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PowerReplication V4.0L11 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0

2.2.3 同期の実行

レプリケーション機能の同期実行方法と同期処理を説明します。


同期の実行方法

レプリケーションサービスは、3種類の方法で同期を実行できます。
以下に、同期の実行方法を説明します。


同期実行結果の確認方法

同期の実行結果は、以下の方法で確認できます。


同期するデータの抽出条件

レプリケーションサービスは、同期対象のデータファイルの各項目に対して反映元で抽出条件を設定し、すべての抽出条件に一致したレコードのみを同期の対象とします。


図2.10 抽出条件の概要


マスタおよびレプリカの項目に指定できる条件は1つです。各項目に指定した条件は、ANDとして処理されます。


表2.8 項目に指定できる抽出条件

条件

説明

比較演算子

指定した値を比較演算子に従って比較します。
(=,≠,<,>,≦,≧)

範囲比較

指定した値の範囲を比較します。
(値≦項目名≦値)

値の集合比較

比較演算子"="の値を値1、値2、値3と設定して、個々の値を"OR"で比較します。
値の数は、最大10個まで設定できます。

NULL値比較

NULL値であるかどうかを比較します。
(IS NULL , IS NOT NULL)



日時型の項目には、抽出条件を設定できません。


削除データとNULL値の扱い

同期方式に「差分方式」を設定するマスタグループ定義およびレプリカグループ定義の作成時に[削除データとNULL値を同等に扱う]を選択した場合、反映元のデータファイルでデータが削除されると、反映先のデータファイルではデータは削除されずNULL値に更新されます。


削除とNULL値を同等に扱うと、項目構成の異なるデータファイルの間で同期を行う場合、反映元のデータを削除しても反映先ではレコードは削除されず、同期対象の項目だけがNULL値に更新されます。


同期方式を「差分方式」で設定したグループで、一括同期の処理モードを「置換」で実行し、削除とNULL値を同等に扱っている場合、同期対象外の項目データを削除せずに残すことができます。


以下に、削除とNULL値を同等に扱う場合の動作を説明します。


主キーが必要な同期方式と処理モード

レプリケーショングループに設定する同期方式と処理モードによって、マスタとレプリカの両方のデータファイルに主キーが必要です。


表2.9 主キーが必要な同期方式と処理モード

同期方式

処理モード

主キーの設定

一括方式

創成
置換

不要

追加
更新

必要

差分方式

必要


同期実行時の留意事項