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Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド
Interstage

3.1.10 ネットワーク環境の設定

マルチサーバ管理機能使用時のネットワーク環境の設定について説明します。

業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレス

管理対象サーバには、業務を運用する場合に使用する業務LANのIPアドレスと、管理サーバから管理対象サーバを操作/管理するために使用する管理LANのIPアドレスを指定できます。業務用のLANと管理用のLANを分けて運用する場合に、各IPアドレスを指定します。また、業務用のLANと管理用のLANを分けずに運用を行う場合は、同一のIPアドレスを指定します。


ホスト名の設定

業務用のLANと管理用のLANを分けて運用する場合は、業務LANのIPアドレスに対応するホスト名を定義する必要があります。業務LANのIPアドレスに対応するホスト名の設定は、管理対象サーバのhostsファイルに登録します。
以下のhostsファイルに、業務LANのIPアドレスとホスト名の宣言を追加します。

Windows(R)インストールフォルダ\system32\drivers\etc\hosts

/etc/hosts

業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレスを同一にした場合

業務LANのIPアドレスを「192.168.0.1」、ホスト名を「host1」とした場合の設定例を以下に示します。

192.168.0.1    host1

業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレスを分けた場合

業務用のLANと管理用のLANを分けて運用する場合は、ホスト名を業務LANのIPアドレスと管理LANのIPアドレスで別々のホスト名で定義します。
業務LANのIPアドレスを「192.168.0.1」、ホスト名を「host1」とし、管理LANのIPアドレスを「192.168.0.2」、ホスト名を「host2」とした場合の設定例を以下に示します。

192.168.0.1 host1
192.168.0.2 host2

注意

hostsファイルに宣言を追加する場合の注意事項
  • ホスト名には、以下の文字を使用してください。

    以下の文字で構成される64文字以内の文字列。

    • アルファベット大文字("A"~"Z")

    • アルファベット小文字("a"~"z")

    • 数字("0"~"9")

    • ハイフン("-")(注)

    • ピリオド(".")(注)

    注)先頭および最後の文字には、設定できません。

    64バイト以内の文字列

  • IPアドレスに対応するホスト名をhostsファイルに定義する場合は、他のIPアドレスに関連付けされたホスト名を定義しないでください。

  • 宣言の追加後は、Interstage JMXサービスを再起動してください。

  • 宣言の追加後は、pingコマンドでホスト名が解決されているかを確認してください。


  • non-global zoneにインストールされている管理対象サーバで業務LANのIPアドレスを使用する場合は、各non-global zoneが所持しているhostsファイルに業務LANのIPアドレスを指定してください。


ループバックアドレスの指定について

管理対象サーバのhostsファイルにおいて、マシンのローカルホスト名でループバックアドレスを参照するように設定している場合、Interstage管理コンソールから管理対象サーバを操作する際に、異常が発生する可能性があります。ループバックアドレスを参照しないようにhostsファイルを修正したあと、Interstage JMXサービスを再起動してください。


修正内容の詳細については、「使用上の注意」の「注意事項」-「Interstage共通の注意事項」-「hostsファイルの記載について」を参照してください。


Interstage JMXサービスの再起動

hostsファイルの編集後、Interstage JMXサービスを再起動してください。

「Interstage Operation Tool」サービスを再起動します。

isjmxstopコマンドでInterstage JMXサービスを停止したあと、isjmxstartコマンドでInterstage JMXサービスを起動します。


ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリの設定

リモートホスト上のネーミングサービス/インタフェースリポジトリを参照する場合は、参照先のサーバの業務LANのIPアドレスに関連付けされたホスト名が使用されます。ホスト名から参照できるようにするため、参照側のサーバにおいて参照先のホスト名が解決できるように設定します。


HostA、HostB、HostCの3台のサーバが存在し、HostAのネーミングサービスの参照先をHostB、インタフェースリポジトリの参照先をHostCとした場合の設定内容を説明します。

ホスト名

業務LANのIPアドレス

業務LANのIPアドレスに対応したホスト名

HostA

192.168.0.1

B_Host1

HostB

192.168.0.2

B_Host2

HostC

192.168.0.3

B_Host3


  • HostAのhostsファイルに以下を設定します。

    • HostBの業務LANのIPアドレス「192.168.0.2」とホスト名「B_Host2」を定義します。

    • HostCの業務LANのIPアドレス「192.168.0.3」とホスト名「B_host3」を定義します。

      192.168.0.2  B_Host2
      192.168.0.3  B_Host3
  • HostBのhostsファイルに以下を設定します。

    • HostBの業務LANのIPアドレス「192.168.0.2」とホスト名「B_Host2」を定義します。

      192.168.0.2  B_Host2
  • HostCのhostsファイルに以下を設定します。

    • HostCの業務LANのIPアドレス「192.168.0.3」とホスト名「B_Host3」を定義します。

      192.168.0.3  B_Host3