一括設定では、事前に作成した構成定義ファイルを読み込むことで、多数のサーバから構成されるシステムを簡単に構築・変更できる機能です。複数の定義を一度にまとめて行うことができるので、個別の設定操作によるオペレーションミスを防止できます。
一括設定は以下の場面で使用できます。
新規導入
本製品の運用上に必要な値を構成定義ファイルとして、オフィスなどのオフサイト環境で作成します。作成した構成定義ファイルをマシンルームなどの実機環境に搬送し、RCコンソールから読み込むこと(以降、インポート)で、多数のサーバの新規導入設定を一括で行います。
構成定義のバックアップ
RCコンソールから構成定義ファイルに出力(以降、エクスポート)し、現在運用中のシステム定義を保存します。
設定の一括変更
RCコンソールから構成定義ファイルをエクスポートし、変更したい項目を修正したあと、再度インポートすることで設定変更を一括で行います。
構成定義の流用
1つの環境で使用した構成定義ファイルを流用することで、複数のシステムを簡単に設計できます。
図7.1 一括設定の運用例
インポート、エクスポート可能な構成定義ファイルはCSV形式です。構成定義ファイル形式については、「付録D 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。
本製品はCSV形式のサンプルを提供しています。また、ServerView Resource Coordinator VEホームページではExcelのテンプレート(以降、構成定義テンプレート)を公開しています。構成定義テンプレートを利用することで、CSV形式の構成定義ファイルを簡単に作成できます。
構成定義テンプレートからCSVファイルを読み込む、またはRCコンソールから構成定義ファイルをインポートする場合は、先頭行に"RCXCSV,V1.0"、"RCXCSV,V2.0"または"RCXCSV,V3.0"が記述された形式の構成定義ファイルを使用します。
構成定義テンプレートからCSV形式でファイルを保存、またはRCコンソールから構成定義ファイルをエクスポートした場合は、先頭行に"RCXCSV,V3.0"が記述された形式で出力されます。
一括設定では、以下に記載されているRCコンソールと同じ操作ができます。
登録
変更
「9.7 変更」
*1: 電力データを採取するためのオプション設定は、RCコンソールから設定を行ってください。
*2: 一括設定で設定を行う場合、インポートしたあとに該当する管理対象サーバを再起動してください。
*3: RCコンソールの操作部分だけが一括設定で対応できます。
また、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「第3章 ブレードビューア」と「3.6.1 ラベル・コメントの一覧、登録および編集」に記載されているブレードビューアと同じ操作ができます。
注意
一括設定では、以下の操作はできません。RCコンソールで行ってください。
登録されたリソースの削除
登録されたシャーシ名、PRIMERGY BXシリーズ以外の物理サーバ名、電力監視デバイス名の変更
LANスイッチの探索、登録、削除、基本情報の変更、結線情報の取得