名前
wscrestore - Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源のリストア・移入
形式
wscrestore -d directory [-h host_table]
機能説明
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源をリストア・移入します。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-d | Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源をバックアップしたディレクトリ名を絶対パスで指定します。 指定したディレクトリが存在しない場合、またはディレクトリでない場合、コマンドの実行は失敗し、資材はリストア・移入されません。 |
-h | 移入時にIJServerクラスタのIPアドレスを変更する必要があるとき、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定することにより、移入処理時に自動的にIJServerクラスタのIPアドレスを変換することができます。 |
(変更前のIPアドレス) > (変更後のIPアドレス) [(IJServerクラスタ名)] : |
#から始まる行はコメント行として扱われます。
行頭/行末の空白は無視されます。
複数設定時は、行末に改行区切りを入れてください。
例
IPアドレスを以下のように変換する場合
変換前:IPアドレス“192.168.0.1”、変換後:IPアドレス“192.168.0.3”
変換前:IPアドレス“192.168.0.2”、変換後:IPアドレス“192.168.0.4”、変換対象IJServerクラスタ:“IJServer01”
192.168.0.1 > 192.168.0.3 192.168.0.2 > 192.168.0.4 IJServer01 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドは、OSのシステム管理者が実行可能です。
本コマンドは、Interstageを停止した状態で実行してください。
本コマンドを実行する場合は、「第8章 メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行)」に記載されている手順で実行してください。
Interstage HTTP Server 2.2を使用して運用していた環境からリストアを行う場合は、本コマンドを実行する前に、Interstage HTTP Server 2.2の資源のリストアを行ってください。
本コマンドを実行する場合は、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資産を同時にリストア・移入してください。
本コマンドは、wscbackup実行時と同じディレクトリにInterstage Application Serverがインストールされた環境で実行してください。
-hオプションを指定してIPアドレスを変更する場合、
変換前のIPアドレスに同じIPアドレスを複数行記述した時は、IPアドレスの変換はエラーになります。
変換前のIPアドレスにIJServerクラスタで使用されていないIPアドレスが指定した時は、変換対象となるIPアドレスがみつからないため、IPアドレスの変換は行われません。
変換が正常に行われた時は、WSC10141の更新情報メッセージが出力されます。
-hオプションで指定するファイル名(絶対パス)には、空白を含むパス名は使用できません。
使用例
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源を「X:\Backup」ディレクトリからリストアします。
C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscrestore -d X:\Backup |
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源を「/backup」ディレクトリからリストアします。
/opt/FJSVwsc/bin/wscrestore -d /backup |