JBKプラグインがアプレットをダウンロードする際の方式とその指定方法を説明します。
JBKプラグインでは、以下の3種類のアプレットをダウンロードする方式を提供しています。
Javaのネットワーク通信クラスを用いる方式
ブラウザの機能を用いる方式
上記2つの混合方式
ブラウザの機能を用いる方式では、ブラウザの設定をそのまま使用してアプレットのダウンロードを行うことができます。ダウンロードしたファイルのローカルキャッシュ機能など、ブラウザが持つ機能を有効に活用したい場合には、ブラウザの機能を用いるダウンロード方式の使用をお勧めします。
ダウンロード対象となるファイル
JBKプラグインがWebサーバからダウンロードするファイルの種類は、以下のとおりです。
アプレットの実行に必要なクラスファイル(*.class)
アプレットの実行に必要なJARファイル(*.jar)
HTMLファイルでJBKプラグイン用のタグの記述にARCHIVE属性を指定している場合には、そこに指定されたJARファイルがダウンロードされます。ARCHIVE属性の指定方法は、“2.2.3 HTMLファイルの作成”を参照してください。
アプレットで使用するプロパティファイル(*.properties)
アプレットで使用する画像ファイル(GIFファイル、JPEGファイルなど)
その他、アプレットがJavaのURLクラスを用いてWebサーバからファイルを取得している場合には、そのファイルのダウンロードもJBKプラグインが行います。
本節で説明するアプレットのダウンロード方式の指定は、これらのファイルに対して有効となります。
注意
以下のファイルは、ブラウザがダウンロードを行いますので、JBKプラグインのダウンロード対象ファイルではありません。
JBKプラグイン用のタグを記述したHTMLファイル
そのHTMLファイルに貼り付けられた画像ファイル
アプレットのダウンロード方式の指定方法
アプレットのダウンロード方式を指定する場合には、jbkplugin.propertiesの中に以下の行を記述してください。
jbk.plugin.protocol.http=<アプレットのダウンロード方式> |
<アプレットのダウンロード方式>には、以下のキーワードのうちのどれかを指定します。
Javaのネットワーク通信クラスを用いてダウンロードを行います。
ダウンロードしたファイルはローカルディスクにキャッシュされません。また、使用されるHTTPプロキシは、JBKプラグインのプロキシ設定に従います(“2.3.4 プロキシの設定”を参照してください)。
ブラウザの機能を用いてダウンロードを行います。
ダウンロードされたファイルは、ブラウザの機能を用いてローカルディスクにキャッシュされ、次回ダウンロード時にはキャッシュされたファイルが使用されます。キャッシュファイルの格納フォルダの設定、キャッシュの更新タイミングの設定は、ブラウザの設定がそのまま使用されます。これらの設定方法の詳細は、使用するブラウザのマニュアルを参照してください。
ダウンロード時に使用されるHTTPプロキシの設定も、ブラウザの設定がそのまま使用されます。設定方法の詳細は、使用するブラウザのマニュアルを参照してください。
javaとnativeの混合方式です。ダウンロード対象となるファイルのうち、クラスファイルおよびJARファイルはブラウザの機能を用いてダウンロードを行います。その他のファイルは、Javaのネットワーク通信クラスを用いてダウンロードを行います。なお、JBKプラグインインストール時のデフォルト状態(初期状態)では、アプレットのダウンロード方式はhybridに設定されています。
注意
以前のバージョンのJBKプラグインは、ブラウザの機能を用いたアプレットのダウンロードをサポートしていません。以前のバージョンと同じ動作にしたい場合には、“jbk.plugin.protocol.http”をjavaに指定してください。
“hybrid”または“native”を指定した場合、java.net.URLConnectionクラスで接続したURLのファイルがブラウザにキャッシュされていると、以下の現象が発生します。
getHeaderFieldDateおよびgetDateメソッドでは、0が返されます。
getHeaderFieldおよびgetHeaderFieldKeyメソッドでは、Server、Dateフィールドが返されません。
例
アプレットのダウンロード方式の指定例
jbk.plugin.protocol.http=native |