JBKプラグインが使用するHTTPプロキシの設定方法を説明します。
ローカルエリアネットワーク(LAN)の構築の際には、外部のネットワークからの侵入を防ぐためにファイアウォールを設けることがあります。このような場合、LANの外にあるWebサーバからアプレットをダウンロードするには、HTTPプロキシサーバを中継してダウンロードする必要があります。このような場合には、以下の説明に従ってHTTPプロキシを設定してください。
プロキシの設定が不要な場合
以下の場合は、プロキシの設定を行う必要はありません。
ブラウザのプロキシ設定と同じ設定を使用する場合
JBKプラグインはデフォルト状態では、JBKプラグインはブラウザのプロキシ設定をそのまま使用します。
アプレットのダウンロード方式を、ブラウザの機能を用いる方式に指定してある場合
この場合は、JBKプラグインによるプロキシの設定は無効となり、代わりにブラウザに設定されているプロキシが使用されます。詳細は、“2.3.6 アプレットのダウンロード方式の指定”を参照してください。
プロキシの設定方法
使用するプロキシの設定をデフォルト状態から変更する必要がある場合には、jbkplugin.propertiesの中に以下の行を記述してください。
jbk.plugin.proxy.enable=<HTTPプロキシを使用する/しない> |
各プロパティには、以下の情報を設定します。
jbk.plugin.proxy.enable
HTTPプロキシを使用するかどうかを指定するプロパティです。<HTTPプロキシを使用する/しない>には、以下のどちらかを記述します。
アプレットのダウンロード時に、HTTPプロキシサーバを使用します。
アプレットのダウンロード時に、HTTPプロキシサーバを使用しません。
falseに設定した場合には、以下の3つのプロパティの設定は無効になります。
jbk.plugin.proxy.http.host
HTTPプロキシのホスト名を指定するプロパティです。<HTTPプロキシのホスト名>には、HTTPプロキシサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
jbk.plugin.proxy.http.port
HTTPプロキシのポート番号を指定するプロパティです。<HTTPプロキシのポート番号>には、HTTPプロキシサーバが使用するポート番号を指定します。
jbk.plugin.proxy.override
HTTPプロキシを使用せずに接続するアドレスのリストを指定するプロパティです。Webサーバのアドレスがこのリストに記述されている場合には、JBKプラグインはHTTPプロキシサーバを経由せずに、Webサーバから直接アプレットをダウンロードします。<HTTPプロキシを使用しないアドレスのリスト>には、HTTPプロキシを使用しないアドレスを以下の説明に従って記述してください。
アドレスの記述には、ホスト名、ドメイン名あるいはIPアドレスが使用できます。
ホスト名、ドメイン名あるいはIPアドレスの記述には、'*'(ワイルドカード)が使用できます。
複数のアドレスを記述する場合には、アドレスとアドレスの間に'|'を入れてください。
例
プロキシの設定例
jbk.plugin.proxy.enable=true |
デフォルト状態では、jbkplugin.properties内のプロキシの設定行はコメント行('#'の付いた行)になっています。プロキシの設定を行う場合には、行の先頭の'#'を取り除いてください。
<HTTPプロキシのホスト名>、<HTTPプロキシのポート番号>および<HTTPプロキシを使用しないアドレスのリスト>に記述する内容は、LAN環境の設定により異なります。プロキシ設定に記述する内容は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
ブラウザのプロキシ除外リストについて
Javaのプロキシ除外リストでは、".*.*" という表記は、ワイルドカードとして認識せず、プロキシを利用した接続を行います。以下の場合で、ブラウザのプロキシ設定の除外リストに".*.*"を使用している場合は、".*"と記載してください。
ブラウザのプロキシ設定と同じ設定を使用する
jbkplugin.propertiesで、jbk.plugin.proxy.enable=trueかつjbk.plugin.proxy.overrideを指定している