ここでは、Directoryユーティリティの機能と操作方法について説明します。
Directoryユーティリティには、2つの機能があります。
1つは、テキストファイルとして作成したデータを使用して、ユーザやグループなどを一括して登録/変更/削除する機能です。ユーザ、グループ、設備カレンダー、および階層化組織を一括して処理できます。
もう1つは、エンタープライズディレクトリ内のローカルユーザや外部エントリのユーザ情報をファイルへ移出、または、ほかのディレクトリサーバから移出されたファイルを外部エントリとして移入する機能です。これは、エンタープライズに接続されていないシステムと連携するために使用します。エンタープライズに接続されていないシステムとは、別のエンタープライズシステムのことです。この機能を用いることで、メールを送受信するのに必要なユーザ情報を容易に交換しあうことができます。
注意
本書での"V5.2形式"とは、V5.1エンタープライズシステム、V5.3システム、および本製品のシステムの形式を指します。
特殊文字の扱いについては、以下の9文字がエントリ名に含まれている場合、リストした結果の識別名のエントリ名部分がダブルクォートで囲まれて出力されます。
例:cn="group#1",l=numazu,o=fujitsu,c=jp
[ダブルクォートでエンコーディングされる特殊文字]
"
#
+
,
;
<
=
>
¥
なお、上記の内、(")、および(¥)の2文字は、ダブルクォートで囲む前に、¥でエンコーディング(¥が文字の直前に付加)されます。
また、importで、特殊文字を含むエントリを指定する場合は、識別名のエントリ名部分をダブルクォートでエンコーディングする必要があります((")、および(¥)の2文字は、ダブルクォートで囲む前に、¥でエンコーディングする必要があります)。
なお、エントリ名に¥文字を使用することは、問題が発生する可能性があるため禁止されています。
実施したい作業内容から、使用する機能を以下から選択してください。
項番 | 対象 | 作業内容 | 使用する機能 |
---|---|---|---|
1 | ユーザ | ・サイトにユーザを登録する。 | |
2 | ・サイトのユーザを一覧する。 | ||
3 | 外部エントリ | ・サイトに外部エントリを登録する。 | |
4 | グループ | ・サイトにグループを登録する。 | |
5 | ・サイトのグループを一覧する。 | ||
6 | 階層化組織 | ・サイトに階層化組織を登録する。 | |
7 | 設備カレンダー | ・サイトに設備カレンダーを登録する。 | |
8 | 外部と接続 | エンタープライズ外のTeamWARE Office 200X V1.0系システム、TeamWARE Office V5.3系システム、またはTeamWARE Office V5.1系エンタープライズシステムと接続してメールのやりとりなどを行う。 | |
9 | 移出と移入を用いて移入した外部エントリの、移入元単位での一括削除を行う。 | ||
10 | インターネットメールなどのTeamWARE Office以外のシステムと接続してメールのやりとりなどを行う。かつ、その宛先をあらかじめディレクトリに登録しておきたい。 |