Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド |
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付録F DBミラーリングシステムの環境を設定するファイル |
RLP動作環境ファイルの編集は、主系RLPと従系RLPのそれぞれで実施します。
主系と従系の各RLPでは、複写元RLP環境(origin)と複写先RLP環境(duplicate)のそれぞれでRLP動作環境ファイルを作成します。
RLP動作環境ファイルは、ファイル名を“RLP名.env”として、BC構成パラメタファイルのRLP_FILE_PATHパラメタで指定したディレクトリに配置します。
RLP動作環境ファイルは、RLP種別が複写元RLP環境(origin)であるか、複写先RLP環境(duplicate)であるかによって有効なパラメタが異なります。
なお、RLPが主系であるか従系であるかによって、有効なパラメタが異なることはありません。
このため、主系RLPの複写元RLP環境と複写先RLP環境で作成したRLP動作環境ファイルを従系RLPに複写し、ファイル名およびディレクトリ名を含むパラメタのみを編集します。
RLP動作環境ファイルのパラメタのうち、資源サイズおよび性能チューニングに関するパラメタについては、主系RLPと従系RLPで同一の値を指定してください。
RLP動作環境ファイルの記述形式は、“パラメタファイルの記述形式”を参照してください。
セキュリティ運用時にのみ有効なパラメタについては、“RLP動作環境ファイルのセキュリティパラメタ”を参照してください。
RLP動作環境ファイルのひな型は、/opt/FJSVsymdx/demo/rlp001.envです。本ファイルを複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を“RLP名.env”に変更し、BC構成パラメタファイルのRLP_FILE_PATHパラメタで指定したディレクトリに配置してください。
RLP動作環境ファイルに記述する定義種別と定義内容を以下に示します。
定義種別 |
定義内容 |
記述の省略 |
|
---|---|---|---|
複写元RLP |
複写先RLP |
||
空きRLCファイルの減少の警告契機 |
可 |
− |
|
RERUNログ抽出ファイルの作成先のディレクトリのパス |
− |
不可 |
|
RERUNログ引継ぎファイルの配置先のローデバイス名またはディレクトリのパス |
− |
不可 |
|
RERUNログ抽出作業域の獲得先ディレクトリのパス |
− |
可 |
|
RERUNログ抽出作業域として獲得するファイルサイズの割り当て量(注) |
− |
可 |
|
RERUNログ抽出作業域として獲得するメモリの大きさ(注) |
− |
可 |
|
反映常駐スレッド数(注) |
− |
可 |
|
RLP指定によるRERUNログ反映でのトランザクション結合数(注) |
− |
可 |
|
自動ログ破棄の有無 |
− |
可 |
−:無効
注) 主系RLPと従系RLPで同一値にしてください。
正系ノードの空きRLCファイルの減少を通知する警告メッセージの出力契機を、空きRLCファイルの個数(1〜63の範囲)で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_NOEMP_WARN = 正系ノードの空きRLCファイル個数 |
本パラメタは省略可能です。省略時は、警告メッセージは出力されません。
正系ノードの空きRLCファイル個数が本パラメタに指定した値以下になると、RLCファイルの交替時に警告メッセージが出力されます。
RERUNログ抽出ファイルの作成先の絶対パス名を511バイト以内で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
EXT_FILE_PATH = 絶対パス名 |
絶対パス名
RERUNログ抽出ファイルの作成先ディレクトリを絶対パス名で記述します。
本パラメタは省略できません。
RERUNログ引継ぎファイルの作成先の絶対パス名を511バイト以内で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
CONT_FILE_PATH = 絶対パス名 |
絶対パス名
RERUNログ引継ぎファイルの配置先のローデバイスまたはディレクトリを絶対パス名で記述します。
本パラメタは省略できません。
RERUNログを抽出するときに使用する、RERUNログ抽出作業域の獲得先ディレクトリを220バイト以内の絶対パス名で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
EXT_WORK_PATH = 絶対パス名 |
絶対パス名
RERUNログ抽出作業域の獲得先ディレクトリを絶対パス名で記述します。
本パラメタは省略可能です。省略時は、絶対パス名として/tmpが指定されたものとみなします。
RERUNログを抽出するときに使用するRERUNログ抽出作業域として、作業域ファイルを作成または拡張する場合の1回の割当て量を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
EXT_WORK_SIZE = サイズ |
サイズ
RERUNログ抽出作業域として作業域ファイルを作成または拡張する場合の割当て量を1メガバイト〜100メガバイトの範囲で、メガバイト単位で指定します。
本パラメタは省略可能です。省略時は、サイズとして10(メガバイト)が指定されたものとみなします。
本パラメタに指定する値の見積り方法は、“RERUNログ抽出作業域の容量見積り”を参照してください。
RERUNログを抽出するときに使用する、RERUNログ抽出作業域メモリの大きさを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
EXT_WORK_MEM = サイズ |
サイズ
RERUNログ抽出作業域メモリの大きさを1メガバイト〜2047メガバイトの範囲で、メガバイト単位で指定します。
本パラメタは省略可能です。省略時は、サイズとして10(メガバイト)が指定されたものとみなします。
本パラメタに指定する値の見積り方法は、“RERUNログ抽出作業域の容量見積り”を参照してください。
RERUNログを反映するときに利用する反映常駐スレッド数を2〜65535の範囲で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
REF_EXEC_NUM = 反映常駐スレッド数 |
本パラメタは省略可能です。省略時は2が指定されます。
本パラメタに指定する値の見積り方法は、“運用ガイド”の“反映常駐スレッドの多重度数のチューニング”を参照してください。
当該RLPに含まれるDSIすべてに対してデフォルトのトランザクション結合数を1〜65535の範囲で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLP_COMB_NUM = トランザクション結合数 |
本パラメタは省略可能です。省略時は、1が指定されます。
本パラメタに指定する値の見積り方法は、“運用ガイド”の“トランザクション結合数のチューニング”を参照してください。
RERUNログ反映処理において、閉塞状態の資源や資源識別子が未登録の資源を検知した場合のRERUNログの破棄の有無を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
REF_LOG_PURGE = DSI | MAP | ALL | NONE |
DSI:RERUNログの反映が不可となったDSIのRERUNログを破棄し、その他のRERUNログの反映処理を行います。
MAP:資源識別子が未登録のRERUNログを破棄し、その他のRERUNログの反映処理を行います。
ALL:RERUNログの反映不可のDSIおよび資源識別子が未登録のRERUNログを破棄し、その他のRERUNログの反映処理を行います。
NONE:RERUNログ反映不可のDSIまたは資源識別子が未登録のRERUNログであっても破棄せず、RERUNログ反映処理を中断します。
本パラメタは省略可能です。省略時はNONEが指定されたものとみなします。
セットアップでは、本パラメタには必ずNONEを指定してください。
本パラメタの変更は、RERUNログ反映処理に異常が発生した場合に行います。
RERUNログの破棄の詳細については、“運用ガイド”の“ログ破棄を利用したリカバリ”を参照してください。
RLP動作環境ファイルの記述例を以下に示します。
RLC_NOEMP_WARN = 30 EXT_FILE_PATH = /work/tmp/extfile CONT_FILE_PATH = /dev/rdsk/c3t1d1s4 EXT_WORK_PATH = /tmp/extwork EXT_WORK_SIZE = 100 EXT_WORK_MEM = 200 REF_EXEC_NUM = 15 RLP_COMB_NUM = 10 REF_LOG_PURGE = NONE |
RLC_NOEMP_WARN = 30 EXT_FILE_PATH = /work/tmp/extfile CONT_FILE_PATH = /dev/raw/raw7 EXT_WORK_PATH = /tmp/extwork EXT_WORK_SIZE = 100 EXT_WORK_MEM = 200 REF_EXEC_NUM = 15 RLP_COMB_NUM = 10 REF_LOG_PURGE = NONE |
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