Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド |
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付録A 資源の見積り | > A.6 RERUNログ抽出時の資源の見積り |
RERUNログ引継ぎファイルの容量見積りについて説明します。
RERUNログ抽出処理では、抽出対象のRLCファイルから、副系ノードで確定したトランザクションのRERUNログのみをRERUNログ抽出ファイルに出力します。しかし、正系ノードでのRLC交替のタイミングやトランザクション内で更新したログ量によっては、抽出対象のRLCファイルでトランザクションが確定していない場合があります。
このような確定していることが不明なトランザクションのRERUNログをRERUNログ引継ぎファイルに格納することで、次のRLCからのRERUNログ抽出に備えます。
トランザクションのRERUNログが複数のRLCファイルをまたがる場合には、そのトランザクションが確定したRLC世代を抽出するまでの間、RERUNログを保持します。そのため、以下の場合には、RERUNログ引継ぎファイルの容量見積りに特に注意が必要です。
正系ノードのトランザクション内で大量のデータ更新を行うようなバッチ業務を実行
正系ノードでトランザクションを長時間確定しない業務を実行
RLCファイルの容量に対して正系ノードのトランザクション内で更新するログ量の占める割合が大きい場合
RERUNログ引継ぎファイルの見積り式を以下に示します。
RERUNログ引継ぎファイルのサイズ = (8キロバイト + (BLOCK(Lr) × 正系ノードでの同時実行トランザクション数 × 2)) × 1.5(安全率) Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数) BLOCK : カッコ内の式を、64キロバイトバウンダリで切り上げます |
正系ノードでの同時実行トランザクション数
正系ノードでの同時実行トランザクション数は、テンポラリログファイルのトランザクションエントリ数の利用を推奨します。
トランザクションのRERUNログ量
トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。
トランザクションのRERUNログ量 = AIログ量 × トランザクション内の更新件数AIログ量
Symfoware ServerのAIログ量です。
Symfoware ServerのAIログ量については“Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。
RERUNログ引継ぎファイルは、正系ノードの同時実行トランザクション数と、各トランザクションが出力するRERUNログ量の最大値を観点にして見積ります。
各トランザクションの収集するRERUNログ量がトランザクション間でばらつきが大きい場合は本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて、必要に応じてRERUNログ引継ぎファイルを大きくしてください。
DBミラーリングシステムでは、書き出し中の異常に備えて、RERUNログ引継ぎファイルを2世代保持します。このため、RERUNログ引継ぎファイルを配置するディスク容量は、上記で見積りした値の2倍以上の容量が必要です。(RLP動作環境ファイルのCONT_FILE_PATHパラメタに指定するディレクトリパスの容量)
RERUNログ引継ぎファイルの使用量は、rdbbccntfコマンドで確認できます。
rdbbccntfコマンドでRERUNログ引継ぎファイルの使用量を確認する場合は、DBミラーリングサービスの状態がリカバリ停止、保守停止、または通常停止中に行います。
なお、実際に動作させて使用量を見積る場合には、rdbbccntfコマンドで表示される、RERUNログ引継ぎファイル内の未解決トランザクションのRERUNログを格納する領域の容量(項目名:LogareaSize)に対する、RERUNログ引継ぎファイル内に保持している未解決トランザクションのRERUNログ容量(項目名:UsedSize)の割合を評価して充分な容量を見積もってください。
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