアドレス=192.0.2.2、ポート番号=80、ホスト名=virtualhost2
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver web001 192.0.2.1:80/virtualhost1 |
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver web001 192.0.2.1:80/virtualhost1 |
WebサーバとWebコンテナを別のマシンで運用する場合
別のマシンで運用する場合は、wscadminコマンドのdelete-virtual-host-ref、add-virtual-host-refサブコマンドを使用して、以下のように再設定を行います。各コマンドの詳細については、「9.14.12 delete-virtual-host-refサブコマンド」、「9.14.11 add-virtual-host-refサブコマンド」を参照してください。
例:IJServerクラスタがIJServer001、Webサーバがweb001、バーチャルホストが以下の場合
変更前のバーチャルホスト:IPアドレス=192.0.2.1、ポート番号=80、ホスト名=virtualhost1
変更後のバーチャルホスト:IPアドレス=192.0.2.2、ポート番号=80、ホスト名=virtualhost2
C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver web001 192.0.2.1:80/virtualhost1 |
/opt/FJSVwsc/bin/wscadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver web001 192.0.2.1:80/virtualhost1 |
リポジトリの同期化処理
IJServerクラスタは、移入・リストア先でリポジトリの同期化処理を実施する必要があります。以下の手順で実施してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
IJServerクラスタの起動