Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド
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付録A 資源の見積り> A.6 RERUNログ抽出時の資源の見積り

A.6.1 RERUNログ引継ぎファイルの容量見積り

RERUNログ引継ぎファイルの容量見積りについて説明します。

■RERUNログ引継ぎファイルについ

RERUNログ抽出処理では、抽出対象のRLCファイルから、副系ノードで確定したトランザクションのRERUNログのみをRERUNログ抽出ファイルに出力します。しかし、正系ノードでのRLC交替のタイミングやトランザクション内で更新したログ量によっては、抽出対象のRLCファイルでトランザクションが確定していない場合があります。

このような確定していることが不明なトランザクションのRERUNログをRERUNログ引継ぎファイルに格納することで、次のRLCからのRERUNログ抽出に備えます。

■RERUNログ引継ぎファイルの見積り

RERUNログ引継ぎファイルの見積り式を以下に示します。

  RERUNログ引継ぎファイルのサイズ
= (8キロバイト + (BLOCK(Lr) × 正系ノードでの同時実行トランザクション数 × 2))
  × 1.5(安全率)
Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数)
BLOCK : カッコ内の式を、64キロバイトバウンダリで切り上げます

正系ノードでの同時実行トランザクション数

正系ノードでの同時実行トランザクション数は、テンポラリログファイルのトランザクションエントリ数の利用を推奨します。

トランザクションのRERUNログ量

トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。
トランザクションのRERUNログ量 = AIログ量 × トランザクション内の更新件数

AIログ量

Symfoware ServerのAIログ量です。

Symfoware ServerのAIログ量については“Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。

RERUNログ引継ぎファイルは、正系ノードの同時実行トランザクション数と、各トランザクションが出力するRERUNログ量の最大値を観点にして見積ります。
各トランザクションの収集するRERUNログ量がトランザクション間でばらつきが大きい場合は本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて、必要に応じてRERUNログ引継ぎファイルを大きくしてください。


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