利用部門の利用者がマイポータルを使用して、サービス利用申請、サービス仕様変更およびサービス解約を行った際に、利用部門の利用者に対して処理の完了や失敗をメールで通知するために、Systemwalker Software Configuration Managerの動作環境ファイルを修正する必要があります。
修正する動作環境ファイルは以下のとおりです。
vsys_config.xml
mail_config.xml
Systemwalker Software Configuration Managerをインストールしたサーバに格納されている上記の2つのファイルを修正します。以下に修正手順を説明します。
vsys_config.xmlの設定
以下の動作環境ファイルを開きます。
【Windows】
<Systemwalker Software Configuration Managerのインストールフォルダ>\config\vsys_config.xml
【Linux】
/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml
動作環境ファイルの以下の項目を設定します。
設定項目 | 説明 |
---|---|
ctmg-host | Systemwalker Service Catalog ManagerをインストールしたサーバのFQDNを設定する。 |
ctmg-port | Systemwalker Service Catalog Managerの連携用APIのポート番号(3551固定)を設定する。 |
設定例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd"> <properties> <entry key="super-org-id">cfmgadm</entry> …略 <entry key="ctmg-host">aaa.example.com</entry> <entry key="ctmg-port">3551</entry> <entry key="mail-config-file">/etc/opt/FJSVcfmg/config/mail_config.xml</entry> <entry key="locale">ja</entry> …略 </properties>
注意
vsys_config.xmlファイルを編集する場合は、ctmg-host、ctmg-port以外の設定項目を変更しないでください。
vsys_config.xmlファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。ctmg-host、ctmg-port以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。
mail_config.xmlの設定
Systemwalker Software Configuration Managerのインストール時に、メール送信機能の環境設定を行っていない場合には、“3.1.3 Windowsへのインストール”の“メールの設定”または“3.1.4 Linuxへのインストール”の“メールの設定”で入力したホスト名またはIPアドレス、ポート番号およびメールアドレスを、Systemwalker Software Configuration Managerの動作環境ファイルに反映する必要があります。以下に反映手順を説明します。
以下の動作環境ファイルを開きます。
【Windows】
<Systemwalker Software Configuration Managerのインストールフォルダ>\config\mail_config.xml
【Linux】
/etc/opt/FJSVcfmg/config/mail_config.xml
動作環境ファイルの以下の項目をSystemwalker Service Catalog Managerの設定に合わせて変更します。
設定項目 | 説明 |
---|---|
enable-email | trueを設定する。 |
smtp-host | SMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを設定する。“3.1.3 Windowsへのインストール”の“メールの設定”または“3.1.4 Linuxへのインストール”の“メールの設定”で入力したホスト名またはIPアドレスを設定する。 |
smtp-port | SMTPサーバのポート番号を設定する。“3.1.3 Windowsへのインストール”の“メールの設定”または“3.1.4 Linuxへのインストール”の“メールの設定”で入力したポート番号を設定する。 |
from-email | 送信元メールアドレスを設定する。“3.1.3 Windowsへのインストール”の“メールの設定”または“3.1.4 Linuxへのインストール”の“メールの設定”で入力したメールアドレスを設定する。 |
from-name | 送信元の名前を設定する。 |
設定例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd"> <properties> <entry key="enable-email">true</entry> …略 <entry key="smtp-host">smtp.example.com</entry> <entry key="smtp-port">25</entry> …略 <entry key="from-email">cloud-master@example.com</entry> <entry key="from-name">サポート事務局</entry> </properties>
注意
mail_config.xmlファイルを編集する場合には、smtp-host、smtp-port、from-email、from-name以外の設定項目を変更しないでください。
mail_config.xmlファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。smtp-host、smtp-port、from-email、from-name以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。
サービスに応じた使用料金を請求するための課金の機能を使用するためには、Systemwalker Software Configuration Managerの動作環境ファイルを修正する必要があります。また、本機能を使用して、マイポータルのサービス利用申請時などにサービス仕様の概算料金を表示させることができます。
また、Systemwalker Software Configuration Managerのオーバーコミット機能が有効な場合、課金に使用するCPUおよびメモリの設定を変更することができます。Systemwalker Software Configuration Managerのオーバーコミット機能の設定については、“Systemwalker Software Configuration Manager V14g 運用ガイド”の“第5章 保守”を参照してください。
注意
課金情報を表示させるためには、Systemwalker Service Catalog Managerの動作環境ファイルも修正する必要があります。Systemwalker Service Catalog Managerの動作環境ファイルについては、“4.2.3 Systemwalker Service Catalog Managerの課金設定”を参照してください。
オーバーコミット機能を使用する場合は、Systemwalker Software Configuration Managerのオーバーコミット機能の設定と合わせる必要があります。
修正する動作環境ファイルは以下のとおりです。
vsys_config.xml
Systemwalker Software Configuration Managerをインストールしたサーバに格納されている上記のファイルを修正します。以下に修正手順を説明します。
vsys_config.xmlの設定
以下の動作環境ファイルを開きます。
【Windows】
<Systemwalker Software Configuration Managerのインストールフォルダ>\config\vsys_config.xml
【Linux】
/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml
動作環境ファイルの以下の項目を設定します。
設定項目 | 説明 |
---|---|
use-charge | 課金情報表示機能を使用する場合は“yes”を、使用しない場合は“no”を設定する。 |
use-charge-log | 課金情報表示機能を使用する場合は“yes”を、使用しない場合は“no”を設定する。 |
charge-log-mode-max | 課金にCPU動作周波数およびメモリサイズを使用する場合は“yes”を、CPU予約周波数およびメモリ予約サイズを使用する場合は“no”を設定する。 |
設定例を以下に示します。
以下の赤字の行がない場合は追加してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd"> <properties> <entry key="super-org-id">cfmgadm</entry> …略 <entry key="use-charge">yes</entry> <entry key="charge-host">localhost</entry> <entry key="charge-port">3550</entry> <entry key="charge-uri">/resource/ver1.0</entry> <entry key="use-charge-log">yes</entry> <entry key="charge-log-host">localhost</entry> <entry key="charge-log-port">3550</entry> <entry key="charge-log-uri">/resource/ver1.1</entry>
<entry key="charge-log-mode-max">yes</entry> …略 </properties>
注意
vsys_config.xmlファイルを編集する場合は、use-charge、use-charge-log、charge-log-mode-max以外の設定項目を変更しないでください。
vsys_config.xmlファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。use-charge、use-charge-log、charge-log-mode-max以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。
利用部門の利用者のロールに応じて、マイポータルで操作できる権限(アクセス権限)をカスタマイズするためには、Systemwalker Software Configuration Managerの動作環境ファイルを修正する必要があります。
修正する動作環境ファイルは以下のとおりです。
vsys_config.xml
Systemwalker Software Configuration Managerをインストールしたサーバに格納されている上記のファイルを修正します。以下に修正手順を説明します。
vsys_config.xmlの設定
以下の動作環境ファイルを開きます。
【Windows】
<Systemwalker Software Configuration Managerのインストールフォルダ>\config\vsys_config.xml
動作環境ファイルの以下の項目を設定します。
設定項目 | 説明 |
---|---|
use-accessctrl | アクセス権限をカスタマイズするために、Systemwalker Software Configuration Managerのアクセス制御を使用する場合は“yes”を、使用しない場合は“no”を設定する。 |
ctmg-host | Systemwalker Service Catalog ManagerをインストールしたサーバのFQDNを設定する。 |
ctmg-port | Systemwalker Service Catalog Managerの連携用APIのポート番号(3551固定)を設定する。 |
設定例を以下に示します。
以下の赤字の行がない場合は追加してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd"> <properties> <entry key="super-org-id">cfmgadm</entry> …略 <entry key="ctmg-host">aaa.example.com</entry> <entry key="ctmg-port">3551</entry> …略 <entry key="use-accessctrl">yes</entry>
…略 </properties>
注意
"4.2.2.1 Systemwalker Software Configuration Managerのメール設定"で、ctmg-host、ctmg-portの設定を行っている場合は、ここで設定する必要はありません。
vsys_config.xmlファイルを編集する場合は、use-accessctrl、ctmg-host、ctmg-port以外の設定項目を変更しないでください。
vsys_config.xmlファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。use-accessctrl、ctmg-host、ctmg-port以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。
Systemwalker Software Configuration Managerの設定を有効にするために、ワークユニット(CFMG_VSYS)を再起動します。
Interstage管理コンソールを起動します。
Interstage管理コンソールの起動手順については、“4.2.1 Webサーバの起動”を参照してください。
[システム]>[ワークユニット]>[状態]から、[CFMG_VSYS]ワークユニットを再起動します。