本項では、Interstageのマルチサーバ管理機能とSystemwalker Software Deliveryと連携した場合の、Systemwalker Software Deliveryの運用手順を説明します。
Systemwalker Software Delivery連携時は、管理対象サーバへのアプリケーション資源の配付をSystemwalker Software Deliveryによる配付機能によって行います。
Interstageのアプリケーション、およびアプリケーションの動作に必要なその他の資源を配付します。また、後スクリプトとして、アプリケーション配備等のInterstageコマンドを記述したスクリプトを配付します。
Systemwalker Software Deliveryによる配付の方法については“Systemwalker Software Delivery 運用手引書”を参照してください。
■IJServerへのアプリケーション配備時の注意事項
個別操作モードでIJServerへアプリケーションの配備を行う場合、アプリケーションのサーバ間にまたがる設定が必要になります。詳細は“■IJServerへのアプリケーション配備時の注意事項”を参照してください。
Systemwalker Software Delivery連携時は、アプリケーションの配備は、Systemwalker Software Deliveryにより、アプリケーション資源と同時に配付されたスクリプトの実行により行われます。
Systemwalker Software Deliveryにより配付したスクリプトの実行方法については“Systemwalker Software Delivery 運用手引書”を参照してください。
また、資源の適用方法にIPL適用を選択する場合に必要な設定については、6.2.3.3 資源の適用方法にIPL適用を選択する場合の設定に記載している設定を行なってください。IPL適用については"Systemwalker Software Delivery 運用手引書"を参照してください。
資源の適用方法に“IPL適用”を選択する場合は、以下の設定が必要となります。IPL適用については“Systemwalker Software Delivery 運用手引書”を参照してください。
本設定を行わずに資源の適用方法にIPL適用を選択した場合、Interstageのサービスの起動前に資源の適用が行われ、資源の適用が失敗する可能性があります。
Systemwalker Software Deliveryのデフォルトの設定では、IPL適用の完了後にシステムの再起動が行なわれます。IPL適用の完了後にシステムの再起動を行なう必要がない場合は、Systemwalker Software Deliveryの部門管理サーバのサーバ環境設定で、“ipl_reboot”の設定を変更する必要があります。“ipl_reboot”の設定については“Systemwalker Software Delivery 運用手引書”を参照してください。
Windowsの[管理ツール]→[サービス]から、以下のサービスのスタートアップの種類を手動に設定します。
INTERSTAGE
Interstage Operation Tool
Interstage Operation Tool(FJapache)
Interstage JServlet(OperationManagement)
資源適用のスクリプトに以下のサービスの起動処理を記述します。資源適用のスクリプトでInterstageのサービスの起動を前提とする処理を行なう場合には、Interstageのサービスの起動を前提とする処理よりも前にサービスの起動処理を記述する必要があります。
Interstage Operation Tool
INTERSTAGE
以下にスクリプトの一般的な記載例を示します。
rem Interstage Operation Toolの起動 cscript //NOLOGO C:\temp\iplstart.vbs rem INTERSTAGEの起動 C:\Interstage\bin\isstart |
Interstage Operation Toolの起動スクリプトは、Windows Script Host(WSH)およびWindows Management Instrumentation(WMI)を使用する必要があります。WSHおよびWMIの詳細はMicrosoftのホームページを参照してください。Interstageではサンプルとして“iplstart.vbs”を提供しています。“iplstart.vbs”については“■Interstage Operation Toolを起動するためのスクリプトファイル(iplstart.vbs)”を参照してください。
またInterstageで提供しているサンプルのスクリプト“isapplyresource.bat”を使用する場合には、スクリプトへのサービスの起動処理の記述は不要です。スクリプト内のIS_START、およびIS_OPERATION_TOOL_STARTを"ON"に設定し、サービスの起動を行なってください。詳細については“6.2.5.1 スクリプトサンプルの概要”の“■処理概要”を参照してください。
Interstage Operation Toolを起動すると、Interstage Operation Tool(FJapache)、およびInterstage JServlet(OperationManagement)は連動して起動されます。
nstart.bat/astart.batに以下のサービスの起動処理を記述します。詳細は“Systemwalker Software Delivery運用手引書”を参照してください。
Interstage Operation Tool
INTERSTAGE
以下にnstart.bat/astart.batの記載例を示します。
rem Interstage Operation Toolの起動 |
nstart.bat/astart.batにサービスの起動処理の記述を行なわないと、システムの再起動時に適用する資源が何も存在しない場合、または資源の適用時に異常が発生した場合に、Interstageのサービスの起動が行なわれません。
資源適用のスクリプトに以下のサービスの起動処理を記述します。資源適用のスクリプトでInterstageのサービスの起動を前提とする処理を行なう場合には、Interstageのサービスの起動を前提とする処理よりも前にサービスの起動処理を記述する必要があります。
Interstage JMXサービス
INTERSTAGE
以下にスクリプトの一般的な記載例を示します。
# Interstage JMXサービスの起動 /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstart # INTERSTAGEの起動 /opt/FSUNtd/bin/isstart |
注)上記の設定を行った場合、システムの再起動時にINTERSTAGE、Interstage JMXサービスが既に起動済みである旨のメッセージがシステムログに出力されることがあります。
資源適用のスクリプトに以下のサービスの起動処理を記述します。資源適用のスクリプトでInterstageのサービスの起動を前提とする処理を行なう場合には、Interstageのサービスの起動を前提とする処理よりも前にサービスの起動処理を記述する必要があります。
Interstage JMXサービス
INTERSTAGE
以下にスクリプトの一般的な記載例を示します。
# Interstage JMXサービスの起動 /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstart # INTERSTAGEの起動 /opt/FJSVtd/bin/isstart |
注)上記の設定を行った場合、システムの再起動時にINTERSTAGE、Interstage JMXサービスが既に起動済みである旨のメッセージがシステムログに出力されることがあります。