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Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド
Interstage

1.1.5 サーバグループ

サーバグループとは、サイトに参加している管理対象サーバの中で、サービスの設定、業務、運用条件などが同一であるサーバ群を、一括管理する一つのグループとしてまとめた単位です。
例えば、複数サーバに対して負荷分散を行う場合、これらのサーバに同一のサービス/業務アプリケーションを持たせますが、これらの同一の業務を持つサーバ群をサーバグループとしてグループ化します。
サービスの設定、ワークユニット/リソースの作成時にサーバグループを配置先として指定することにより、複数サーバの構築を1台のサーバに対する操作と同じように操作することができます。デフォルトの設定では、サイトに100個のサーバグループを作成でき、一つのサーバグループに100台までの管理対象サーバを追加できます。チューニングの方法については、「チューニングガイド」の「マルチサーバ管理の環境定義」を参照してください。


注意

サーバグループに所属する管理対象サーバは、以下の条件を一致させてください。

  • Interstageを運用するオペレーティングシステム

  • Interstageのバージョン/エディション

  • Interstageのインストールディレクトリ

  • Interstageの各サービスの資源(定義情報、アプリケーション、JDK/JREのバージョンなど)


サーバグループの概念図を以下に示します。



サーバグループ内通番

サーバグループに所属する管理対象サーバは、サーバグループ内通番で管理されます。
サーバグループ内通番は、サーバグループ間のリレーションがライン型の場合に、サーバグループ内通番が同じ管理対象サーバを1対1に関連付けるものです。業務データは、関連付けられたサーバ間で通信されます。
サーバグループ内通番は、サーバグループに管理対象サーバを追加した順で管理対象サーバに割り振られます。サーバグループから管理対象サーバが削除された場合、その管理対象サーバのサーバグループ内通番は欠番となり、表示されません。管理対象サーバを追加したサーバグループにサーバグループ内通番の欠番がある場合は、欠番の中で1番小さい数字が割り振られます。
サーバグループ間のリレーションがライン型の場合、両方のサーバグループに同じサーバグループ内通番を持つ管理対象サーバが存在する必要があります。同じサーバグループ内通番にするため、欠番ができないようにしてください。欠番があれば、以下のように対処してください。

  1. サーバグループからサーバグループに所属する管理対象サーバ数より大きいサーバグループ内通番の管理対象サーバを削除します。

  2. 1.でサーバグループから削除したサーバを再度サーバグループに追加します。これにより、その管理対象サーバには欠番の中で1番小さい数字が割り振られます。


サーバグループに所属する管理対象サーバのサーバグループ内通番は、以下で表示される管理対象サーバ一覧の「No.」として表示されます。

参照


サーバグループの操作

管理サーバのInterstage管理コンソールからサーバグループの以下の操作を行います。各操作の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

操作名

操作内容

サーバグループの一覧表示

サイト内に作成されたサーバグループの一覧を表示します。

サーバグループの作成

サーバグループを作成します。

サーバグループの情報表示

以下の情報を表示します。

  • サーバグループの情報

  • サーバグループのオペレーティングシステム

  • バージョン・レベル

  • エディション

  • 登録された管理対象サーバの一覧(サーバグループ内通番の順)

管理対象サーバの追加

サーバグループに管理対象サーバを追加します。サーバグループに追加する管理対象サーバには、以下の条件があります。

  • サーバグループに追加する1台目のサーバ

    • リザーブサーバ

    • 単体運用の管理対象サーバ

  • サーバグループに追加する2台目以降のサーバ

    • リザーブサーバ
      注)追加するリザーブサーバに対して、事前にサーバグループに所属する管理対象サーバと同一の資源を移入しておく必要があります。

管理対象サーバの削除

サーバグループから管理対象サーバを削除します。削除したサーバは、リザーブサーバとなります。

サーバグループの削除

サーバグループを削除します。サーバグループを削除する場合は、事前にサーバグループ内の管理対象サーバをすべて削除しておく必要があります。