レプリケーションマネージャの表示内容と操作方法を説明します。
図6.2 レプリケーションマネージャの画面
(1) メニューバー
(2) ツールバー
(3) ツリービュー
(4) リストビューウィンドウ
(5) ステータスバー
構成定義の各種操作を行えます。
図6.3 メニューバーの画面
(1) [ファイル]メニュー
新規作成
構成定義を新規に作成できます。
[新規作成]を選択し、以下を実行できます。
サーバ定義の作成
連携するサーバのサーバ定義を作成できます。
サーバ定義には、サーバで使用するDBMSに接続するための情報を設定できます。
マスタグループの作成
マスタグループ定義を作成できます。
同期の実行単位となるレプリケーショングループを定義し、運用形態や同期方式などの機能を設定できます。
マスタの作成
マスタ定義を作成できます。
マスタとするデータファイルを定義し、同期の実行で反映する項目や条件などを設定できます。
レプリカグループの作成
レプリカグループ定義を作成できます。
マスタグループ定義とレプリカグループ定義を関連づけできます。
レプリカの作成
レプリカ定義を作成できます。
レプリカとするデータファイルを定義し、マスタ定義とレプリカ定義を関連づけできます。同期の実行で反映する項目や条件などを設定できます。
開く
ツリービューで選択した構成定義の内容を表示、更新できます。
削除
ツリービューで選択した構成定義を削除できます。
サーバの接続
ツリービューで選択したサーバ定義のサーバと接続できます。
ログインが必要な場合、ログイン操作の画面が表示されます。サーバと接続して、構成定義を操作できます。
サーバの切断
ツリービューで選択したサーバ定義のサーバとの接続を切断できます。
レプリケーションマネージャの終了
レプリケーションマネージャを終了できます。
(2) [表示]メニュー
ツールバー
ツールバーの表示と非表示を切り替えできます。
ステータスバー
ステータスバーの表示と非表示を切り替えできます。
マスタグループ定義、マスタ定義、レプリカグループ定義またはレプリカ定義をツリービューで選択した場合、定義内容がリストビューウィンドウに表示されます。
なお、構成情報と関連情報は同時に表示できません。
マスタグループ定義、マスタ定義、レプリカグループ定義またはレプリカ定義をツリービューで選択した場合、関連づけた構成定義の情報がリストビューウィンドウに表示されます。
なお、関連情報と構成情報は同時に表示できません。
最新の情報を取得
レプリケーションマネージャの画面に表示される各情報が最新の状態に更新できます。
レプリケーションマネージャは、自動的に表示内容を更新しません。
表示される各情報を最新の状態に更新するには、表示を更新したい定義をツリービューで選択して、[表示]メニューの「最新の情報に更新」を実行してください。
(3) [ツール]メニュー
同期の実行
ツリービューで選択したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義に対して同期を実行できます。
同期の実行は、以下の処理モードを選択して実行できます。
定義情報に従う
マスタグループ定義に設定した同期方式の処理モードに従って、同期が実行されます。
創成
一括同期が実行されます。このとき、処理モードは「創成」で実行されます。
置換
一括同期が実行されます。このとき、処理モードは「置換」で実行されます。
同期の実行は、rpsyncコマンドでも実行できます。rpsyncコマンドの詳細は、"7.2 同期実行コマンド"を参照してください。
更新情報の操作
同期方式に「差分方式」を設定したマスタグループ定義、またはこのマスタグループ定義に関連づけたレプリカグループ定義をツリービューで選択して、更新情報を操作できます。
更新情報の操作では、以下を行うことができます。
情報取得の開始
更新情報の取得を開始できます。
図6.4 更新情報取得開始画面
情報取得の停止
更新情報の取得を停止できます。
最大使用量のクリア
更新情報ファイルの最大使用量の記録と記録日時を初期化できます。
更新情報の操作は、rpctldifコマンドでも実行できます。rpctldifコマンドの詳細は、"7.4 更新情報取得の開始/停止/状態検査コマンド"を参照してください。
同期方式に「差分方式」を設定したマスタグループ定義、およびこのマスタグループ定義に関連づけたレプリカグループ定義の両方で更新情報取得を開始状態にしてください。両方で更新情報取得が開始状態になっていないと、同期実行はエラーとなります。
(4) [設定]メニュー
ツリービューで選択したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義に、同期実行のスケジュールを設定できます。
スケジュールの操作は、以下を行うことができます。
変更
選択したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義のスケジュール定義を新規に作成できます。または、スケジュール定義の内容を変更できます。
開始
選択したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義に設定したスケジュールを開始できます。
事前に、サービス「PowerReplication ATJS」を開始しておくことが必要です。
スケジュールを開始した状態で、対象のマスタグループ定義、マスタ定義、レプリカグループ定義およびレプリカ定義を変更できません。変更する場合、スケジュールを停止してから変更してください。
停止
選択したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義のスケジュールを停止できます。
使用しない
選択したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義に設定したスケジュール定義を削除できます。
マスタグループ定義またはレプリカグループ定義に設定したスケジュールの開始および停止は、rpctlschコマンドでも行えます。
rpctlschコマンドの詳細は、"7.3 スケジュールの開始/停止コマンド"を参照してください。
(5) [ヘルプ]メニュー
よく使われるメニューの操作が、ツールバーで実行できます。
図6.6 ツールバーの画面
ツリービューで選択した構成定義の内容を表示、更新できます。
ツリービューで選択したサーバ定義のサーバと接続できます。
ツリービューで選択したサーバ定義のサーバとの接続を切断できます。
ツリービューで選択したマスタグループ定義、マスタ定義、レプリカグループ定義またはレプリカ定義の定義内容をリストビューウィンドウに表示できます。
ツリービューで選択したマスタグループ定義、マスタ定義、レプリカグループ定義またはレプリカ定義と関連づけた構成定義の情報をリストビューウィンドウに表示できます。
レプリケーションヘルプが表示できます。
構成定義の一覧と状態が確認できます。ツリービューには、以下が表示されます。
"レプリケーションマネージャ"
ツリービューのルートです。
サーバ定義名
サーバ定義の一覧が、"レプリケーションマネージャ"の配下に表示されます。
製品名
接続したサーバで使用しているDBMSの製品名が、サーバ定義の配下に表示されます。
Oracleの場合 :"Oracle for Windows"
SQL Serverの場合 :"SQL Server"
PowerRW+の場合 :"PowerRW+ for Windows"
Symfoware6000の場合:"Symfoware6000"
"スケジュール"
接続したサーバに対し設定したスケジュールが、リストビューウィンドウに表示されます。
"データファイル"
接続したサーバに作成されているスキーマの一覧が、製品名の配下に表示されます。
接続したサーバで使用しているDBMSがSQL Serverの場合、データベースの一覧が表示されます。
なお、レプリケーションの環境設定で設定したOracleのユーザ名と同一名のスキーマ、およびSQL Serverのユーザ名に割当てたデータベースは表示されません。
スキーマ名
接続したサーバに作成されているデータファイルの一覧が、リストビューウィンドウに表示されます。
"マスタグループ"
製品名の配下に表示されます。
マスタグループ定義名
接続したサーバに作成されているマスタグループ定義の一覧が、"マスタグループ"の配下に表示されます。
マスタ名
接続したサーバに作成されているマスタ定義の一覧が、マスタグループ定義名の配下に表示されます。
"レプリカグループ"
製品名の配下に表示されます。
レプリカグループ定義名
接続したサーバに作成されているレプリカグループ定義の一覧が、"レプリカグループ"の配下に表示されます。
レプリカ名
接続したサーバに作成されているレプリカ定義の一覧が、レプリカグループ定義名の配下に表示されます。
マスタグループ定義、マスタ定義、レプリカグループ定義およびレプリカ定義のアイコンは、以下を示します。
ツリービューのアイコン | 意味 |
---|---|
更新情報取得の開始状態 | |
| 更新情報取得の停止状態 |
|
青色のアイコンは、マスタグループ定義またはマスタ定義を示します。
紫色のアイコンは、レプリカグループ定義またはレプリカ定義を示します。
構成定義の設定内容やレプリケーションの運用状態などを確認できます。リストビューウィンドウには、ツリービューで選択した定義の内容と状態が表示されます。
ツリービュー | 表示項目 | 表示内容 |
---|---|---|
"レプリケーションマネージャ" | サーバ名 | サーバ定義の作成時に設定したサーバ名 |
接続状態 | DBMSへの接続状態
| |
製品名 | サーバ定義の作成時に選択したDBMS種別
| |
ホスト名 | サーバ定義の作成時に設定したホスト名 | |
ポート番号 | サーバ定義の作成時に設定したポート番号 | |
サーバ定義 | 情報 | サーバ定義の作成時に選択したDBMS種別 |
製品名 | フォルダ名 | 以下を表示(表示は固定)
|
"スケジュール" | グループ名 | マスタグループ定義またはレプリカグループ定義の名前 |
種別 |
| |
状態 | スケジュールの状態を表示
| |
予定日時 | スケジュール定義の設定内容 | |
実行日時(動作時間) | 前回の同期を開始した日時。括弧内は同期の開始から終了までの所要時間 | |
結果 | 前回の同期の実行結果 | |
データ保証日時 | 最後に同期の実行が正常終了した日時 | |
"データファイル" | スキーマ名 | Oracle,PowerRW+およびSymfoware6000の場合、スキーマ名 |
所有者 | スキーマまたはデータベースの所有者名 | |
"マスタグループ"、 | マスタグループ名/ | マスタグループ定義またはレプリカグループ定義の作成時に設定した名前 |
状態 | マスタグループ定義またはレプリカグループ定義の状態
| |
所有者 | マスタグループ定義またはレプリカグループ定義を作成したユーザ | |
現在使用量 | 更新情報ファイルの使用量 | |
最大使用量 | 更新情報ファイルの最大使用量 | |
記録日時(最大) | 更新情報ファイルの最大使用量を記録した日時 | |
最終更新日時 | マスタグループ定義またはレプリカグループ定義を更新した日時 | |
スキーマ | 表名 | データファイル名 |
種別 |
| |
マスタグループ定義、 | マスタ名/レプリカ名 | マスタグループ定義を構成するマスタ定義の名前、またはレプリカグループ定義を構成するレプリカ定義の名前 |
状態 | マスタグループ定義またはレプリカグループ定義の状態
| |
スキーマ名 | マスタグループ定義を構成するマスタ定義に設定したデータファイルのスキーマ名、またはレプリカグループ定義を構成するレプリカ定義に設定したデータファイルのスキーマ名(SQL Serverの場合、データベース名) | |
表名 | マスタグループ定義を構成するマスタ定義に設定したデータファイル名、またはレプリカグループ定義を構成するレプリカ定義に設定したデータファイル名 | |
所有者 | マスタ定義またはレプリカ定義を作成したユーザ | |
最終更新日時 | マスタ定義またはレプリカ定義を更新した日時 | |
マスタグループ定義、 | レプリカグループ名/ | 関連づけたレプリカグループ定義またはマスタグループ定義の名前 |
サーバ名 | 関連づけた相手サーバのサーバ名 |
図6.7 ステータスバーの画面
マウスカーソルが指し示す箇所のボタン、メニューおよびコマンドの機能説明が表示されます。
ツリー上で選択されている情報をサーバから取得した時刻が表示されます。
表示時刻は、レプリケーションマネージャを起動したサーバの日時であり、連携する相手サーバと異なる場合があります。最新の情報を取得するには、[表示]メニューの[最新の情報を取得]を実行してください。