マルチサーバ管理のアプリケーション操作には、以下の2つのモードがあります。アプリケーション操作を管理サーバから行うか、管理対象サーバから行うかにより、モードを切り替えることができます。
操作モードは、管理サーバのInterstage管理コンソールの
[統合管理] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server]画面の環境設定タブ
の設定で選択します。
ポイント
デフォルトでは、一括操作モードとなります。
■一括操作モード
管理サーバの一括管理機能を通して、アプリケーションを操作するモードです。
一括操作モードの操作可能範囲については、「1.2.1 一括操作機能」および「1.2.3 管理対象サーバの運用操作」を参照してください。
■個別操作モード
管理対象サーバのInterstage管理コンソール/コマンドを通して、アプリケーションを操作するモードです。
個別操作モードの操作可能範囲については、「1.2.1 一括操作機能」および「1.2.3 管理対象サーバの運用操作」を参照してください。
個別操作モードを利用することにより、マルチサーバ管理機能をSystemwalker Software Deliveryなどのソフトウェア資源配付製品と連携して使用できます。詳細については、「付録C アプリケーション配付・世代管理(Systemwalker Software Delivery連携)」を参照してください。
注意
リザーブサーバでは、個別操作モードは適用されません。一括操作モードのリザーブサーバと同じ操作範囲となります。
管理対象サーバが以下のオペレーションシステムの場合、Systemwalker Software Deliveryと連携したアプリケーション配布・世代管理は行えません。
Windows Server(R) x64 Editions
Linux for Intel64
個別操作モードでIJServerへアプリケーションを配備する場合、アプリケーションのサーバ間にまたがる設定を行う必要があります。
個別操作モードでアプリケーションを配備したあと、アプリケーションが正しく配備されているかを確認するために
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] > [IJServer名]のアプリケーション状態/配備解除タブで、「状態の再取得」を行うことを推奨します。
Webサーバコネクタに、IJServerに配備されているWebアプリケーション名を設定します。詳細については、「J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)」の「J2EEアプリケーションの運用」-「Servletサービスの運用準備」-「IJServerとWebサーバを分離して運用する場合の手順」を参照してください。
なお、Webアプリケーションを配備する場合は、WebサーバコネクタとServletコンテナの配置先が同一のIJServerでも、上記の設定を行う必要があります。
Servletコンテナに、EJBコンテナで出力されたクライアント配布物をコピーします。詳細については、「J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)」の「JNDI」-「EJBを参照する場合の環境設定」を参照してください。
また、Servletコンテナに配備するEARファイル内のSharedディレクトリ内に、あらかじめクライアント配布物を格納して対応することもできます。EARファイル内のSharedディレクトリについては、「J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)」の「J2EEアプリケーションの設計」-「クラスローダ」-「IJServerで使用するクラスの設定について」の「アプリケーションのクラス」を参照してください。
なお、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] > [IJServer名]のアプリケーション状態/配備解除タブの「状態の再取得」で、上記が正しく設定されているかを確認することはできません。
ポイント
Systemwalker Software Delivery連携時は、EARファイル内のSharedディレクトリ内にクライアント配布物を格納しておく方法を推奨します。
ServletコンテナとEJBコンテナが同一配置先のIJServerでは、上記の設定を行う必要はありません。
以下の場合、アプリケーション状態再取得操作に失敗します。
サーバグループ内でアプリケーション定義が一致しない場合
アプリケーション状態を再取得するには、すべてのサーバグループにおいて、そのサーバグループに所属している管理対象サーバのアプリケーション定義が一致している必要があります。一致していない場合は、アプリケーション状態再取得に失敗します。
IJServerとWebサーバを分離して運用している際に、IJServerとWebサーバの設定の整合性が取れていない場合
多階層IJServerにおいて、IJServerとWebサーバを分離して運用している場合は、WebサーバにIJServerに配備されているWebアプリケーション名が正しく設定されている必要があります。詳細については、「J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)」の「J2EEアプリケーションの運用」-「Servletサービスの運用準備」-「IJServerとWebサーバを分離して運用する場合の手順」を参照してください。
個別操作モードから一括操作モードへの変更に失敗した場合、Interstage管理コンソール上では個別操作モードのままとなり、一括操作タブから配備などの操作を行うことができません。