以下の手順で、サーバ切替えの設定をします。
RCコンソールのリソースツリーで、サーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[予備サーバ情報]を選択します。
[予備サーバ情報の設定]ダイアログが表示されます。
[予備サーバ情報の設定]ダイアログで以下の項目を設定します。
予備サーバの一覧から、切替え先の予備サーバとして使用したいサーバの"選択"欄のチェックボックスにチェックを入れます。
予備サーバは、同じシャーシのサーバかどうかにかかわらず複数台指定できます。
複数指定した場合、サーバ切替え発生時に、設定した予備サーバから未使用の予備サーバが切替え先として選択されます。
参考
以下の設定を行ったサーバは、運用サーバとして設定されているか、設定の途中にあるため、予備サーバとして使用できません。ただし、物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共有する構成で、VMホストが動作しているサーバ(状態が"normal"、"warning"のどちらかであること)は予備サーバとして使用できます。
エージェント登録
I/O仮想
サーバ切替え
上記の設定を行ったサーバを予備サーバに使用する場合は、一度サーバの削除を行ってから、再度サーバの登録を行います。この場合、サーバが起動した状態で登録するとエージェントが自動登録されるため、サーバを停止させた状態で登録します。サーバの登録については、「6.1.2 管理対象サーバの登録」を参照してください。
追加した予備サーバを削除する場合は、「9.8 解除」を参照してください。
リソースツリーで選択したサーバに、HBA address renameの設定がされている場合にチェックボックスがチェック可能になり、HBA address renameの設定がされていない場合は、チェックできなくなります。
予備サーバに切り替えたとき、内蔵ディスクから起動し、SANストレージをデータ領域として利用する場合は、チェックボックスにチェックを入れます。
予備サーバに切り替えたとき、SANストレージからブートする場合は、チェックボックスにチェックを入れないでください。
予備サーバに切り替えたとき、LANスイッチの内部ポートのVLAN IDの設定を自動的に変更する場合にチェックボックスにチェックを入れます。
なお、デフォルトはチェックボックスにチェックが入っています。
本機能はPRIMERGY BXシリーズのブレードサーバにだけ設定できます。
注意
管理対象サーバと予備サーバの管理LAN、業務LANとして使用するLANスイッチのポートに対し、VLANの設定をLANスイッチのGUI/CLIを使用して事前に手動で行っている場合は、チェックボックスにチェックを入れないでください。
自動リカバリを有効にする場合にチェックボックスにチェックを入れます。
チェックボックスにチェックを入れた場合は、サーバの状態が"error"または"fatal"となり、OSが動作していないと判断した場合に、自動的に切替えを行います。
手動切替えを行う場合は、チェックボックスのチェックを外してください。
なお、デフォルトはチェックボックスにチェックが入っています。
本機能はPRIMERGY BXシリーズのブレードサーバにだけ設定できます。
<OK>ボタンをクリックします。
サーバ切替えの設定が行われます。
ポイント
設定したサーバ切替えが正しく動作するためには、「9.3 サーバ切替え条件」を満たしている必要があります。
設定が完了したら、設定した予備サーバごとに切替え、切戻し操作を行って、サーバ切替えが正しく動作できることを確認してください。
切替え、切戻しの操作方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「第10章 サーバ切替え」を参照してください。
【VMホスト】
VMホストのサーバ切替え後、VMゲストも自動的に起動させるには、事前にサーバ仮想化ソフトウェアの管理画面から、仮想マシンの起動とシャットダウンの設定を行う必要があります。
詳細については、サーバ仮想化ソフトウェアの各製品のマニュアルを参照してください。
また、サーバ仮想化ソフトウェアの製品によっては、VMゲストを作成したあと、サーバ切替えを行う前に、設定の変更が必要な場合があります。
サーバ仮想化ソフトウェアの各製品で、VMゲスト作成したあと、サーバ切替え前に行う設定変更については、「A.2 利用する製品別の設定」を参照してください。