名前
esstopfctry - イベントファクトリの停止
形式
esstopfctry {[-c channel] | [-id channelID]} [-o orderly] [-M system]
機能説明
イベントファクトリを停止します。
指定できるオプションとパラメタを以下に示します。
停止するイベントサービスのイベントチャネル名を指定します。
停止するノーティフィケーションサービス/JMSのイベントチャネルの、識別IDを指定します。
終了形態を指定します。本パラメタを省略した場合、onを指定したとみなされます。
on :閉塞終了モードで停止します。
off:強制終了モードで停止します。
閉塞終了モードを指定した場合、イベントチャネルにイベントデータが蓄積されている間は、イベントファクトリは停止しません。イベントチャネルに蓄積されているイベントデータがコンシューマに配信されて削除されるか、生存時間に達して削除された段階で、イベントファクトリが停止します。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
Interstage Business Application Server
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
イベントサービスが起動されている必要があります。
本コマンドは、複数同時に実行しないでください。
閉塞終了モードを指定して本コマンドを実行した直後に、強制終了モードを指定して本コマンドを実行しないでください。また、強制終了モードを指定して本コマンドを実行した直後に、閉塞終了モードを指定して本コマンドを実行しないでください。
“イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間”(essetcnfコマンドの-ltimeオプション、またはessetcnfchnlコマンドの-ltimeオプション)に“0”(無限)を設定し、イベントチャネルにデータが蓄積されている状態では、本コマンドを必ず強制終了モードで実行してください。詳細については“10.12 essetcnf”、“10.13 essetcnfchnl”、および各言語の“EventFactoryインタフェース(またはEventFactoryクラス)”を参照してください。
また、イベントデータの生存時間およびデータの蓄積状態はesmonitorコマンドで確認できます。詳細については、“10.5 esmonitor”、または“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“イベント通信のモニタリング”を参照してください。
本コマンドを-cオプションで実行し、Windows(R)の場合はイベントログ上、Solaris/Linuxの場合はシステムログ上に、エラーメッセージ“od10939”が出力され、イベントファクトリの停止に失敗した場合、以下のインタフェースに指定したホスト名またはポート番号に誤りがある可能性があります。
イベントサービス使用時
C言語の場合:EventFactory_create()
C++言語の場合:EventFactory::create()
Java言語の場合:com.fujitsu.ObjectDirector.EventService.EventFactory.create()
COBOLの場合:EVENTFACTORY-CREATE
ノーティフィケーションサービス使用時
C言語の場合:CosNotifyChannelAdmin_EventChannelFactory_create_channel()
C++言語の場合:CosNotifyChannelAdmin::EventChannelFactory::create_channel()
Java言語の場合:org.omg.CosNotifyChannelAdmin.EventChannelFactory.create_channel()
COBOLの場合:COSNOTIFYCHANNELADMIN-EVENTCHANNELFACTORY-CREATE-CHANNEL
アプリケーションプログラムにおいて、上記のインタフェースに指定したホスト名およびポート番号に誤りがないかを確認してください。
なお、当該イベントファクトリを停止する場合は、esstopfctryコマンドを以下のオプションで実行し、すべての動的イベントチャネルを停止してください。
esstopfctry -o off |
使用例
イベントファクトリを強制終了モードで停止します。
esstopfctry -o off |
動的生成されたイベントサービスのイベントチャネル“CHNL1”を強制終了モードで停止します。
esstopfctry -c CHNL1 -o off |
動的生成されたノーティフィケーションサービス/JMSのイベントチャネル、識別ID“1”を強制終了モードで停止します。
esstopfctry -id 1 -o off |