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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

7.7.13 トランザクションサービスの定義項目

定義項目

カテゴリ

プロパティ

プロパティ名

get

set

list

再起動

■トランザクションサービス

×

×

再起動時

automatic-recovery

×

必要

トランザクションタイムアウト

timeout-in-seconds

×

不要

再試行タイムアウト

retry-timeout-in-seconds

×

不要

トランザクションログの位置

tx-log-dir

×

必要

キーポイント間隔

keypoint-interval

×

不要

追加プロパティ

×

必要

トランザクションログの無効化

disable-distributed-transaction-logging

×

必要

XAResourceに設定するトランザクションタイムアウト

xaresource-txn-timeout

×

必要

トランザクションログの出力先JDBCリソース名

db-logging-resource

×

必要

Use Last Agent Optimization

use-last-agent-optimization

×

必要

トランザクション内における非XAリソースの複数利用

multi-nonXA-only-supported

×

必要


トランザクションサービス

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service


再起動時

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.automatic-recovery

説明

サーバの起動時にインダウト状態を回復しトランザクションを完了する処理を有効にする(true)/しない(false)を指定します。(注2)

インダウト状態とは、サーバクラッシュまたはリソースマネージャークラッシュのいずれかによりトランザクションが未完了となった状態のことです。

範囲
  • true

  • false

省略値

true
ただし、Interstage Java EE 6 DASサービスではfalseです。


トランザクションタイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.timeout-in-seconds

説明

トランザクションが完了するまでの時間を指定します。IJServerクラスタはトランザクションが設定された時間内に完了しない場合、トランザクションの状態を“MarkedRollback”に変更します(注3)
「0」を指定した場合、サーバはトランザクションの完了を待機し続けます。
また、トランザクションサービスに設定する以外に、Enterprise JavaBeanでトランザクション制御をコンテナが行う場合にはInterstage EJB application deployment descriptor (glassfish-ejb-jar.xml)のcmt-timeout-in-secondsタグを指定することで、Enterprise JavaBeanごとにタイムアウト値を指定することもできます。

範囲

0~2147483647(秒)

省略値

0


再試行タイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.retry-timeout-in-seconds

説明

トランザクションが複数のサーバにわたっている場合、トランザクションを開始したサーバがトランザクションの結果を取得しようとして他のサーバに問い合わせる場合があります。本パラメタはアクセスできないサーバに対して再接続を試みる時間を設定します。
本パラメタに指定した時間が経過しても関連リソースにアクセスできない場合、そのトランザクションをrollbackします。
「0」を指定した場合、再接続は行いません。

範囲

0~2147483647(秒)

省略値

600


トランザクションログの位置

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.tx-log-dir

説明

トランザクションログは、関連リソースのデータの整合性を維持して障害を回復するために、各トランザクションについての情報を記録します。トランザクションログは、本パラメタで指定したディレクトリの 「[サーバーインスタンス名]/tx」サブディレクトリに保存されます。(「[サーバーインスタンス名]/tx」 サブディレクトリは自動的に生成されます。)
相対パスで指定した場合は、${com.sun.aas.instanceRoot}/logsを基点とした相対パスになります。
省略値の${com.sun.aas.instanceRoot}変数については、「7.7.1 定義時に利用できるプロパティ」を参照してください。

範囲

任意の文字列

省略値

${com.sun.aas.instanceRoot}/logs


キーポイント間隔

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.keypoint-interval

説明

キーポイントとはトランザクションログファイルを圧縮する処理のことです。本パラメタでキーポイント処理を実行するトランザクション数の間隔を指定することができます。

範囲

1~2147483647(トランザクション数)

省略値

65536


トランザクションログの無効化

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.property.disable-distributed-transaction-logging

説明

トランザクションログを無効にする(true)/しない(false)を指定します。本項目を「true」に設定するとトランザクションログの出力を無効にします(注4)
ログを出力しない分パフォーマンスの向上を見込めますが、障害の回復はできなくなります。そのため、本項目を無効(true)に設定することは推奨しません。

範囲
  • true

  • false

省略値

false


XAResourceに設定するトランザクションタイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.property.xaresource-txn-timeout

説明

本プロパティに利用した値を、グローバルトランザクションで使用するXAResourceに対してsetTransactionTimeoutメソッドを使用してタイムアウト値(秒)を設定します。

範囲

0~2147483647(秒)
(ただし、使用するJDBCドライバによって異なりますので、JDBCドライバの仕様を確認してください。)

省略値

使用するJDBCドライバによって異なりますので、JDBCドライバの仕様を確認してください。


トランザクションログの出力先JDBCリソース名

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.property.db-logging-resource

説明

本プロパティにJDBCリソースのJNDI名(例: jdbc/TxLog)を指定します。
指定したJDBCリソースが対象とするデータベースにトランザクションログを格納します(注5)

範囲

任意の文字列

省略値

なし


Use Last Agent Optimization

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.property.use-last-agent-optimization

説明

Use Last Agent Optimizationを有効にする(true)/しない(false)を指定します。

本プロパティを「true」に設定すると、トランザクション中に複数のリソースを使用する場合に、1つだけ非XAリソースを使用できます。Use Last Agent Optimizationの詳細については、「2.15.3 2フェーズコミットプロトコル」-「Use Last Agent Optimization」を参照してください。

範囲
  • true

  • false

省略値

true


トランザクション内における非XAリソースの複数利用

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.property.multi-nonXA-only-supported

説明

トランザクション内における非XAリソースの複数利用を有効にする(true)/しない(false)を指定します。

本プロパティを「true」に設定すると、トランザクション内で複数の非XAリソースをアクセスできます。トランザクション内における非XAリソースの複数利用の詳細については「2.15.1 ローカルトランザクションとグローバルトランザクション」-「トランザクション内における非XAリソースの複数利用」を参照してください。

範囲
  • true

  • false

省略値

false


追加プロパティ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.transaction-service.property.${PropertyName}

説明

名前と値の組み合わせでプロパティ項目を追加することが可能です。

範囲
  • プロパティ名

    • 半角英数字、マルチバイト文字、または特殊文字 (‘-’、‘_’、‘.’、‘/’、‘;’、‘#’)

    • 先頭には、半角英数字またはマルチバイト文字が指定可能

  • プロパティ値

    任意の文字列

省略値

なし


2)

トランザクション回復時に他のサーバのリソースにアクセスできないなどの理由により起動開始が遅延することが考えられます。その場合Interstageは再試行タイムアウトに設定された時間で再接続を試み、それでも失敗した場合はそのトランザクションをrollbackします。

3)

トランザクションの状態については、「2.15.6 トランザクションの監視と凍結機能」を参照してください。

4)

トランザクションログを無効化した場合は、再起動時の定義もあわせて無効化してください。

5)

本バージョンでは、トランザクションログをデータベースに格納する方法はサポートしていません。


関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容

参照先

機能説明

2.15 トランザクション制御

チューニング方法

6.10 トランザクションサービスのチューニング

コマンド

asadminコマンドの以下のサブコマンド
  getサブコマンド
  setサブコマンド
  listサブコマンド