ここでは、物理L-Serverを作成する場合のシステム構成について説明します。
前提条件
物理L-Serverを作成する場合、HBA address renameまたはVIOMを利用したI/O仮想化が必要です。
HBA address renameの詳細は、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.2.2 HBA address renameの設定」を参照してください。
VIOMの詳細は、ServerView Virtual-IO Managerのマニュアルを参照してください。
HBA address renameおよびVIOMの利用は、マネージャーのOSおよび物理L-Serverを構築する管理対象サーバのハードウェアによって異なります。
ブレードサーバ | ラックマウントサーバ | |
---|---|---|
Windows | VIOM | HBA address rename |
Linux | 利用できません | HBA address rename |
注意
マネージャーのOSがLinuxで、管理対象サーバのハードウェアがブレードサーバの場合、物理L-Serverを作成できません。
マネージャーはWindows環境を利用してください。
iSCSIブート環境を利用する場合、サーバ環境にVIOMが必要です。
VIOMによるI/O仮想化を利用したシステム構成例
VIOMによるI/O仮想化を利用して、L-Serverを構築する場合のシステム構成例は以下のとおりです。
ServerView Virtual-IO Managerを管理サーバにインストールしてください。
図F.1 VIOMによるI/O仮想化を利用して、SANストレージ環境でL-Serverを構築する場合のシステム構成例
*1: 必須ソフトウェアについては、「1.3.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
図F.2 VIOMによるI/O仮想化を利用して、ETERNUS-iSCSIストレージ環境でL-Serverを構築する場合のシステム構成例
*1: 必須ソフトウェアについては、「1.3.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
図F.3 VIOMによるI/O仮想化を利用して、NetApp-iSCSIストレージ環境でL-Serverを構築する場合のシステム構成例
*1: 必須ソフトウェアについては、「1.3.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
HBA address renameによるI/O仮想化を利用したシステム構成例
HBA address renameによるI/O仮想化を利用して、L-Serverを構築する場合のシステム構成例は以下のとおりです。
HBA address rename設定サービス用サーバを用意してください。
図F.4 HBA address renameによるI/O仮想化を利用して、SANストレージ環境でL-Serverを構築する場合のシステム構成例
*1: 必須ソフトウェアについては、「1.3.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
ネットワーク設定の簡易化
本製品では、L-Serverを作成する際のネットワーク設定を簡易化できます。
利用するハードウェア(ブレードサーバやラックマウントサーバ)や、L-Serverのネットワーク構成を冗長化する/しないによって設定する範囲が異なります。
詳細は、「1.2.6 ネットワーク設定の簡易化」を参照してください。
ネットワーク構成例
物理サーバをL-Serverとする場合のネットワーク構成例は以下のとおりです。
図F.5 ネットワークリソースを用いたLANスイッチブレードの設定