Systemwalker for Oracle エージェントを導入した監視からインストールレス型エージェント監視に移行する場合は、以下の手順で設定します。
変更前に行うこと
拡張監視定義ファイルを退避します
拡張監視機能を使用している場合、Systemwalker for Oracleエージェントをインストールしたサーバから各拡張定義ファイルを退避します。
キーワード指定パターン定義ファイルを退避する場合
被監視システムでアラートログ監視のキーワード指定監視を使用している場合、キーワード指定パターン定義ファイルを退避します。
キーワード指定ファイルの作成先は、“7.1.2 キーワード指定パターン定義ファイルの作成”の“キーワード指定パターン定義ファイルの作成先”を参照してください。
オブジェクト定義ファイルを退避する場合
被監視システムでOracle状態監視のオブジェクト指定監視を使用している場合、オブジェクト定義ファイルを退避します。
オブジェクト定義ファイルは、オブジェクト指定コマンドのオブジェクト指定の内容を表示(-vオプション)することで作成可能です。
詳細は、“Systemwalker for Oracle運用ガイド”-“mporsetobj(オブジェクト指定コマンド)”を参照してください。
Systemwalker for Oracleエージェントをアンインストールします
Systemwalker for Oracleエージェントがインストールされている監視対象のサーバからSystemwalker for Oracleをアンインストールします。
ポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)を退避します
エージェントが導入されている監視対象のサーバのポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)を退避します。
運用管理サーバ上で、以下の作業を行ってください。
Oracle環境情報参照コマンドを実行し、実行結果をテキストファイルに出力します。
Oracle状態監視参照コマンドを実行し、実行結果をテキストファイルに出力します。
コマンドの詳細は、“Systemwalker for Oracle運用ガイド”-“コマンドリファレンス”の“mporaenvdsp(Oracle環境情報参照コマンド)”および“mporcnddsp(Oracle状態監視参照コマンド)”を参照してください。
ポリシーを削除します
エージェントが導入されている監視対象のサーバのポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)を削除します。
運用管理サーバ上で、以下の作業を行ってください。
インストール型エージェント監視用Oracle環境情報設定コマンドを削除オプションで実行します。
コマンドの詳細は、“Systemwalker for Oracle運用ガイド”-“mporaenvset(Oracle環境情報設定コマンド)”を参照してください。
変更後に行うこと
インストールレス型エージェント監視を設定します
インストールレス型エージェント監視環境設定が実施されていない場合は、インストールレス型エージェント監視環境設定を実施します。
設定方法の詳細は“5.9 エージェントを導入しない場合の構築”を参照してください。
ポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)をインストールレス型に移行します
エージェントを導入した監視用に作成されているポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)をインストールレス型に移行します。
運用管理サーバ上で、以下の作業を行ってください。
変更前に行った「3.ポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)を退避します」のaで出力したテキストファイルを元に、インストールレス型Oracle環境情報定義ファイルを作成します。
インストールレス型Oracle環境情報設定コマンドを実行します。
変更前に行った「3.ポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)を退避します」のbで出力したテキストファイルを元に、インストールレス型Oracle状態監視定義ファイルを作成します。
インストールレス型Oracle状態監視条件設定コマンドを実行します。
定義ファイルの詳細は“6.4.2.1 インストールレス型エージェント監視Oracle環境情報定義ファイルについて”および“6.3.2.1 Oracle状態監視定義ファイルについて”を参照してください。
設定方法の詳細は、“6.4 Oracleの監視を行うための設定(インストールレス型エージェント監視を使用する場合)”、“6.3 Oracle状態監視の条件設定”を参照してください。
拡張監視機能の設定を実施します
拡張監視機能を使用する場合、運用管理サーバ上で設定を実施します。
キーワード指定監視の設定を行う場合
変更前に行った「1. 拡張監視定義ファイルを退避します」で退避したキーワード指定パターン定義ファイルを運用管理サーバ上の以下に複写します。
キーワード指定ファイルの複写は、“7.1.2 キーワード指定パターン定義ファイルの作成”の“キーワード指定パターン定義ファイルの作成先”を参照してください。
なお、運用管理サーバと業務サーバおよび部門管理サーバのコード系が異なる場合、運用管理サーバのコード系に変換してから複写してください。
また、業務サーバおよび部門管理サーバがUNIX系サーバ、運用管理サーバがWindowsサーバの場合、改行コードを「LF」から「CR+LF」に変換してください。また業務サーバおよび部門管理サーバがWindowsサーバで運用管理サーバがUNIX系サーバの場合、改行コードを「CR+LF」から「LF」に変換してください。
オブジェクト指定の設定を行う場合
変更前に行った「1. 拡張監視定義ファイルを退避します」で退避したオブジェクト定義ファイルを運用管理サーバ上にオブジェクト指定コマンドで適用します。
運用管理サーバと業務サーバおよび部門管理サーバのコード系が異なる場合、オブジェクト定義ファイルは、運用管理サーバのコード系に変換してから複写してください。
業務サーバおよび部門管理サーバがUNIX系サーバで運用管理サーバがWindowsサーバの場合、改行コードを「LF」から「CR+LF」に変換してください。また業務サーバおよび部門管理サーバがWindowsサーバで運用管理サーバがUNIX系サーバの場合、改行コードを「CR+LF」から「LF」に変換してください。
オブジェクト指定コマンドの詳細は、“Systemwalker for Oracle導入ガイド”-“mporsetobjals(インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定コマンド)”を参照してください。
注意
キーワード指定パターン定義ファイル使用時の注意事項
キーワード指定パターン定義ファイルには、すべての被監視システムに適用するパターンを設定する必要があります。すでにキーワード指定パターン定義ファイルが存在する場合、必要なパターン定義のみを既存の定義ファイルに追加してください。
ポリシーを配付します
監視処理を開始するためにインストールレス型のポリシー(Oracle環境情報およびOracle状態監視の条件設定)を配付します。
Systemwalkerコンソールのメニュー[ポリシー]-[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。