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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

6.10 トランザクションサービスのチューニング

トランザクションサービスのチューニングについて、以下に説明します。
各定義項目の詳細は、「7.7.13 トランザクションサービスの定義項目」を参照してください。

トランザクションサービスの時間監視機能の設定値について

トランザクションサービスの時間監視機能には、以下の3種類の機能があります。

機能名

説明

トランザクションタイムアウト

トランザクションが完了するまでの時間を監視します。

再試行タイムアウト

グローバルトランザクション使用時に使用できます。
トランザクションが複数のサーバにわたっている場合、トランザクション情報の問い合わせに失敗したサーバに対して再接続を試みる時間を設定します。

XAResourceに設定するトランザクションタイムアウト

グローバルトランザクション使用時に使用できます。
グローバルトランザクションで利用するXAResourceに対してsetTransactionTimeoutメソッドを使用してタイムアウト値を設定します。

上記の監視機能を併用する場合、時間の設定は以下のように設定してください。

T(x) > T(t) > T(r)

T(x):XAResourceに設定するトランザクションタイムアウト
T(t):トランザクションタイムアウト
T(r):再試行タイムアウト

キーポイント処理

キーポイント処理とは、トランザクションログファイルを圧縮する処理のことです。トランザクションサービスの定義でキーポイント処理を実行するトランザクション数の間隔を指定できます。
キーポイント処理の実行頻度の大小は、トランザクションのログファイルサイズとパフォーマンスに対して以下のように影響します。設定値のキーポイント処理への影響度合いは、トランザクションの処理内容に依存します。

ログファイルサイズは、以下の式で見積もりできます。

キーポイント間隔の設定値 × 0.0005Mバイト + 0.15Mバイト