このユーティリティは、テキストファイルから階層化組織の情報を読み取り、TeamWARE Office Directory に一括して移入します。 新規階層化組織登録のほか、既存の階層化組織の情報変更、削除が行えます。
移入される情報の記述されているテキストファイルを、階層化組織情報ファイルといいます。本ユーティリティを使用する前に、あらかじめエディタで階層化組織情報ファイルを作成しておく必要があります。階層化組織情報ファイルについては、"B.4.2 階層化組織情報ファイル"を参照してください。
注意
このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。
このユーティリティを使用する場合、以下の資格でシステムにログインしてください。
UNIX系システムを使用している場合、UNIXログイン名には、TeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してください。
Windows Server®を使用している場合、TeamWARE Officeのシステム管理者のユーザ名でログインしてください。
TeamWARE Office Directoryに階層化組織情報を移入するには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
todirmov <パラメータファイル名>
注意
[todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。
パラメータファイルを ftp によって別マシンにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。
パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。
オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。
utility=IMPORT |
"IMPORT"と指定します。
"OU"と指定します。
移入する階層化組織情報ファイル名を指定します。
階層化組織情報ファイルの形式については、"B.4.2 階層化組織情報ファイル"を参照してください。
ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。
ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。
ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。
以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。
(例)
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,
ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、移出元ディレクトリサーバとして使用されます。tp_addressは、最長で128文字までです。
utility=IMPORT |
ポイント
移入処理が終了すると、正常に登録、更新、削除が行われた階層化組織数が画面に表示されます。また正常な処理が行われなかった階層化組織数についても表示されます。正常な処理が行われなかった場合は、インストールディレクトリのエラーファイル(<階層化組織情報ファイル名>.err)に記録されます。エラーが発生した場合は、エラーファイルを参照し、移入できなかった階層化組織についてエラー発生部分を修正して、エラーファイルを削除後、もう一度実行してください。