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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

9.1.1 エンジン構成ファイル

エンジン構成ファイルの設定内容について説明します。

subSystemConfigをルート要素とするXMLファイルであり、1つのCEPエンジンの構成情報をengineConfig要素内に記述します。複数のCEPエンジンを作成する場合は、1つのエンジン構成ファイルにすべてのCEPエンジンの構成を記述する必要があります(engineConfig要素を連続して記述します)。

また、入力アダプターでロギング機能を使用する場合には、engineConfig要素の中に子要素loggingを記述します。

エンジン構成ファイルに設定する項目は以下のとおりです。

要素または属性

項目名

説明

設定可能文字
/範囲

必須
/任意

id

※engineConfig要素の属性

CEPエンジン名

CEPエンジンを一意に識別するためのIDを指定します。

半角英数字、アンダースコア(_)

20文字以内

注:先頭のみ半角英字です。

必須

type
(*1)

ロギング種別

ロギング機能におけるログ出力先を指定します。

bdpp:Hadoopシステムに出力

file:エンジンログに出力

(左記参照)

(*2)

directory

(*1)

ディレクトリ名

ログ出力先のHadoopシステムの、ディレクトリ名を指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • パスでは無く、名前のみを指定します。

  • 「/」のみを指定します。

半角英数字、スラッシュ(/)

1023文字以内

注:名前を指定する場合は半角英数字のみ

(*3)

loggingMaxOpenFile

(*1)

ロギングファイルオープン数

Hadoopシステムに対して同時にオープンするファイル数を指定します。

省略時は6になります。

1~122

(*4)

loggingRotationCycle

(*1)

ロギングサイクル時間

イベントログのファイルがオープンされてから、そのファイルが分析可能なファイル(拡張子が.done)にリネームされるまでの時間を指定します。

省略時は300(秒)になります。

1~2592000

(単位は秒)

(*4)

socketAdapterPort

Socketアダプターポート

Socketアダプターで使用する受信ポート番号を指定します。

1~65535

(*5)

(*1) logging要素の子要素です。

(*2) ロギング機能を使用する場合に必須です。

(*3) ロギング機能を使用し、かつ、ロギング種別が“bdpp”の場合に必須です。

(*4) ロギング機能を使用し、かつ、ロギング種別が“bdpp”の場合に任意で指定します。

(*5) 入力アダプターでSocket通信を使用する場合に指定します。

ポイント

  • Hadoopシステム上のログ出力先(パス)については、イベントタイプ定義で指定します。そのため、ロギング種別に“bdpp”を指定した場合に、ログ出力先(パス)を指定する必要はありません。

  • ログ出力先に“bdpp”を指定する場合は、事前にInterstage Big Data Parallel Processing Server(以降、BDPP)のセットアップが必要です。セットアップの詳細については、「4.4.2 Hadoop連携のセットアップ」を参照してください。

注意

  • エンジン構成ファイルに記述できるCEPエンジン(engineConfig要素)数の上限は5個です。

  • CEPエンジン名には、エンジン構成ファイル中の他のCEPエンジン名と重複しない名前を指定してください。エンジン構成ファイル中の大文字・小文字が異なるCEPエンジン名は、重複する名前とみなされます。次は重複する名前を指定する例です。

    <engineConfig id="CEPEngine">
    :

    </engineConfig>

    <engineConfig id="
    CepEngine">
    :

    </engineConfig>
  • 既存のCEPエンジン名と、大文字・小文字が異なる名前を指定しないでください。

    次は、既存のCEPエンジン名が「CEPEngine」の状態で、大文字・小文字が異なる名前「CepEngine」を指定する例です。

  • Socketアダプターポートには、システムで利用していないポート番号を指定してください。

  • 複数のCEPエンジンのSocketアダプターポートに同一のポート番号を指定することはできますが、それらのCEPエンジンを同時に起動することはできません。

2つのCEPエンジン(CEPEngine1, CEPEngine2)を構成する場合

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<subSystemConfig xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:cspf:bdcep:v1">
<engineConfig id="CEPEngine1">
<logging>
<type>bdpp</type>
<directory>hadoop</directory>
<loggingMaxOpenFile>6</loggingMaxOpenFile>
<loggingRotationCycle>300</loggingRotationCycle>
</logging>
<socketAdapterPort>9600</socketAdapterPort>
</engineConfig>
<engineConfig id="CEPEngine2">
<logging>
<type>file</type>
</logging>
<socketAdapterPort>9601</socketAdapterPort>
</engineConfig>
</subSystemConfig>

本例では、以下の設定内容でCEPエンジンを構成します。

CEPEngine1

ロギング機能を使用し、Hadoopシステム(ディレクトリ名:hadoop)にイベントを記録します。ロギングファイルオープン数は6、ロギングサイクル時間は300秒を指定しています。

9600ポートで待ち受けるSocketアダプターを使用します。

CEPEngine2

ロギング機能を使用し、エンジンログにイベントを記録します。

9601ポートで待ち受けるSocketアダプターを使用します。