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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

6.2.2 環境構築

  本項では、Interstageのマルチサーバ管理機能とSystemwalker Software Deliveryと連携した環境の構築の手順について説明します。

6.2.2.1 アプリケーション操作種別の設定を個別操作モードに変更

  Interstageマルチサーバ管理機能のアプリケーション操作種別を個別操作モードに設定します。このことにより、管理対象サーバ上で配備等のコマンドの発行が可能になります。
  設定方法の詳細については“3.4.3 アプリケーション操作種別の設定”を参照してください。また、管理対象サーバ上で発行可能となるコマンドについては、“3.2.5 管理対象サーバにおける運用操作について”を参照してください。

6.2.2.2 Interstageマルチサーバ管理機能の環境構築

  以下で、Interstageのマルチサーバ管理機能とSystemwalker Software Deliveryと連携する場合の、Interstageのマルチサーバ管理機能の環境構築手順を示します。

■サイトの構築

  Interstageマルチサーバ管理機能のサイトを構築します。構築方法の詳細については、“3.4 サイトの構築”を参照してください。

サイト内のInterstageの環境構築

  IJServerの作成などInterstageの環境を構築します。構築方法の詳細については、“3.5 Interstageの環境構築”を参照してください。

6.2.2.3 Systemwalker Software Deliveryの環境構築

  Interstageのサイトに合わせてSystemwalker Software Deliveryの環境を構築します。
  以下に、Systemwalker Software Deliveryの環境構築方法を示します。設定方法の詳細については“Systemwalker Software Delivery 運用手引書”を参照してください。


  サーバが以下のオペレーションシステムの場合、Systemwalker Software Deliveryの環境を構築できません。

■運用管理サーバ

  運用管理サーバには、Interstageのサイトに所属していないサーバ、またはInterstageの管理サーバのみがインストールされているサーバを使用してください。

■部門管理サーバ

  以下の手順で部門管理サーバ(サーバグループの代表サーバ)の環境を構築します。

■クライアント

  Interstageと連携する場合、Systemwalker Software Deliveryのクライアントは使用できません。

6.2.2.4 Interstageの配付資源の準備

  以下で、Systemwalker Software Deliveryで配付する資源の準備方法について説明します。

  スクリプトを使用して資源の適用を行う場合には、事前に開発環境で開発/テストを行った環境から必要となる資源を抽出する必要があります。

■アプリケーション資源の事前準備

アプリケーション資源は、開発環境に配備されているアプリケーションと同じアプリケーションを配付資源として使用します。

■Webサーバコネクタ定義ファイルの事前準備

Webサーバコネクタの更新を行うためには、Webサーバコネクタ定義ファイルの事前準備が必要となります。“Webサーバコネクタ定義ファイル”は、開発環境に存在するWebサーバコネクタ定義からisj2eeadminコマンドを使用して抽出します。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。


Interstageのマルチサーバ管理機能を使用している環境でアプリケーション操作種別が個別操作モードに設定されている場合に更新できる定義は、Webサーバコネクタの“Webアプリケーション名”の定義のみとなります。そのため、開発環境から抽出したWebサーバコネクタ定義ファイルから、以下のタグ以外は削除してください。

表の見方

タグ名

意味

指定値

Interstage管理コンソール画面との対応

WebServer

Name?

Webサーバ名を指定します。

Webサーバ名を指定してください。

Webサーバ名

WebServerConnector*

WorkunitName

接続先のワークユニット名(IJServer名)を指定します。

ワークユニット名を指定してください。

ワークユニット名

Application?

Name*

接続先ワークユニットに配備されているWebアプリケーション名を指定します。

Webアプリケーション名を指定します。

Webアプリケーション名


以下にInterstageのマルチサーバ管理機能を使用している環境でのWebサーバコネクタ定義ファイルの記載例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" standalone="yes"?>
<Isj2eeServiceDefinition>
     <WebServer>
          <Name>FJapache</Name>
          <WebServerConnector>
               <WorkunitName>WU001</WorkunitName>
               <Application>
                   <Name>estore</Name>
               </Application>
          </WebServerConnector>
     </WebServer>
</Isj2eeServiceDefinition>

■Enterprise Bean定義ファイルの事前準備

EJBアプリケーション環境定義の更新を行うためには、“Enterprise Bean定義ファイル”の事前準備が必要となります。“Enterprise Bean定義ファイル”は、開発環境に配備されているEJBアプリケーションからejbdefexportコマンドを使用して抽出します。詳細は“J2EE ユーザーズガイド”の“運用コマンドを使用してカスタマイズする方法”を参照してください。

■名前変換定義ファイルの事前準備

名前変換定義の更新を行うためには、“名前変換定義ファイル”の事前準備が必要となります。“名前変換定義ファイル”は、開発環境に配備されているアプリケーションの名前変換定義ファイルを配付資源として使用します。詳細は”J2EE ユーザーズガイド”の“名前変換機能”を参照してください。

■EJBのクライアント配布物の事前準備

EJBのクライアント配布物は、開発環境に存在するEJBのクライアント配布物を配付資源として使用します。多階層IJServerへ配備を行う場合、EJBコンテナで出力されたクライアント配布物はServletコンテナへコピーする必要があります。詳細は“J2EE ユーザーズガイド”の“EJBを参照する場合の環境設定”を参照してください。
また、Servletコンテナに配備するEARファイル内のSharedディレクトリ内に、あらかじめクライアント配布物を格納しておくことでも対応可能です。EARファイル内のSharedディレクトリについては“J2EE ユーザーズガイド”の“IJServerで使用するクラスの設定について”の“アプリケーションのクラス”を参照してください。

6.2.2.5 Interstageのスクリプト作成

  Systemwalker Software Deliveryによって配付されたアプリケーション資源を、Interstage Application Serverに配備するためには、Interstageの配備コマンド等を記述したスクリプトファイルを作成し、Systemwalker Software Deliveryによってアプリケーション資源と同時に配付する必要があります。
  個別操作モード時に管理対象サーバにおいて使用可能なコマンドの一覧については、“3.2.5 管理対象サーバにおける運用操作について”を参照してください。
  また、スクリプトファイルのサンプルがInterstageに同梱されています。詳細は“6.2.5 サンプルスクリプトの利用”を参照してください。