本章では、マルチサーバ管理機能について説明します。
注意
マルチサーバ管理機能において使用する管理サーバおよび管理対象サーバは、以下の製品がインストールされたシステムにおいて利用できます。
機能 | 製品バージョン | サポートエディション | サーバタイプ |
---|---|---|---|
管理サーバ機能 | Interstage V10.0以降 | Interstage Application Server Enterprise Edition | 管理サーバ機能 |
管理対象サーバ機能 | Interstage V9.0以降 | Interstage Application Server Enterprise Edition | アプリケーションサーバ機能 (注) |
注)
Web Packageは、管理対象サーバとして使用できません。
Java EE機能がインストールされているサーバは、管理対象サーバとして使用できません。
管理対象サーバおよび共存サーバとして使用する場合は、J2EE互換機能をインストールしてください。
ポイント
以下の用語は、マルチサーバ管理機能に関する用語です。マルチサーバ管理機能を使用しない場合は、関係ありません。
管理サーバ
管理対象サーバ
共存サーバ
一括操作
統合管理
マルチサーバ管理機能は、複数サーバ(マルチサーバ)で構成されたシステム上で運用するInterstageや業務を統合的に運用管理する機能です。マルチサーバ管理機能を利用して、以下の運用を行うことができます。
同一業務を複数サーバ上で並列に運用する場合、これらのサーバを仮想的な一つの業務として運用操作を行うことができます。マルチサーバ管理を使用しない場合は、サーバごとに個別に運用操作する必要があります。
IJServerは、一つの業務がWebサーバ(Webサーバコネクタ)/Webアプリケーション/EJBアプリケーションなどで構成されます。これらのアプリケーションの資源を多階層のサーバに分散して配置できます。マルチサーバ管理機能では、多階層構成となったIJServerのアプリケーションを、一つのIJServerとして運用操作できます。マルチサーバ管理を使用しない場合、これらのIJServerは、サーバごとに別々のIJServerとなり、個別に運用操作を行う必要があります。
本機能には、複数サーバで運用している同一サービスや同一業務、複数サーバにまたがる業務の運用操作を簡易化し、複数あるサーバ内の一部のサーバに対する業務の起動漏れや、アプリケーションの配備漏れなどを防ぐ効果があります。