Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド
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付録A 資源の見積り> A.6 RERUNログ抽出時の資源の見積り

A.6.3 RERUNログ抽出作業域の容量見積り

RERUNログ抽出作業域の見積り式について説明します。

■RERUNログ抽出作業域につい

RERUNログの抽出では、RERUNログを一旦トランザクション単位に整列します。このとき使用されるのがRERUNログ抽出作業域です。

RERUNログ抽出作業域は、作業域メモリと作業域ファイルで構成されています。
作業域メモリと作業域ファイルの関係について、以下の図に示します。

[図:作業域メモリと作業域ファイルの関係]

■RERUNログ抽出作業域の見積り

RERUNログ抽出作業域全体の見積り式を以下に示します。

RERUNログ抽出作業域のサイズ = (BLOCK(Lr) × 正系ノードでの同時実行トランザクション数 × 2)
                              × 1.5(安全率)
Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数)
BLOCK : カッコ内の式を、64キロバイトバウンダリで切り上げます

正系ノードでの同時実行トランザクション数

正系ノードでの同時実行トランザクション数は、テンポラリログファイルのトランザクションエントリ数の利用を推奨します。

トランザクションのRERUNログ量

トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。
トランザクションのRERUNログ量 = AIログ量 × トランザクション内の更新件数

AIログ量

Symfoware ServerのAIログ量です。
AIログ量については“Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。

RERUNログ抽出作業域は、正系ノードの同時実行トランザクション数と、各トランザクションが出力するRERUNログ量の最大値を観点にして見積ります。各トランザクションの収集するRERUNログ量がトランザクション間でばらつきが大きい場合は、本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて必要に応じてRERUNログ抽出作業域を大きくしてください。


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