レプリケーションでは、認証時および各種処理実行時に詳細メッセージ情報の中に監査ログが出力されます。監査ログとして出力される情報は次のとおりです。
認証チェック情報
コマンド実行情報
同期実行情報
サービス起動/停止情報
更新情報操作情報
スケジュール操作情報
以下に監査ログ情報の出力例を示します。これを元に詳細メッセージの参照方法を説明します。
図F.5 認証チェック情報の出力例
(a)認証が実行されました。
(b)認証を要求した接続元のホスト名またはIPアドレスです。
(c)実行されたコマンド名です。
(d)認証対象のDBMS種別です。
(e)認証方式で次のいずれかです。
SYS
システム認証
DB
データベース認証
(f)ユーザ名です。
(g)ドメイン名です。認証方式がデータベース認証のときは出力されません。
(h)認証結果で次のいずれかとなります。
SUCCESS
成功
ERROR Exxxxx
エラー(Exxxxxはレプリケーションの通知コード)
注)
レプリケーションの通知コードは、エラー内容の識別コードであり、イベントイベントビューア(アプリケーションログ)のイベントIDに相当します。
監査ログにおける通知コードは問題発生時に当社技術員が調査するために出力しているものであり、利用者はイベントログまたは標準エラー出力されているメッセージ内容を参照して、エラー原因の特定および対処を実施するようにしてください(以降の通知コードについても同様です)。
上記の出力内容より、不当な認証要求が発生していないかを確認し、適切なセキュリティ対応処置を実施してください。
図F.6 コマンド実行情報の出力例
(a)コマンドが実行された、または、コマンド実行が終了しました。
(b)実行されたコマンド名です。
(c)コマンドの引数です。なお、データベース認証のパスワードは"***"で出力されます。
(d)コマンド実行結果で次のいずれかとなります。
SUCCESS
成功
ERROR RC=xx,Exxxxx
エラー(RC=xxは復帰コード、Exxxxxはレプリケーションの通知コード)
更新情報取得の状態検査コマンド(rpctldifコマンド)は、xオプション(更新情報の存在検査)を指定した場合、コマンド実行情報を出力しません。
同期実行情報
図F.7 同期実行情報の出力例
(a)同期実行が開始または終了しました。
(b)対象のDBMS種別です。
(c)対象のレプリケーショングループ名です。
(d)同期実行の形態とモードです。
DEPEND
定義依存(開始時のみ)
ALL
一括方式(開始時のみ)
ALL(CRT)
一括方式の創成
ALL(REP)
一括方式の置換
ALL(ADD)
一括方式の追加
ALL(UPD)
一括方式の更新
DIFF
差分方式
DIFF/ALL
同期相手が複数で一括方式と差分方式が混在
(e)同期実行の要求側か否かです。
YES
同期実行を要求した側のシステム
NO
同期要求の相手側システム
(f)同期実行の種別です。
SCHEDULE
スケジュールによる実行
RETRY
スケジュール再試行による実行
OPERATOR
オペレータによる実行
(g)オペレータによる実行で同期実行の完了の待合せを指定しているか否かです。同期実行の要求側にのみ出力されます。
YES
待合せ指定あり
NO
待合せ指定なし
(h)同期実行結果で次のいずれかとなります。
SUCCESS
成功
ERROR Exxxxx
エラー(Exxxxxはレプリケーションの通知コード)
図F.8 サービス開始/停止の出力例
(a)サービスが開始または停止されました。
(b)サービス開始/停止情報です。
START
開始
STOP
停止
(c)サービス開始/停止の結果で次のいずれかとなります。
SUCCESS
成功
ERROR Exxxxx
エラー(Exxxxxはレプリケーションの通知コード)
図F.9 更新情報操作の出力例
(a)更新情報の操作が実行されました。
(b)更新情報の操作種別です。
START
開始
STOP
停止
(c)対象のDBMS種別です。
(d)対象のレプリケーショングループ名です。
(e)更新情報操作の結果で次のいずれかとなります。
SUCCESS
成功
ERROR Exxxxx
エラー(Exxxxxはレプリケーションの通知コード)
図F.10 スケジュール操作の出力例
(a)スケジュールの操作が実行されました。
(b)スケジュールの操作種別です。
START
開始
STOP
停止
(c)対象のDBMS種別です。
(d)対象のレプリケーショングループ名です。
(e)スケジュール操作の結果で次のいずれかとなります。
SUCCESS
成功
ERROR Exxxxx
エラー(Exxxxxはレプリケーションの通知コード)