JBKプラグインの使用時に出力されるエラーメッセージと、出力されたメッセージに対する処理を説明します。
JBKプラグインの使用時には、以下に説明するエラーメッセージの他に、ブラウザが出すエラーメッセージ、またはJavaクラスの実行時に発生した例外が出力されます。これらのメッセージの詳細は、使用しているブラウザのマニュアルまたは、Java SEのドキュメントを参照してください。
アプレットの画面に“エラー:アプレットのロードに失敗しました”と表示された場合は、Javaコンソールを表示させて例外が表示されていないか確認してください。java.io.FileNotFoundExceptionが発生していた場合は、ファイルの配置が正しいか、または、パスに空白が含まれていないかを確認してください。
エラーメッセージの出力先
JBKプラグインの実行時にエラーが発生した場合、エラーメッセージの出力先は以下のようになります。
Javaクラス内で発生したエラーは、JavaコンソールにJavaの例外の形式で表示されます。
それ以外のエラーは、メッセージボックス形式で表示されます。
エラーメッセージの出力フォーマット
[Javaの例外形式の出力]
com.fujitsu.jbk.plugin.browser.PluginException: (現象を表すメッセージ) (原因・対処方法を表すメッセージ) (エラーの詳細コード) 例外のトレース情報 : |
[メッセージボックス形式の出力]
エラー:(現象を表すメッセージ) (原因・対処方法を表すメッセージ) (エラーの詳細コード) |
現象を表すメッセージ
発生したエラーの現象を示すメッセージが表示されます。 各メッセージの詳細は、後述の“現象を表すメッセージ”を参照してください。
原因・対処方法を表すメッセージ
発生したエラーの原因・対処方法を示すメッセージが表示されます。 各メッセージの詳細は、後述の“原因・対処方法を表すメッセージ”を参照してください。
エラーの詳細コード
発生したエラーの詳細を示すコードと、JBKプラグイン内でのエラーの発生箇所を示すコードが表示されます。 これらのコードは、発生したエラーに対して調査が必要となる場合に使用されます。
現象を表すメッセージ
エラーの現象を表すメッセージに表示される内容は、以下に示します。
現象:java.applet.AppletクラスのshowDocument()メソッドの呼出し時に、JBKプラグイン内でエラーが発生しました。
現象:指定のJava SEによるJava VMの起動時にエラーが発生しました。
現象:JBKプラグインのJavaコンソールの生成に失敗しました。この現象は、JBKプラグイン起動時のJavaコンソールの表示/非表示の設定を非表示にしてある場合にも起こりえます。画面のプロパティがVGA互換モード(16色)のときにも発生します。
現象:JBKプラグインのJavaコンソールの表示時にエラーが発生しました。
現象:JBKプラグインの初期化処理時にエラーが発生しました。
現象:JBKプラグインの設定ファイル(jbkplugin.properties)の読込み時にエラーが発生しました。
現象:Webサーバからアプレットのクラスファイルあるいはその他のファイルをダウンロードする際にエラーが発生しました。
現象:JavaのURLクラスを用いてWebサーバにデータを送信(POST)する際にエラーが発生しました。
現象:アプレットの生成時にエラーが発生しました。
現象:アプレットの破棄時にエラーが発生しました。
現象:HTMLファイルに記述されているアプレットのパラメータを取得する際に、エラーが発生しました。この現象は、Internet Explorerを使用している場合にのみ発生する可能性があります。
現象:アプレットのリサイズ時にエラーが発生しました。
現象:java.applet.AppletクラスのshowStatus()メソッドの呼出し時に、JBKプラグイン内でエラーが発生しました。
現象:ブラウザに設定されているプロキシの情報の取得時にエラーが発生しました。
原因・対処方法を表すメッセージ
エラーの原因・対処方法を表すメッセージに表示される内容は、以下に示します。
原因:JBKプラグインを使用するためのHTMLファイルの記述に必要な必須属性が指定されていません。
利用者の処置:JBKプラグインを使用するためのHTMLファイルの記述には、以下の必須属性が指定されている必要があります。
CODE - アプレットのクラス
WIDTH - アプレットの幅
HEIGHT - アプレットの高さ
これらの属性が正しく指定されているか確認してください。 なお、JBKプラグインを使用するためのHTMLファイルの記述方法は、“2.2.3 HTMLファイルの作成”を参照してください。
原因:このエラーは、JBKプラグインがInternet ExplorerのプラグインAPIを呼び出した際に発生したエラーです。
利用者の処置:以下の事を確認してください。
Internet Explorerが正しくインストールされているか。
古いバージョンのInternet Explorerを使用していないか。
原因:このエラーは、JBKプラグインを実行するための環境が正しく設定されていない場合に発生します。
利用者の処置:以下の事を確認してください。
JBKプラグインが正しくインストールされているか。
JBKプラグインを使用するための環境設定は、“2.2.1 環境設定”を参照してください。
原因:このエラーは、Java VMとして使用するJava SEの設定が取得できなかった場合に主に発生します。
利用者の処置:以下の事を確認してください。
JBKプラグインの設定ファイル(jbkplugin.properties)が存在しているか。
jbkplugin.propertiesは、JBKをインストールしたフォルダの下の、“classes”というフォルダの中にあります。
使用するJava SEをユーザが指定している場合は、jbkplugin.properties内にその指定が正しく記述されているか。
使用するJava SEをユーザが指定していない場合は、JBKが正しくインストールされているか。
JBKプラグインは、JBKのインストール時に指定したJava SEをJava VMとして使用します。Java VMとして使用するJava SEの指定は、“2.3.1 Java VMの指定”を参照してください。
原因:JBKプラグインの実行時に内部エラーが発生しました。
利用者の処置:当社技術員または富士通担当SEにご連絡ください。
原因:このエラーは、JBKプラグインがブラウザの機能を使用してアプレットをダウンロードする際に発生したエラーです。
利用者の処置:以下の事を確認してください。
正しいURLが指定されているか。
Webサーバが正しく動作しているか。
プロキシサーバを使用している場合には、プロキシサーバが正しく動作しているか。
原因:このエラーは、アプレットを複数実行するときに、始めに実行したアプレットと次に実行しようとしたアプレットが異なる設定ファイルを使用しようとした場合に発生します。
利用者の処置:以下の事を確認してください。
アプレットのパラメータに“@JBKPLGPROP”が指定されているアプレットと指定されていないアプレットが混在していないか。
アプレットのパラメータに“@JBKPLGPROP”が指定されている場合には、すべてのアプレットで“@JBKPLGPROP”が同じ値に設定されているか。
詳しくは、“2.3.12 設定ファイルの切り替え”を参照してください。
原因:このエラーは、Java VMが正しく実行できなかった場合に発生します。
利用者の処置:まず、以下の事を確認してください。
使用するJava SEをユーザが指定している場合
JBKプラグインの設定ファイル(jbkplugin.properties)に、使用するJava SEが正しく指定されているか。
指定したJava SEが正しくインストールされているか。
使用するJava SEをユーザが指定していない場合
JBKが正しくインストールされているか。
JBKのインストール時に指定したJava SEが正しくインストールされているか。
Java VMとして使用するJava SEの指定方法は、“2.3.1 Java VMの指定”を参照してください。
また、あわせて以下も確認してください。
このプロセスですでに他のJava VMが起動されていないか。
環境変数CLASSPATHに、使用するJava SEと異なるバージョンのクラスへのパスが含まれていないか。
JBKプラグインが使用するクラスパスは、“環境変数の設定”を参照してください。
原因:JBKプラグインを使用したアプレットの実行に必要なメモリが確保できませんでした。
利用者の処置:以下のいずれかの処理を行ってください。
他の起動しているアプリケーションを終了させてから、再度ブラウザを起動してください。
システムを再起動してください。
原因:このメッセージは、JBKプラグインがブラウザの機能を使用してアプレットをダウンロードしている途中で、ユーザがブラウザのボタン[中止]をクリックするなどしてダウンロードを中断した場合に表示されます。
利用者の処置:ブラウザのボタン[再読込み]をクリックするなどして、表示されているHTMLファイルを再読込みすれば、アプレットのダウンロードが再開されます。
原因:JBKプラグインの実行時に予期されない状態が発生しました。
利用者の処置:当社技術員または富士通担当SEにご連絡ください。