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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

1.2.9 テナントによる複数部門での安全なリソースの隔離と共用

複数の部門でリソースを共用する場合、部門間でお互いのリソースを隔離する一方で、増設や故障に備えたリソースは共通に利用したい場合があります。


テナント

本製品では、組織や業務など業務形態に応じて、リソースの管理・運用を分割する単位をテナントと呼びます。

テナントに割り当てられたリソースを管理するため、テナントごとに1つ作られるリソースフォルダーをテナントフォルダーと呼びます。

テナントフォルダーには、L-Server、およびテナントごとに専有されるリソースプールが格納されます。テナントごとに専有されるリソースプールをローカルプールと呼びます。

また、ローカルプールのほか、複数のテナント間で利用できるリソースを格納した、リソースプールが存在します。このリソースプールをグローバルプールと呼びます。

本製品では、テナントフォルダーを単位としたリソースの分割と、ユーザーグループおよびユーザーのスコープ設定による隔離を組み合わせることで、テナントごとの運用を提供します。

以下の設定を行うことで、テナントによるリソースの隔離と共通利用を実現できます。

テナントを利用してリソースを隔離する場合、以下の操作は制限されます。

図1.5 テナントによるリソースの隔離と共用