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Symfoware Active DB GuardV11.0.1 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド
Symfoware

7.1.5 バックアップセンタ運用の異常

運用中に正センタマスタノードにおいて、バックアップセンタ運用に異常が発生した場合のリカバリ手順を説明します。

7.1.5.1 Symfoware Server起動時のRLPの異常(Active DB Guard)

正センタマスタノードにて、Symfoware Server起動時にActive DB GuardのRLPの障害が発生した場合は、Symfoware Serverの起動は完了しますが、バックアップセンタ運用は利用できなくなります。

この場合、正センタでDBミラーリングサービスを開始します。その後、通常運用時のActive DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)手順に従ってリカバリを行います。

参考

RLPの復旧手段として、RLP環境の初期化またはRLPの再作成のどちらに該当するかについては、“Active DB Guard 運用ガイド”の“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”および“RLPの再作成”を参照してください。

以下に、正センタマスタノードでSymfoware Serverの起動時のActive DB GuardのRLPの障害からのリカバリ手順を示します。

操作の手順

注1) Symfoware Serverを起動していない場合に実施します。

注2) 利用者業務は、業務の都合で停止可能な契機まで継続可能です。

注3) 各ノード間で同期しながら操作を実施します。

正センタマスタノードの操作

  1. バックアップセンタ運用中断の警告メッセージを確認します。

    rdb: WARNING: qdg20460w:RLPが閉塞したため、バックアップセンタ運用を中断しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'
  2. システムログから、ディスク障害などを通知するメッセージを確認します。

  3. RLP閉塞メッセージを確認します。

    rdb: ERROR: qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'
  4. Symfoware Serverの起動を確認します。RLP閉塞状態でも利用者業務は継続可能です。

  5. rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m term
  6. Connection Managerの監視プロセスを起動します。

  7. 処理性能を向上させるために、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
    Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
    【参照】
    メモリ常駐化を行うBC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのDSI名については、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”または“Mirroring Controller 運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”を参照してください。

  8. dxsvstartコマンドのcオプションを実行し、正系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c
  9. dxinfコマンドのsオプションの実行により、正系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

    正系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  10. ディスク障害などを通知するメッセージから障害の原因を調査し、リカバリを行います。

  11. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

正センタ アプリケーションサーバの操作

  1. 利用者業務を開始します。アプリケーションサーバを利用して、データベースへのアクセスを行う場合、アプリケーションサーバは、正センタミラーノードのDBミラーリングサービス開始後、かつ、利用者業務開始前に起動してください。

  2. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“ 7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

正センタミラーノードの操作

  1. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。

  2. Connection Managerの監視プロセスを起動します。

  3. 処理能力を向上させるために、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
    Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
    【参照】
    メモリ常駐化を行うBC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのDSI名については、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”または“Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド”を参照してください。

  4. dxsvstartコマンドのrオプションを実行し、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r
  5. dxinfコマンドのsオプションの実行により、副系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

    副系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  6. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“ 7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

副センタマスタノードの操作

  1. Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“ 7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

副センタミラーノードの操作

  1. Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

7.1.5.2 RLPのオンライン処理時のRLPの異常(Active DB Guard)

正センタマスタノードにて、Active DB GuardのRLPのオンライン処理時にActive DB GuardのRLPの障害が発生した場合は、RLPのオンライン処理が失敗します。

この場合、RLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)手順に従ってリカバリを行います。

参考

RLPの復旧手段として、RLP環境の初期化またはRLPの再作成のどちらに該当するかについては、“Active DB Guard 運用ガイド”の“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”および“RLPの再作成”を参照してください。

以下に、正センタマスタノードでのActive DB GuardのRLPのオンライン処理時のRLPの障害からのリカバリ手順を示します。

操作の手順

注1) 利用者業務は、業務の都合で停止可能な契機まで継続可能です。

注2) 各ノードで同期して操作を実施します。

正センタマスタノードの操作

  1. dxsvstartコマンドのcオプションを実行し、正系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c

    【注】
    正センタマスタノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始する際には、正センタミラーノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始していない事を確認してください。DBミラーリングシステムの管理用のLANに異常が発生している場合に、正センタマスタノードと正センタミラーノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始すると、DCUの再構築が必要となります。

  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、正系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

    正系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. rdbbconlineコマンドのmオプションにcaptureを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m capture
  4. システムログから、ディスク障害などを通知するメッセージを確認します。

  5. RLP閉塞メッセージを確認します。

    rdb: ERROR: qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'
  6. rdbbcofflineコマンドを実行して、Active DB GuardのRLPを終了オフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m term

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの終了オフライン状態を確認します。

    終了オフラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  7. ディスク障害などを通知するメッセージから障害の原因を調査し、リカバリを行います。

  8. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

正センタ アプリケーションサーバの操作

  1. 利用者業務を開始します。アプリケーションサーバを利用して、データベースへのアクセスを行う場合、アプリケーションサーバは、正センタミラーノードのDBミラーリングサービス開始後、かつ、利用者業務開始前に起動してください。

  2. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

正センタミラーノードの操作

  1. dxsvstartコマンドのrオプションを実行し、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、副系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

    副系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

副センタマスタノードの操作

  1. dxsvstartコマンドのcオプションを実行し、正系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c

    【注】
    副センタマスタノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始する際には、副センタミラーノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始していない事を確認してください。DBミラーリングシステムの管理用のLANに異常が発生している場合に、副センタマスタノードと副センタミラーノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始すると、DCUの再構築が必要となります。

  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、正系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

    正系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect
  4. rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写先システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  5. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。

副センタミラーノードの操作

  1. dxsvstartコマンドのrオプションを実行し、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、副系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

    副系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. Active DB GuardのRLPの復旧を行います。
    Active DB GuardのRLPの復旧(Active DB GuardのRLP環境の初期化、または再作成)を行います。手順については、“7.5.1 Active DB GuardのRLP環境の初期化によるRLPの復旧”、または“7.5.2 Active DB GuardのRLPの再作成”を参照してください。