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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

6.3.2 バックアップ、リストア

CEPサーバのシステム障害に備えて資源を定期的にバックアップしておく必要があります。

バックアップ対象となる資源を以下に示します。

資源名

内容

バックアップ契機

エンジン構成ファイル

CEPエンジンの構成を定義したファイル

設定変更時

マスタデータ

CEPエンジンに格納するマスタデータ

CEPサーバへ格納時
CEPサーバ上で編集時

定義情報(定義ファイル)

CEPエンジンに配備する定義情報

CEPサーバへ格納時
CEPサーバ上で編集時

ユーザー開発Javaクラス

ユーザー開発Javaクラスのjarファイルまたはクラスファイル

CEPサーバへ格納時

Terracotta連携の設定ファイル

Terracotta連携に必要なファイル

設定変更時

RDB連携の設定ファイル

RDB連携に必要なファイル

設定変更時

6.3.2.1 バックアップの手順

以下の手順でバックアップを行います。バックアップ作業はスーパーユーザーで行ってください。

  1. エンジン構成ファイルのバックアップ

  2. マスタデータのバックアップ

  3. 定義情報(定義ファイル)のバックアップ

  4. ユーザー開発Javaクラスのバックアップ

  5. Terracotta連携の設定ファイルのバックアップ

  6. RDB連携の設定ファイルのバックアップ

ここでは、バックアップ資源格納用のディレクトリを以下のディレクトリとして説明しています。

/backup

エンジン構成ファイルのバックアップ

cepconfigengコマンドの実行時に指定した、エンジン構成ファイルをバックアップします。

エンジン構成ファイルが "/etc/opt/FJSVcep/Engine.xml" の場合の実行例です。

# cp -p /etc/opt/FJSVcep/Engine.xml /backup/<ENTER>

マスタデータのバックアップ

CEPサーバ内に格納されたマスタデータをバックアップします。

マスタデータが "/masterdata" に格納されている場合の実行例です。

# cp -rp /masterdata /backup/<ENTER>

定義情報(定義ファイル)のバックアップ

CEPサーバ内に格納された定義情報(定義ファイル)をバックアップします。

定義ファイルが "/application" に格納されている場合の実行例です。

# cp -rp /application /backup/<ENTER>

注意

RDB参照定義ファイルについて

RDB参照定義ファイルにはパスワードが記載されているため、セキュリティ上の理由から定義ファイル内のアクセスパスワードの記述を削除する、定義ファイル全体を暗号化するなどパスワードを参照できないようにしてからバックアップしてください。

ユーザー開発Javaクラスのバックアップ

/etc/opt/FJSVcep/config/customをバックアップします。

ユーザー開発Javaクラスに対する、バックアップの実行例です。

# cp -rp /etc/opt/FJSVcep/config/custom /backup/ <ENTER>

Terracotta連携の設定ファイルのバックアップ

/etc/opt/FJSVcep/config/ehcache.xmlおよび/etc/opt/FJSVcep/config/terracotta_confをバックアップします。

Terracotta連携の設定ファイルに対する、バックアップの実行例です。

# cp -p /etc/opt/FJSVcep/config/ehcache.xml /backup/<ENTER>
# cp -p /etc/opt/FJSVcep/config/terracotta_conf /backup/<ENTER>

RDB連携の設定ファイルのバックアップ

/etc/opt/FJSVcep/config/rdb_confをバックアップします。

RDB連携の設定ファイルに対する、バックアップの実行例です。

# cp -p /etc/opt/FJSVcep/config/rdb_conf /backup/<ENTER>

6.3.2.2 リストアの手順

以下の手順でリストアを行います。リストア作業はスーパーユーザーで行ってください。

  1. エンジン構成ファイルのリストア

  2. マスタデータのリストア

  3. 定義情報のリストア

  4. ユーザー開発Javaクラスのリストア

  5. Terracotta連携の設定ファイルのリストア

  6. RDB連携の設定ファイルのリストア

なお、以下の手順は、BDCEPのインストールおよびセットアップが完了していることを前提に記載しています。

インストールおよびセットアップについては、「第4章 インストールおよびセットアップ」を参照してください。

ここでは、以下のバックアップ資源格納用のディレクトリが存在することを前提に説明します。

/backup

エンジン構成ファイルのリストア

エンジン構成ファイルをリストアします。リストアしたエンジン構成ファイルを使ったCEPエンジンの再構成は、「第4章 インストールおよびセットアップ」を参照してください。

バックアップ元のエンジン構成ファイルが"/etc/opt/FJSVcep/Engine.xml"にあり、バックアップしたエンジン構成ファイルが "/backup/Engine.xml"の場合の実行例です。

# cp -p /backup/Engine.xml /etc/opt/FJSVcep/<ENTER>

マスタデータのリストア

マスタデータをリストアします。

バックアップ元のマスタデータが "/masterdata" にあり、バックアップしたマスタデータが "/backup/masterdata"の場合の実行例です。

# cp -rp /backup/masterdata /<ENTER>

定義情報(定義ファイル)のリストア

定義情報(定義ファイル)をリストアします。リストアした定義情報の再配備は、「6.1.3.1 定義情報の配備」を参照してください。

バックアップ元の定義情報(定義ファイル)が "/application" にあり、バックアップした定義情報が "/backup/application"の場合の実行例です。

# cp -rp /backup/application /<ENTER>

ユーザー開発Javaクラスのリストア

ユーザー開発Javaクラスをリストアします。

バックアップしたユーザー開発Javaクラスが"/backup/custom"以下に格納されている場合です。

# cp -rp /backup/custom /etc/opt/FJSVcep/config/ <ENTER>

Terracotta連携の設定ファイルのリストア

Terracotta連携の設定ファイルをリストアします。

バックアップした設定ファイルが "/backup/ehcache.xml"および"/backup/terracotta_conf"の場合の実行例です。

# cp -p /backup/ehcache.xml /etc/opt/FJSVcep/config/ <ENTER>
# cp -p /backup/terracotta_conf /etc/opt/FJSVcep/config/ <ENTER>

RDB連携の設定ファイルのリストア

RDB連携の設定ファイルをリストアします。

バックアップした設定ファイルが "/backup/rdb_conf"の場合の実行例です。

# cp -p /backup/rdb_conf /etc/opt/FJSVcep/config/ <ENTER>