サイトに所属する管理対象サーバの運用管理は、通常、管理サーバのInterstage管理コンソールにログインして行いますが、以下のような方法で、管理対象サーバを直接操作することもできます。
管理対象サーバのInterstage管理コンソールにログインして操作を行う。
管理対象サーバにログインして、コマンドによる操作を行う。
この場合、操作が行なえる機能の範囲についてはアプリケーション操作種別によって異なります。アプリケーション操作種別については3.4.3 アプリケーション操作種別の設定”を参照してください。
アプリケーション操作種別が一括操作モードの場合、統合管理機能と同じように、Interstage管理コンソールやコマンドによる運用操作(起動や停止など)は行えますが、定義の更新を伴う操作(定義更新や新規作成など)は行えません。
管理対象サーバのInterstage管理コンソールで使用できる機能については、以下のとおりです。
操作対象 | 可能な操作 | アプリケーション | |
一括 | 個別 | ||
Interstage | Interstageの起動/停止 | ○ | ○ |
Interstage HTTP Server | Webサーバの起動/停止 | ○ | ○ |
Webサーバのログ参照 | ○ | ○ | |
バーチャルホストのログ参照 | ○ | ○ | |
Webサーバコネクタの環境設定(*1) | × | ○ | |
IJServer | アプリケーションの配備/配備解除 | × | ○ |
J2EEアプリケーションの環境設定 | × | ○ | |
Webアプリケーションの環境設定 | × | ○ | |
EJBモジュールの環境設定 | × | ○ | |
EJBアプリケーションの環境定義の設定 | × | ○ | |
connectorの環境設定 | × | ○ | |
J2EEアプリケーションの名前変換の設定 | × | ○ | |
Webアプリケーションの名前変換の設定 | × | ○ | |
EJBアプリケーションの名前変換の設定 | × | ○ | |
IJServerワークユニットの起動/停止/復元 | ○ | ○ | |
EJBアプリケーションのキュー閉塞/閉塞解除 | ○ | ○ | |
IJServerワークユニットのモニタ | ○ | ○ | |
J2EEアプリケーションに含まれるWebモジュール、EJBモジュールのモニタ | ○ | ○ | |
Webアプリケーション/EJBアプリケーションのモニタ | ○ | ○ | |
IJServerワークユニットのログ参照 | ○ | ○ | |
Webサーバコネクタのログ参照 | ○ | ○ | |
CORBAワークユニット | ワークユニットの起動/停止 | ○ | ○ |
CORBAアプリケーションのキュー閉塞/閉塞解除 | ○ | ○ | |
CORBAアプリケーションのプロセス多重度変更 | ○ | ○ | |
オブジェクトのキュー閉塞/閉塞解除 | ○ | ○ | |
ワークユニットの状態表示 | ○ | ○ | |
インプリメンテーションリポジトリIDの状態表示 | ○ | ○ | |
イベントサービス | イベントチャネルの起動/停止 | ○ | ○ |
トランザクションサービス | 起動/停止 | ○ | ○ |
Interstage証明書環境 | SSL定義の情報表示 | ○ | ○ |
サイト証明書の一覧表示 | ○ | ○ | |
認証局証明書の一覧表示 | ○ | ○ |
(*1):Webアプリケーション名の設定のみ操作可能です。
また、一括操作モード、個別操作モード共に、管理対象サーバで使用できないコマンドは、以下のとおりです。
isgendef
isregistdef
isinit
ismodifyservice
isinitservice
isaddwudef (*1)
isdelwudef (*1)
esmkchnl
esmkunit
essetcnf (*2)
essetcnfchnl (*2)
essetup
esrmchnl
esrmunit
esunsetup
otssetup
otsmklog
jmsmkfact
jmsmkdst
jmsrmfact
jmsrmdst
isresetuserrep
ihsconfig
ihscreate
ihsdelete
一括操作モードのみ使用できないコマンドは、以下のとおりです。
ijsdeployment
ijsundeployment
isj2eeadmin (*3)
ejbdefimport
(*1):CORBAワークユニットに対する操作時のみ、操作が抑止されます。
(*2): -dオプションを指定していない場合に、操作が抑止されます。
(*3): サブコマンドserviceの-oオプションにより、Webアプリケーション名の設定のみ操作可能です。具体的な定義方法は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
これらのコマンドを、管理対象サーバ上で実行する必要がある場合には、環境変数IS_SSV_DEFOP_LOCKに“off”を指定することで、環境変数が有効な期間、実行が可能となります。
コマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
サーバグループに所属する管理対象サーバ上でコマンドを実行する場合には、サーバグループに所属する全サーバで、同様のコマンドを実行し、Interstageの運用環境が均一になるようにしてください。
V7の管理対象サーバは個別操作モードにすることはできません。V7の管理対象サーバが配置先の場合は、常に一括管理操作モードの操作範囲となります。
個別操作モードの場合、IJServerに配備されたリソースアダプタの環境設定は管理対象サーバの管理コンソールからのみ操作可能です。