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Interstage Studio J Business Kit 解説書
FUJITSU Software

2.3.12 設定ファイルの切り替え

JBKプラグインの設定ファイルの切り替え方法を説明します。

JBKプラグインの通常利用では、デフォルトの設定ファイルであるjbkplugin.propertiesに記述された内容に従った設定で動作しますが、設定ファイルを複数用意し、JBKプラグイン用のHTMLファイルで呼び分けることにより、異なる設定のJBKプラグインを同一クライアント上で動作させることが可能です。

これにより、2つのブラウザにそれぞれ異なるJava SEを指定した設定ファイルを読み込ませ、異なるバージョンのVMを使用してアプレットを実行するという使い方も可能となります。

JBKプラグインの設定ファイル(jbkplugin.properties)を切り替えるためには、以下の2つのファイルを作成する必要があります。

切り替え用の設定ファイルの作成方法

異なる設定のJBKプラグインを動作させる場合、それぞれの設定を記述したJBKプラグインの設定ファイルを個別に用意します。切替え用の設定ファイルは、デフォルトのJBKプラグインの設定ファイル(jbkplugin.properties)をひな形として別途作成し、デフォルトのJBKプラグインの設定ファイル(jbkplugin.properties)と同じフォルダに格納します。

切り替え用のJBKプラグインの設定ファイル名は、jbkplugin.properties.xxx(xxxは任意の文字列)としてください。

JBKプラグインの設定ファイルの記述方法は“2.3 使用方法”を参照してください。

切り替え用の設定ファイルの作成例

例えば、Java SE 6系とJava SE 7系のJava VMを使用する設定ファイルを用意して、設定ファイルを切り替える場合には、以下のように、それぞれにJava VMのバージョンを示す名称を付加して、設定ファイルの内容の判別を容易にするということも可能です。

  • 6系のJava VMを使用する設定ファイルの名称を“jbkplugin.properties.16”

  • 7系のJava VMを使用する設定ファイルの名称を“jbkplugin.properties.17”

ポイント

  • 設定ファイルの末尾に付加する文字列は、ファイル名を構成できる文字および長さであれば、自由に設定することができます。

  • 切り替え用の設定ファイルに記述可能なプロパティは、デフォルトの設定ファイルjbkplugin.propertiesに記述可能なプロパティと同様です。

切り替え用のHTMLファイルの作成方法

設定ファイルを切り替えるためのHTMLファイルの記述方法は、通常のアプレットを実行する場合と基本的には同様です。ただし、アプレットに渡すパラメータを新たに1つ追加する必要があります。

新たに追加したパラメータで、アプレットに対応する設定ファイルを指定することにより、アプレットと設定ファイルを関連付けます。

アプレットに渡すパラメータの指定(<OBJECT>...</OBJECT>間の<PARAM>タグによる指定)に、新たなパラメータ名として“@JBKPLGPROP”を指定し、パラメータ値として設定ファイルのファイル名称の末尾に付加した文字列を指定します。

アプレット実行用の詳細なHTMLファイルの作成方法は“2.2.3 HTMLファイルの作成”を参照してください。

Internet Explorer用のHTMLファイルの作成例

関連付ける設定ファイルの名称がjbkplugin.properties.13の場合、HTMLファイルのアプレット実行部分の記述は次のようになります。

<OBJECT CLASSID="CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67"
  WIDTH=100 HEIGHT=100>

  <PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin">
  <PARAM NAME="@JBKPLGPROP" VALUE="13">
  <PARAM NAME="NAME" VALUE="sample">
  <PARAM NAME="CODE" VALUE="Sample.class">
</OBJECT>

ポイント

  • 指定するパラメータ名“@JBKPLGPROP”には、大文字小文字の区別はありません。

  • パラメータに“@JBKPLGPROP”が指定されていない場合、従来どおりデフォルトの設定ファイルjbkplugin.propertiesを読み込んで動作します。