Systemwalker Software Deliveryにより、後スクリプトで配付して配備等を行うためのスクリプトのサンプルについて説明します。
本サンプルは、Systemwalker Software Delivery連携時に、Systemwalker Software Deliveryから配布する後スクリプトにおいてInterstageの操作を行う場合の例を示すためのものです。必要に応じてそれぞれの環境に合わせたカスタマイズを行ってください。
■格納場所
サンプルは以下にあります。
C:\Interstage\sample\softwaredelivery\isapplyresource.bat |
/opt/FJSVisas/sample/softwaredelivery/isapplyresource.sh |
サーバが以下のオペレーションシステムの場合、Systemwalker Software Deliveryと連携しての資源配布が行えないため、スクリプトサンプルはInterstageに同梱されていません。
Windows Server(R) x64 Editions
Windows Server(R) for Itanium-based Systems
Linux for Intel64
Linux for Itanium
■記述形式
サンプルにはInterstageのアプリケーション配備の手順が命令として記述されています。
各処理は、処理内容により以下の形式でコメントが付けられています。
rem ============================================ |
#============================================ |
■使用方法
下記の“■処理概要”から使用する機能を判断し、それ以外の部分は削除またはコメントアウトして使用してください
必要に応じて、その他のカストマイズを行ってください
■処理概要
各処理の概要を説明します。
コメント | 処理内容 |
---|---|
1. Set ON or OFF |
|
2. Set information of WorkUnit and environment |
|
3. Environment Check | 実行環境のチェック |
4. Start Interstage | Interstageを起動します |
5. Stop WorkUnit | ワークユニットを停止します。 |
6. Undeploy J2EE Module | J2EEアプリケーションを配備解除します。 |
7. Deploy J2EE Module | J2EEアプリケーションを配備します。 |
8. Update Name Conversion File | 名前変換定義を更新します |
9. Update EJB Application Definition | EJBアプリケーション環境設定を更新します |
10. Update Web Server Connector | Webサーバコネクタの環境設定を更新します。 |
11. Start WorkUnit | ワークユニットを起動します。 |
12. Notify Result | Systemwalker Software Deliveryに結果を通知します |
■ログ出力
スクリプト内で指定されたファイルに出力されます。詳細は■処理概要を参照してください。
“Update Name Conversion File”(名前変換定義の更新)はOSのコマンドによって行われるため、Interstage Application Serverのメッセージはログ出力されません。
■資源配付・適用時に必要な資源一覧
サンプルスクリプトを使用して資源の配付・適用を行なう際に必要な資源の一覧を以下に示します。資源配付・適用時に必要な資源でスクリプトサンプルを実行するための定義ファイル以外の資源については、“6.2.2.4 Interstageの配付資源の準備”を参照してください。
コメント | 必要な資源 |
---|---|
1. Set ON or OFF | 必要な資源はありません |
2. Set information of WorkUnit and environment | 必要な資源はありません |
3. Environment Check | 必要な資源はありません |
4. Start Interstage |
|
5. Stop WorkUnit | |
6. Undeploy J2EE Module | |
7. Deploy J2EE Module |
|
8. Update Name Conversion File |
|
9. Update EJB Application Definition |
|
10. Update Web Server Connector |
|
11. Start WorkUnit | |
12. Notify Result | 必要な資源はありません |
■多階層IJServerの配置先ごとに有効な処理
多階層IJServerの場合、配置先となる各サーバグループ(または単体運用のサーバ)はWebサーバコネクタ、Servletコンテナ、EJBコンテナのいずれかまたは複数が配置されます。
配置されるIJServerの部分によって、サンプルスクリプトの有効となる処理が異なります。
以下に、配置先ごとに有効は処理の一覧を示します。
コメント | 配置先の種類 | ||
---|---|---|---|
Webサーバコネクタ | Servletコンテナ | EJBコンテナ | |
1. Set ON or OFF | ○ | ○ | ○ |
2. Set information of WorkUnit and environment | ○ | ○ | ○ |
3. Environment Check | ○ | ○ | ○ |
4. Start Interstage | ○ | ○ | ○ |
5. Stop WorkUnit | × | ○ | ○ |
6. Undeploy J2EE Module | × | ○ | ○ |
7. Deploy J2EE Module | × | ○ | ○ |
8. Update Name Conversion File | × | ○ | ○ |
9. Update EJB Application Definition | × | × | ○ |
10. Update Web Server Connector | ○ | × | × |
11. Start WorkUnit | × | ○ | ○ |
12. Notify Result | ○ | ○ | ○ |
○:有効な処理
×:無効な処理
■スクリプトサンプルを利用する場合の注意事項
スクリプトは後スクリプトとして配付してください。後スクリプトについては"Systemwalker Software Delivery 運用手引書"を参照してください。
スクリプトサンプルを使用する場合、スクリプトサンプルの「2. Set information of WorkUnit and environment」に指定するテキストファイルは、後スクリプトではなく、アプリケーション資源本体の一部として配付する必要があります。
スクリプトの実行結果のログファイルは、自動的には削除されません。必要に応じて手動で削除する必要があります。
「Set information of WorkUnit and environment」で指定する文字列に空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
資源の適用方法にIPL適用を選択する場合に必要な設定については、6.2.3.3 資源の適用方法にIPL適用を選択する場合の設定に記載している設定を行なってください。IPL適用については"Systemwalker Software Delivery 運用手引書"を参照してください。
サンプルスクリプトはスクリプト実行時に、以下の定義ファイルを参照します。
以下に、スクリプトサンプルを実行するための定義ファイルの格納場所と記述方法について記述します。
■格納場所
定義ファイルは以下にあります。
C:\Interstage\sample\softwaredelivery\ |
/opt/FJSVisas/sample/softwaredelivery/ |
サーバが以下のオペレーションシステムの場合、Systemwalker Software Deliveryと連携しての資源配布が行えないため、スクリプトサンプルを実行するための定義ファイルはInterstageに同梱されていません。
Windows Server(R) x64 Editions
Windows Server(R) for Itanium-based Systems
Linux for Intel64
Linux for Itanium
■ワークユニットの起動を実行するための定義ファイル(wustart.txt)
ワークユニット起動の定義ファイルでは、パラメタとしてワークユニット名を指定します。詳細については“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isstartwu”を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、ワークユニット名を指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
起動するワークユニットが無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
■ワークユニットの停止を実行するための定義ファイル(wustop.txt)
ワークユニット停止の定義ファイルでは、パラメタとしてワークユニット名を指定します。詳細については“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isstopwu”を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、ワークユニット名を指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
停止するワークユニットが無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
■配備を実行するための定義ファイル(deploy.txt)
配備の定義ファイルでは、パラメタとしてワークユニット名と、配備するモジュールが格納されているパスを指定します。詳細については“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ijsdeployment”を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、ワークユニット名と配備するモジュールが格納されているパスを「,(カンマ)」区切りで指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
配備するモジュールが無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
#=============================================================================== |
■配備解除を実行するための定義ファイル(undeploy.txt)
配備解除の定義ファイルでは、パラメタとしてワークユニット名と、配備解除するモジュール名を指定します。詳細については“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ijsundeployment”を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、ワークユニット名と配備解除するモジュール名を「,(カンマ)」区切りで指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
配備解除するモジュールが無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
■名前変換定義の更新を実行するための定義ファイル(nameconvert.txt)
名前変換定義更新の定義ファイルでは、パラメタとしてワークユニット名、更新するモジュール名、および名前変換ファイルが格納されているパスを指定します。名前変換定義を更新するための事前準備については■名前変換定義ファイルの事前準備を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、ワークユニット名と更新するモジュール名を「,(カンマ)」区切りで指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
更新する名前変換定義が無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
#=============================================================================== |
■EJBアプリケーション環境定義の更新を実行するための定義ファイル(ejbupdate.txt)
EJBアプリケーション環境定義更新の定義ファイルでは、パラメタとしてワークユニット名、更新するEJBアプリケーション名、およびEJBアプリケーションの環境定義ファイルが格納されているパスを指定します。EJBアプリケーション環境定義の更新をするための事前準備については■Enterprise Bean定義ファイルの事前準備を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、ワークユニット名、更新するEJBアプリケーション名、およびEJBアプリケーションの環境定義ファイルを「,(カンマ)」区切りで指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
更新するEJBアプリケーション環境定義が無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
#=============================================================================== |
■Webサーバコネクタ定義の更新を実行するための定義ファイル(updatewebconnector.txt)
Webサーバコネクタ定義更新の定義ファイルでは、パラメタとしてWebサーバコネクタ定義ファイル名を指定します。Webサーバコネクタの更新をするための事前準備については■Webサーバコネクタ定義ファイルの事前準備を参照してください。
「#」で始まる行はコメントとして無視され、「#」以外で始まる行に、Webサーバコネクタ定義ファイル名を「,(カンマ)」区切りで指定します。
複数指定する場合は、改行で区切ってください。
空白文字列を含む場合でも、値をダブルクォーテーション("")で囲まないでください。
更新するWebサーバコネクタ定義が無い場合は、コメント行以外は何も記述しないでください。
#=============================================================================== |
#=============================================================================== |
■Interstage Operation Toolを起動するためのスクリプトファイル(iplstart.vbs)
本スクリプトファイルは、資源の適用方法にIPL適用を選択する場合のみ必要となります。
Interstage Operation Toolを起動するためのスクリプトファイルです。Windows Script Host(WSH)およびWindows Management Instrumentation(WMI)を使用しています。WSHおよびWMIの詳細はMicrosoftのホームページを参照してください。
本スクリプトファイルでは、Interstage Operation Toolの起動処理を実行します。
Interstage Operation Toolが起動処理中の場合、デフォルトで3秒間隔で最大100回、起動完了をチェックします。チェックの間隔、およびチェック回数をカスタマイズしたい場合は、それぞれスクリプトの先頭で定義している「RetryCount」および「RetryInterval」の値を変更してください。
スクリプトの処理に失敗した場合、サンプルスクリプトと同じファイルにログが出力されます。
本スクリプトはOSの機能を利用しているため、Interstage Application Serverのメッセージはログ出力されません。
' ----- Time out settings ----- |