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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.5.1 CEPエンジンの削除

CEPエンジンの削除方法について説明します。

不要になったCEPエンジンを削除することで、対象CEPエンジンが使用していたメモリやディスクなどのシステム資源を他の用途で利用できます。ここでは、cepconfigengコマンドを使用したCEPエンジンの削除方法について説明します。

注意

CEPエンジンを削除すると、CEPエンジン上に配備した定義情報(ルール定義など)も削除されます。そのほか、CEPエンジンのエンジンログやリソースログも削除されます。必要に応じて、バックアップを取得してください。詳細は、「6.3.2 バックアップ、リストア」を参照してください。

cepconfigengコマンドによるCEPエンジンの削除

cepconfigengコマンドによるCEPエンジンの削除の流れは以下の通りです。

図4.2 CEPエンジン削除の流れ

CEPエンジンの削除手順について説明します。なお、以下の作業において、コマンド実行はスーパーユーザーで行ってください。

  1. 現在のエンジン構成ファイルの用意

    cepconfigengコマンドの実行時に指定するエンジン構成ファイルには、既存のCEPエンジンも定義する必要があります。そのため、保管されている、現在のエンジン構成ファイルを元にして追加するCEPエンジンの設定を定義します。

    ポイント

    先に、「4.4.5.3 CEPエンジンの新規作成」の実行例に従って操作していた場合、現在のエンジン構成ファイルは以下のファイルになります。

    /etc/opt/FJSVcep/Engine.xml

    注意

    cepconfigengコマンドに指定するエンジン構成ファイルに、既存のCEPエンジンの定義が含まれていない場合、cepconfigengコマンドは定義が無いCEPエンジンを削除します。

  2. エンジン構成ファイルのバックアップ

    現在のエンジン構成ファイルを編集する前に、エンジン構成ファイルのバックアップを作成します。編集ミスにより定義情報が失われることを防ぐために、必ずバックアップを作成しましょう。

    エンジン構成ファイルのバックアップ例

    # cp /etc/opt/FJSVcep/Engine.xml /etc/opt/FJSVcep/Engine.bak.xml <ENTER>
  3. エンジン構成ファイルの編集

    エンジン構成ファイルはviコマンドなどを使用して編集し、削除対象となるCEPエンジンの定義をコメントアウトするか、削除します。

    エンジン構成ファイルの書式については、「9.1.1 エンジン構成ファイル」を参照してください。

    CEPエンジン NewCepEngine を削除する定義例

    4.4.5.3 CEPエンジンの新規作成」の実行例に従って作成した、CEPエンジン NewCepEngine を削除します。

    以下はエンジン構成ファイルの定義例です。

    9~12行目では、単に該当部分の定義を削除するのではなく、<engineConfig id="NewCepEngine">から</engineConfig>までをコメントアウトしています。コメントアウトにすることで、削除範囲をよく確認しながら作業できます。定義中の"CepEngine"は、インストール時に指定したCEPエンジン名によって異なります。

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    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
    <subSystemConfig xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:cspf:bdcep:v1">
    <engineConfig id="CepEngine">
    <logging>
    <type>file</type>
    </logging>
    <socketAdapterPort>9600</socketAdapterPort>
    </engineConfig>
    <!--
    <engineConfig id="NewCepEngine">
    </engineConfig>
    -->
    </subSystemConfig>
  4. CEPサービスの起動状態を確認

    cepconfigengコマンドの実行には、CEPサービスが起動していることが必要です。CEPサービスの状態確認はcepdispservコマンドで行います。cepdispservコマンドの詳細については、「8.5 cepdispserv」を参照してください。

  5. エンジンの停止状態を確認

    cepconfigengコマンドによるCEPエンジンの削除には、対象となるCEPエンジンが停止していることが必要です。エンジンの状態確認はcepdispengコマンドで行います。cepdispengコマンドの詳細については、「8.4 cepdispeng」を参照してください。

  6. cepconfigengコマンドの実行

    編集したエンジン構成ファイルを指定して、cepconfigengコマンドを実行します。実行すると、変更確認が行われるので、そのまま実行して良いなら"y"と入力します。"n"または"q"でコマンドの実行をキャンセルできます。cepconfigengコマンドの詳細については、「8.2 cepconfigeng」を参照してください。

    cepconfigengコマンドの実行例

    編集したエンジン構成ファイルとして /etc/opt/FJSVcep/Engine.xml を指定する例です

    # cepconfigeng -f /etc/opt/FJSVcep/Engine.xml <ENTER>
    Are you sure you want to change the CEP Engine configuration? [y,n,q]:y
    <ENTER>
    Command cepconfigeng executed successfully.
  7. エンジン構成ファイルの保管

    cepconfigengコマンドに指定したエンジン構成ファイルは、今後さらにCEPエンジンの追加や削除、設定変更を行う際に必要になるため、大切に保管します。必要に応じて、外部媒体へのバックアップなどを検討します。

    注意

    バックアップ作成方法はシステムの管理方針により異なります。必ずマシン管理者に確認してください。