運用環境のサイト情報の変更について、以下に説明します。
■サイト情報のIPアドレス/ホスト名を変更
管理サーバで、以下のサイト情報変更コマンドを使用して、運用環境の管理サーバが管理する管理対象サーバのIPアドレス/ホスト名を変換します。
C:\Interstage\bin\ischangesiteinfo.exe
/opt/FJSVisjmx/bin/ischangesiteinfo
以下に手順を示します。
管理サーバに、サイト情報定義ファイルを作成して保存します。
Interstage JMXサービスを起動します。
「Interstage Operation Tool」サービスを起動します。
isjmxstartコマンドでInterstage JMXサービスを起動します。
管理サーバで、ischangesiteinfoコマンドを実行します。
例
サイト情報定義ファイルが「C:\tmp\siteinfo_table」の場合
ischangesiteinfo.exe C:\tmp\siteinfo_table
サイト情報定義ファイルが「/tmp/siteinfo_table」の場合
ischangesiteinfo /tmp/siteinfo_table
注意
サイト情報定義ファイルは、移入時に使用したものと同一のファイルを使用してください。異なるファイルの場合、「4.5.6 運用環境へバックアップ資源を移入」を参照して、再度、移入してください。
ポイント
Interstage管理コンソールの以下の画面で、管理対象サーバの管理LAN/業務LAN IPアドレスを表示し、IPアドレスの変換結果を確認できます。
[統合管理] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サーバグループ] > [サーバ]画面の[情報]タブ
参照
コマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「バックアップコマンド」-「ischangesiteinfo」を参照してください。
■ネーミングサービス/インタフェースリポジトリのホスト名を変更
Interstage運用環境へのサービス追加/変更/削除コマンドを実行して、ネーミングサービス/インタフェースリポジトリのホスト名を変更します。
注意
管理対象サーバでismodifyserviceコマンドを実行する前に、環境変数を設定する必要があります。設定する環境変数については、「1.2.3 管理対象サーバの運用操作」を参照してください。
C:\Interstage\bin\ismodifyservice.exe
/opt/FSUNtd/bin/ismodifyservice
/opt/FJSVtd/bin/ismodifyservice
ネーミングサービスのホスト名は、以下のオプションを指定して変更します。
ismodifyservice -r -h ホスト名 NS
インタフェースリポジトリのホスト名は、以下のオプションを指定して変更します。
ismodifyservice -r -h ホスト名 IR
注意
ネーミングサービス/インタフェースリポジトリを配置したサーバのホスト名を変更した場合は、必ずismodifyserviceコマンドを実行してください。
管理対象サーバで、実行してください。
ポイント
ホスト名には、移行した運用環境での参照先のホスト名を指定します。
参照
コマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Interstage統合コマンド」-「ismodifyservice」を参照してください。
■他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号を変更
ネーミングサービスの登録情報に他ホストを参照しているオブジェクト情報が存在し、他ホストも移行対象である場合は、他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号を他ホストの移行先のホスト名/ポート番号に変更します。
他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号は、以下のコマンドを使用して変更します。
C:\Interstage\ODWIN\bin\OD_or_adm.exe C:\Interstage\ODWIN\bin\odexportns.exe C:\Interstage\ODWIN\bin\odimportns.exe C:\Interstage\ODWIN\bin\odlistns.exe
/opt/FSUNod/bin/OD_or_adm /opt/FSUNod/bin/odexportns /opt/FSUNod/bin/odimportns /opt/FSUNod/bin/odlistns
/opt/FJSVod/bin/OD_or_adm /opt/FJSVod/bin/odexportns /opt/FJSVod/bin/odimportns /opt/FJSVod/bin/odlistns
以下に手順を示します。
オブジェクトのホスト名が自ホスト名と異なっているかを確認します。
ここで、ホスト名に対応するホストが移行対象である場合は、移行先のホスト名/ポート番号に変更する必要があります。
odlistns -l
ネーミングサービスの登録情報を移出します。
odexportns -o filename
ネーミングサービスの登録情報をすべて削除します。
OD_or_adm -d -n オブジェクト
または
OD_or_adm -d -z コンテキスト
または
OD_or_adm -d -n オブジェクトグループ
ネーミングサービスの登録情報を移入します。
Hostlistfileには、他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号の変更内容を定義したファイルを指定します。
odimportns -i filename -h Hostlistfile
注意
管理対象サーバで実行してください。
参照
コマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「CORBAサービス運用コマンド」-「OD_or_adm」/「odlistns」、および「バックアップコマンド」-「odexportns」/「odimportns」を参照してください。