Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド
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付録A 資源の見積り> A.6 RERUNログ抽出時の資源の見積り

A.6.2 RERUNログ抽出ファイルと格納先ディレクトリの容量見積り

RERUNログ抽出処理で作成するRERUNログ抽出ファイルとその格納するディレクトリ(ファイルシステム)の見積りについて説明します。

■RERUNログ抽出ファイルについ

RERUNログ抽出処理では、抽出対象のRLCファイル内で確定したトランザクションのRERUNログと、RERUNログ引継ぎファイルに格納されている該当トランザクションのRERUNログを合わせて抽出します。

RERUNログ抽出では、トランザクションが確定したRLCファイルを抽出した契機で、そのトランザクション内のすべてのRERUNログを抽出します。そのため、以下の場合には、1つのRLC世代ごとに作成されるRERUNログ抽出ファイルの容量見積りに特に注意が必要です。

■RERUNログ抽出ファイルの見積り

RERUNログ抽出ファイルのサイズ = (2キロバイト + BLOCK(Lr)
                                  ×RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数)
                                × 1.5(安全率)
Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数)
BLOCK : カッコ内の式を、256キロバイトバウンダリで切り上げます

RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数

1つのRLCファイルが満杯となる間に正系ノードで実行されるトランザクション数を指定してください。なお、RLCファイルの交替は、RLCの容量満杯時や利用者による強制交替の契機で行われます。
RLCファイルの容量見積りについての詳細は“RLCファイルの容量見積り”を参照してください。

トランザクションのRERUNログ量

トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。
トランザクションのRERUNログ量 = (AIログ量 + 24バイト) × トランザクション内の更新件数

AIログ量

Symfoware ServerのAIログ量です。
Mirroring ControllerがAIログに付加するログ量の見積りは“Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。

RERUNログ抽出ファイルは、正系ノードのトランザクションが出力するRERUNログ量を観点にして見積ります。トランザクションが収集するログにトランザクション間でばらつきが大きい場合は、本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて、必要ならRERUNログ抽出ファイルを格納するディレクトリのサイズを大きく確保してください。

■RERUNログ抽出ファイルの格納先ディレクトリの容量見積

RERUNログ抽出ファイルは、RERUNログ抽出処理でRERUNログの抽出を行う際に作成され、RERUNログ反映処理でのRERUNログ反映が完了した際に削除されます。
RERUNログ抽出ファイルの見積り値から、必要なディレクトリ容量を算出してください。


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