JBKプラグインを使用するためのHTMLファイルの作成方法を説明します。
記述方法は使用するブラウザにより異なります。以下の説明に従って、JBKプラグイン用のHTMLファイルを作成してください。
<APPLET>タグによるアプレットの指定方法の詳細は、JDKのドキュメントを参照してください。なお、JBKプラグインで使用可能な<APPLET>タグの属性の詳細は、“サポートしている<APPLET>タグの属性”を参照してください。
Internet Explorer用のHTMLファイルの作成方法
Internet ExplorerでJBKプラグインを使用する場合のHTMLファイルの作成方法を、次に示します。
<APPLET>...</APPLET>タグの代わりに、<OBJECT>...</OBJECT>タグを使用します。
<OBJECT>タグのCLASSID属性に、“CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67”を指定します。この指定により、Internet ExplorerがJBKプラグインを自動的に実行するようになります。
<OBJECT>...</OBJECT>タグの間に、以下の<PARAM>タグを記述します。
<PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin"> |
<APPLET>タグに指定する属性のうち、以下の属性はそのまま<OBJECT>タグの中に記述します。
WIDTH、HEIGHT(必須属性)
ALIGN、HSPACE、VSPACE(オプション属性)
<APPLET>タグに指定する属性のうち、上記以外の属性は<OBJECT>...</OBJECT>の間に<PARAM>タグを用いて記述します。このとき、<PARAM>タグの記述方法は、<PARAM NAME="属性名" VALUE="属性値">となります。
アプレットに渡すパラメータの指定(<APPLET>...</APPLET>間の<PARAM>タグによる指定)は、そのままの形式で<OBJECT>...</OBJECT>の間に記述します。
アプレットにフォーカスが設定されている場合、ブラウザのショートカットキーは無効になります。Internet Explorerでは、アプレットを表示しているページを【Ctrl】+【N】で新規ウィンドウで開いた場合、 アプレットにフォーカスが設定され、ショートカットキーが無効になることがあります。
アプレットにフォーカスを設定したくない場合は、<BODY>タグに onload="window.focus()" というイベントハンドラを設定してください。 また、アプレットへのタブ移動を抑止したい場合は、<OBJECT>タグに"tabIndex=-1"というプロパティを設定してください。
例
Internet Explorer用のHTMLファイルの記述例
<APPLET>タグの記述を、Internet ExplorerでJBKプラグインを使用するための記述形式に変更する例を、次に示します。
<APPLET>タグによる記述例(JBKプラグインを使用しない場合)
<APPLET NAME="sample" CODE="Sample.class" ARCHIVE="sample.jar" WIDTH=100 HEIGHT=100> <PARAM NAME="color" VALUE="blue"> <PARAM NAME="useDefault" VALUE="true"> </APPLET> |
JBKプラグインを使用するための記述形式(Internet Explorer用)
<OBJECT CLASSID="CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67" WIDTH=100 HEIGHT=100> <PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin"> <PARAM NAME="NAME" VALUE="sample"> <PARAM NAME="CODE" VALUE="Sample.class"> <PARAM NAME="ARCHIVE" VALUE="sample.jar"> <PARAM NAME="color" VALUE="blue"> <PARAM NAME="useDefault" VALUE="true"> </OBJECT> |
非表示状態のアプレットを使用する場合
HTMLで<object>要素を非表示にするには、以下の方法があります。
width=0,height=0でobjectタグを生成する。
この場合、画面は見えなくなりますが、アプレット起動により画面がフォーカスを持ってしまったり、HTML上でのタブ切り替え(Tab押下)にてアプレットにフォーカスが設定されてしまう場合があります。
そのため、objectにtabindex=-1という属性を設定して、その画面にフォーカスを移動させないようにしてください。
<object>タグを囲む<div>タグを用意し、表示スタイルを非表示にする(display=noneまたはvisibility=hidden)。
ただし、最初から非表示状態の場合は、JBKプラグインのコントロールが生成されず、アプレットが開始されません。最初は表示状態で生成し、その後に表示スタイルを非表示状態にしてください。
注意
アプレットの起動時に非表示状態の場合は、アプレットが起動できない場合があります。
以下の条件に適合する場合はアプレットが開始できなくなります。
<object>タグをスクリプトで挿入している。かつ、
同じイベントハンドラ上で表示スタイルを非表示状態にした場合
JBKプラグインは、ウィンドウのサイズが確定した後アプレットを生成しています。しかし、上記条件の場合は、objectのウィンドウの大きさが通知される前に非表示状態となるため、アプレットの子ウィンドウの生成が開始できない状態になっています。この場合は表示スタイルを非表示状態にする処理を、スクリプトのsetTimeout()関数を使用して次のイベントとして処理させてください。
サポートしている<APPLET>タグの属性
JBKプラグインでは、以下の<APPLET>タグの属性が指定できます。
必須属性
アプレットを実行するために必ず指定する属性です。
属性名 | 説明 |
---|---|
CODE | アプレットのクラス名を指定します。 |
WIDTH | アプレットの幅を指定します。 |
HEIGHT | アプレットの高さを指定します。 |
オプション属性
必要に応じて指定する属性です。オプション属性の指定は省略可能です。
属性名 | 説明 |
---|---|
ALIGN | アプレットの配置を指定します。以下の指定が可能です。
|
ARCHIVE | アプレットのクラスが含まれているJARファイルを指定します。 |
CODEBASE | アプレットのクラスのダウンロード元となるURLを指定します。HTMLファイルとアプレットのクラスのダウンロード元が異なる場合に指定します。 |
HSPACE | アプレットの左右のスペースを指定します。 |
NAME | アプレットの名前を指定します。 |
VSPACE | アプレットの上下のスペースを指定します。 |
注意
属性名およびパラメータ名の大文字・小文字の扱い
<APPLET>タグの属性をJBKプラグイン用のHTMLファイルに記述する場合には、<APPLET>タグ内に記述する場合と同様、属性名の大文字、小文字は区別されません。例えば、アプレットのクラス名を指定する場合には、属性名は“CODE”と“code”のどちらで記述してもかまいません。
JBKプラグインを使用してアプレットを実行する場合には、アプレットに渡すパラメータ名の大文字・小文字は区別されません。
ポイント
Java Plug-inとのHTMLファイルの互換性
JBKプラグインを使用するためのHTMLファイルは、Oracle社のJava Plug-inを使用するためのHTMLファイルとの互換性を考慮しています。Java Plug-inを使用するためのHTMLファイルを用いてJBKプラグインを使用したい場合には、HTMLファイル内の以下の箇所を変更するだけでかまいません。
Java Plug-inを使用するためのHTMLファイルに記述されている<OBJECT>タグのCLASSID属性を、“CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67”に変更してください。
<OBJECT>タグ内に以下のようなCODEBASE属性の記述がある場合は、その記述を取り除いてください。
codebase=“Java Plug-inのダウンロード元URL” |
“Java Plug-inのダウンロード元URL”の部分には、Java Plug-inをダウンロードするためのURLが記述されています。例えば、Java Plug-in 1.5.0では、“Java Plug-inのダウンロード元URL”の部分には、以下のようなURLが記述されています(このURLの記述は、Java Plug-inのバージョンアップにより変更される可能性があります)。
http://java.sun.com/update/1.5.0/jinstall-1_5_0-windows-i586.cab#Version=1,5,0,0 |
<OBJECT>...</OBJECT>タグの間に、以下のような<PARAM>タグが記述されているかどうかを確認してください。
<PARAM NAME="type" VALUE=“Java Plug-inの型情報”> |
“Java Plug-inの型情報”の部分には、Java Plug-inが内部で使用する型情報が以下のいずれかの形式で記述されています(これらの型名は、Java Plug-inのバージョンアップにより変更される可能性もあります)。
application/x-java-applet
application/x-java-applet;version=nnn
application/x-java-bean
application/x-java-bean;version=nnn
(nnnは、Java Plug-inのバージョン番号)
このようなタグが記述されている場合は、この<PARAM>タグを以下の記述に置き換えてください。このようなタグが記述されていない場合は、<OBJECT>...</OBJECT>タグの間に以下の<PARAM>タグの記述を追加してください。
<PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin"> |