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ETERNUS SF Disk Space Monitor ユーザーズガイド

4.1.5 アップグレードインストール

本ソフトウェアを、旧バージョンから新バージョンに、アップグレードを行う場合のインストール手順を説明します。

注意

  • アップグレードインストールを行うと、Managerの二階層運用、Managerの二重化運用、および、インストール後の運用途中に行ったPull/Pushの通信方式の切り替え設定は解除されます。アップグレードインストール後、再度設定を実施してください。

  • クラスタシステム運用されているManagerをアップグレードする場合は、一度クラスタ運用を解除し、アップグレード後、再度クラスタ運用設定を実施してください。


以下、アップグレードの手順を説明します。

4.1.5.1 Managerでの作業

Managerのアップグレードインストールの手順を、以下に示します。


■実行に必要な権限

【Windows版】

Administratorsグループに所属するユーザ権限が必要です。

【UNIX版】

システム管理者(スーパ・ユーザ)権限が必要です。


■本手順を行う前に

Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを停止してください。また、常駐プロセスが正しく停止しているか確認してください。


■手順

以下の手順にそって実施してください。


【Windows版】

  1. Managerのアップグレードインストール

    初回インストールと同様に「4.1.1.1.3 インストール手順」に従ってManagerのインストールを開始します。

    上書きするか問い合わせがありますので、YES を選択してください。なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。

    • サービスの停止

    • 前回のインストール時の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだ上書きインストール

    • 上書き対象外の定義ファイルのバックアップ


  2. Managerのサービスの起動と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、一旦、「ETERNUS SF Disk Space Monitor DCM」サービスを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。


  3. PDBファイル(pdb.dat)の確認

    以下のディレクトリに本バージョンのPDBファイル(pdb.dat)が存在することを確認します。

    <可変ファイル格納ディレクトリ>\data


  4. Managerのサービスの停止と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、「ETERNUS SF Disk Space Monitor DCM」サービスを停止してください。また、常駐プロセスが正しく停止しているか確認してください。


  5. 上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    上書きが行えないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ> \control\配下に ”ファイル名VnnLnn.拡張子” というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。


    上記でバックアップされるファイルは以下のものです。

    • DSAconfiguration.txt

    • template.dat

    • threshold.bat

    注意

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  6. Managerのサービスの起動と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービスを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。


【UNIX版】

  1. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルバックアップ

    /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルをバックアップしておきます。

    注意

    • ファイルにはPDBが含まれます。データサイズが大きくなるので、バックアップ先の領域サイズに注意してください。


  2. Managerのアップグレードインストール

    初回インストールと同様に「4.1.1.1.3 インストール手順」に従ってManagerのインストールを開始します。

    アップグレードを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。

    • デーモンの停止

    • その他定義ファイル(/etc/opt/FJSVssqc/配下)の退避

    • 旧バージョンパッケージのアンインストール

    • 前回の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだインストール。

    • 退避してあったその他定義ファイルの書き戻し


  3. Managerのデーモンの起動と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、デーモンを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。


  4. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルの書き戻し

    「1. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルバックアップ」でバックアップしておいた/var/opt/FJSVssqc/配下のファイルを、元のパスに書き戻します。


  5. pdb.datファイルの確認

    以下のディレクトリにpdb.datファイルが存在することを確認します。

    /var/opt/FJSVssqc/PDB/


  6. Managerのデーモンの停止と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してデーモンを停止してください。また、常駐プロセスが正しく停止しているか確認してください。


  7. 書き戻し対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    自動で書き戻しが行えないファイルが、/etc/opt/FJSVssqc/配下に ”ファイル名VnnLnn.拡張子” というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。


    上記でバックアップされるファイルは以下のものです。

    • DSAconfiguration.txt

    • template.dat

    • threshold.sh

    注意

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  8. Managerのデーモンの起動と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、デーモンを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。

4.1.5.2 Agentでの作業

Agentのアップグレードの手順を、以下に示します。

■実行に必要な権限

【Windows版】

Administratorsグループに所属するユーザ権限が必要です。

【UNIX版】

システム管理者(スーパ・ユーザ)権限が必要です。


■本手順を行う前に

Agentの常駐プロセスが起動している場合は、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを停止してください。また、常駐プロセスが正しく停止しているか確認してください。


■手順

以下の手順にそって実施してください。

【Windows版】

  1. Agentのアップグレードインストール

    初回インストールと同様に「4.1.2.1.3 インストール手順」に従ってAgentのインストールを開始します。

    上書きを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。

    • サービスの停止

    • 前回の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだ上書きインストール

    • 上書き対象外の定義ファイルのバックアップ


  2. 上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    上書きが行えないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\配下に ”ファイル名VnnLnn.拡張子” というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    注意

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  3. Agentのセットアップ

    第13章 収集ポリシーの作成と適用」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。


  4. Agentのサービスの起動と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」 を参照して、サービスを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。


【UNIX版】

  1. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルをバックアップ

    /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルをバックアップしておきます。


  2. Agentのアップグレードインストール

    初回インストールと同様に「4.1.2.1.3 インストール手順」に従ってAgentのインストールを開始します。

    上書きを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。なお、前回の問い合わせ項目での入力情報を引き継いで、インストールが行われます。

    • デーモンの停止

    • その他定義ファイル(/etc/opt/FJSVssqc/配下)の退避

    • 旧バージョンパッケージのアンインストール

    • 前回の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだインストール。

    • 退避してあったその他定義ファイルの書き戻し


  3. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルの書き戻し

    「1. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルをバックアップ」でバックアップしておいた/var/opt/FJSVssqc/配下のファイルを、元のパスに書き戻します。


  4. 書き戻し対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    自動で書き戻しが行えないファイルが、/etc/opt/FJSVssqc/配下に ”ファイル名VnnLnn.拡張子” というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    注意

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  5. Agentのセットアップ

    第13章 収集ポリシーの作成と適用」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。


  6. Agentのデーモンの起動と確認

    第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、デーモンを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。

4.1.5.3 運用管理クライアントでの作業

運用管理クライアントのアップグレードの手順を、以下に示します。


■実行に必要な権限

【Windows版】

Administratorsグループに所属するユーザ権限が必要です。


■手順

以下の手順にそって実施してください。


【Windows版】

運用管理クライアントアップグレードインストール

  1. 初回インストールと同様に「4.1.3.1.3 インストール手順」に従って運用管理クライアントのインストールを開始します。

  2. 上書きを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。前回の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだ上書きインストールが行われます。

  3. HTTPサーバの仮想ディレクトリを作り直すかの問い合わせがありますので、NO を選択してください。前回の仮想ディレクトリが引き継がれます。