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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

8.3.2 データベースライブラリの環境設定

JDBCを利用するための環境変数を設定します。設定箇所には以下の3種類があります。設定条件に合致するものについて、設定を行ってください。

環境変数設定ファイル

環境変数設定ファイルに、非同期アプリケーション連携実行基盤で使用するJDBCの環境設定を行います。
非同期アプリケーション連携実行基盤のコマンドおよびInterstage管理コンソールが動作する環境の設定として、必ず設定する必要があります。
環境変数設定ファイルとは、非同期アプリケーション連携実行基盤の環境設定に関する定義が格納されたファイルです。
設定する値の詳細については、“◆JDBC環境の設定値”を参照してください。
また、環境変数設定ファイルの記述方法については、“8.3.4 環境変数設定ファイルの記述”を参照してください。

コマンド実行シェル

以下の操作を実行する場合、コマンド実行シェルの環境変数にJDBCの環境設定が必要です。

Symfowareのネーミングサービスの起動時の環境変数設定の詳細については、“B.1 環境設定”を参照してください。
業務処理開始アプリケーション起動時の環境変数設定の詳細については、“9.12 業務処理開始アプリケーションの環境作成”を参照してください。
カスタムセットアップについては、“付録A カスタムセットアップによる環境作成”を参照してください。

ワークユニットの環境設定

使用するワークユニットの環境設定を行います。

非同期ワークユニットの環境設定

非同期ワークユニット上でデータベースを使用する場合、アプリケーションが使用する環境変数を、ワークユニット定義で設定します。
テキスト形式のワークユニット定義ファイルに環境変数を記述し、非同期ワークユニットの環境設定を行います。

ポイント

ワークユニット定義ファイルは、isaddwudefコマンドを使用して登録します。isaddwudefコマンドの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

環境変数は、ワークユニット定義ファイルの以下の箇所に設定します。

環境変数の設定値を以下に示します。

Interstage Business Application Serverに同梱しているSymfoware/RDB、またはSymfoware Serverを利用する場合

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FJSVibs/lib

/opt/FJSVapclg/lib

/opt/FSUNrdb2b/lib

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FJSVibs/lib

/opt/FJSVapclg/lib

/opt/FJSVrdb2b/lib

Oracleを利用する場合

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FJSVibs/lib

/opt/FJSVapclg/lib

Oracleのインストールディレクトリ/lib32

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FJSVibs/lib

/opt/FJSVapclg/lib

Oracleのインストールディレクトリ/lib

IJServerの環境設定

IJServer上でデータベースを使用する場合、IJServerの環境設定でJDBCの環境設定を行う必要があります。以下のIJServerで、環境設定を行う必要があります。

IJServerの環境設定は、Interstage管理コンソールで行います。“◆JDBC環境の設定値”に記載している環境変数の設定値を、各環境変数に対応するIJServer環境の設定箇所に設定します。環境変数ごとの設定箇所を以下に示します。設定方法の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

JDBC環境の設定

以下の項目を設定してください。

Interstage Business Application Serverに同梱しているSymfoware/RDB、またはSymfoware Serverを利用する場合

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

FSUNrdb2bインストール先ディレクトリ/FSUNrdb2b/lib(注1)

JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/bin(注1)

/etc/opt/FSUNiconv/lib2)

CLASSPATH

JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar(注1)
または
JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc3.jar(注1)(注4

LD_PRELOAD(注3)

/etc/opt/FSUNiconv/lib/libicv.so

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

FJSVrdb2bインストール先ディレクトリ/FSUNrdb2b/lib(注1)

JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/bin(注1)

CLASSPATH

JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar(注1)
または
JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc3.jar(注1)(注4

LD_PRELOAD(注3)

/opt/FJSVrdb2b/lib/librdb2bicv64.so

環境変数

設定値

PATH

[Symfoware Server クライアント機能のインストールディレクトリ]\JDBC\fjjdbc\bin

CLASSPATH

[Symfoware Server クライアント機能のインストールディレクトリ]\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc2.jar
または
[Symfoware Server クライアント機能のインストールディレクトリ]\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc3.jar(注4

注1) 以下のディレクトリのデフォルトは、/optです。

2) Symfoware V9.0.0以降では設定不要です。

3) Symfoware V9.0.0以降では設定不要です。アプリケーションサーバのロケールがja_JP.UTF-8以外の環境から、文字コード系がUNICODEのデータベースにアクセスする場合に、業務処理実行アプリケーションおよび業務処理開始アプリケーションのIJServerの環境変数、またはJavaアプリケーションの環境変数に設定します。

4) 製品版のSymfoware ServerのV10.0.0以降を利用し、業務処理開始アプリケーション、または業務処理実行アプリケーションでJDBC3.X対応ドライバがサポートするAPIを使用する場合に、IJServerのクラスパス、またはJavaアプリケーションの環境変数CLASSPATHに設定します。

コマンド実行シェルに環境変数を設定する場合の設定例を以下に示します。

  • bash、Bシェル、およびKシェルの場合

    LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH
    CLASSPATH=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH ; export CLASSPATH
  • csh、tcshの場合

    setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FSUNrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH
    setenv CLASSPATH /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH

  • bash、Bシェル、およびKシェルの場合

    LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH
    CLASSPATH=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH ; export CLASSPATH
  • csh、tcshの場合

    setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH
    setenv CLASSPATH /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH
Oracle利用する場合

環境変数

Oracleのバージョン

設定値

CLASSPATH

Oracle10g

[ojdbc6.jarの格納ディレクトリ]/ojdbc6.jar(注1)

Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar

Oracle11g

Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/ojdbc6.jar

Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar

OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH(注2)

Oracleのインストールディレクトリ/lib32

Oracleのインストールディレクトリ/lib

ORACLE_HOME

Oracleソフトウェアが格納されているディレクトリ

1)Oracle10gの場合、Oracleのサイトからojdbc6.jarのダウンロードが必要です。

2)LD_LIBRARY_PATHは上記表に記載している順序で設定してください。

環境変数

Oracleのバージョン

設定値

CLASSPATH

Oracle10g

[ojdbc6.jarの格納ディレクトリ]/ojdbc6.jar(注1)

Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar

Oracle11g

Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/ojdbc6.jar

Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar

OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。

環境変数

設定値

LD_LIBRARY_PATH

Oracleのインストールディレクトリ/lib

ORACLE_HOME

Oracleソフトウェアが格納されているディレクトリ

1)Oracle10gの場合、Oracleのサイトからojdbc6.jarのダウンロードが必要です。

環境変数

設定値

PATH

%ORACLE_HOME%\bin

CLASSPATH

%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc6.jar

コマンド実行シェルに環境変数を設定する場合の設定例を以下に示します。設定値は、Oracle11gのociドライバおよびJDK/JRE6を利用し、Oracleのインストールディレクトリが“/opt/oracle/product/11.2.0/db_1”の場合の例です。