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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

1.2.10 ストレージ設定の簡易化

物理サーバや仮想マシンを構築する場合、ストレージ装置とストレージネットワークの設定が必要なため、迅速なサーバ提供の妨げになっていました。

本製品では、以下の機能を利用して迅速なサーバ提供を実現します。


仮想L-Serverに対するストレージの割当

  1. VM管理製品との連携により、事前に作成した仮想ストレージリソース(VMゲスト用のファイルシステムなど)を本製品が自動検出します。

  2. 検出された仮想ストレージリソースの中から仮想L-Serverの仕様を満たす仮想ストレージリソースを本製品が自動選択します。

  3. 自動選択された仮想ストレージリソースから、指定された容量のディスクリソース(仮想ディスクなど)を作成し、仮想L-Serverに割り当てます。


物理L-Serverに対するストレージの割当

物理L-Serverに対するストレージの割当て方法には、以下の2つがあります。

利用するストレージ装置により、ストレージの割当て方法が異なります。

ストレージ装置の詳細は、「1.4 ハードウェア環境」の「表1.29 物理サーバ上のL-Serverと接続できるストレージ装置」を参照してください。

表1.12 ストレージの割当て方法とストレージの種類

割当て方法

ストレージの種類

仮想ストレージリソースから自動生成したディスクリソースの割当て

  • ETERNUSストレージ

  • NetApp FASストレージ

事前に作成されたディスクリソースの割当て

  • EMC CLARiXストレージ

  • EMC Symmetrix DMXストレージ


物理サーバを用いてL-Server作成するの前提条件

物理サーバをL-Serverにする場合ストレージ構成について

物理サーバをL-Serverにする場合、L-Serverのシステムディスクおよびデータディスクは以下のように配置します。

表1.14 システムディスクとデータディスクの配置

構成

システムディスク

データディスク

1

SANストレージ

SANストレージ

2

iSCSIストレージ (*1、*2)

iSCSIストレージ (*1、*3)

*1: ETERNUSストレージおよびNetAppストレージの場合、利用できます。
*2: 物理L-ServerがLinuxで、システムディスクがiSCSIストレージの場合、クローニングマスタを利用したL-Serverの作成はできません。
*3: L-Server作成時にiSCSIストレージはデータディスクとして割り当てられません。
L-Serverが起動したあと、手動で割り当ててください。
L-Serverに対するiSCSIストレージの増設や削減は本製品ではできないため、手動で行ってください。
iSCSIストレージのデータディスクの割当てについては、「参考 iSCSIブートの物理L-Serverのデータディスク」を参照してください。

参考

iSCSIブートの物理L-Serverのデータディスク

  • ETERNUSストレージの場合

    ストレージ管理製品を利用して、同じAffinityグループにiSCSIブートディスクのLUNとデータディスクのLUNを定義すると、管理対象サーバからデータディスクを利用できます。

  • NetAppストレージの場合

    ストレージ管理製品を利用して、同じigroupにiSCSIブートディスクのLUNとデータディスクのLUNを定義すると、管理対象サーバからデータディスクを利用できます。

注意

ローカルディスクはサポートしていません。ローカルディスクを接続しないでください。

必須になるVM管理製品、ストレージ管理製品などについては、「1.3.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。

サポートするストレージ装置やファイバーチャネルスイッチについては、「1.4 ハードウェア環境」を参照してください。

ストレージネットワークとストレージの構成については、「1.5 システム構成」を参照してください。

ストレージ環境の設定は、「F.1 システム構成」を参照してください。